よしこさんのツイッターには、愛犬であるオスのパグ・めーちゃんの画像と、めーちゃんをはじめとする犬たちのイラストやマンガがずらり! なかでも、忘れっぽくて少々マヌケなめーちゃんを主人公にしたマンガが笑いを誘い、フォロワーの数は6万5000人を超えている。
飼い犬への愛をツイート→書籍化に
「パソコンで描いているだけでも十分楽しかったのですが、犬好き、パグ好きの人から反応をもらえたら……と、'13年にブログ、ツイッターを始めました。目標は1日1更新。当初はブログに力を入れましたが、ツイッターのほうが拡散力があって作品が見やすいので。いまはツイッターが中心です」
と、作者のよしこさん。
フォロワー数が爆発的に増えたのは、めーちゃんを主人公にした童話のパロディー画4枚をまとめて投稿したときだった。多くの人がリツイートし、ネットニュースでも取り上げられて、フォロワーが数千人から突然、2万ほどにまで増えたという。
「喜んだ反面、それまで経験のなかったネガティブな反応があるかもと不安になりましたが、今のところまだ大丈夫です(笑)」
それを機に書籍化の話が舞い込んだ。
「私が投稿した童話、パグの4コママンガ、雑多なイラストなど、すべてをまとめて1冊の本に、と提案してくださって。これが最初で最後でも悔いナシという気持ちになっていました(笑)。編集作業は担当の方たちが一から十まで手配してくれて、大変とは感じませんでした」
初めての本『パグまんがめー語』は好評を博し、続いて第2弾も発刊された。さらには、台湾の出版社の提案で中国語版が制作され、台湾や香港でも販売されているとか! その後もうれしい話は続き、パグをテーマにしたウェブ連載の依頼があったり、グッズ製作の企画が舞い込み、計8種類の小物が市販されたりしている。
Wワーカーでもあるよしこさん。日中は勤めに出ているので、作品に取り組んだりツイートしたりするのは、もっぱら夜間や休日だという。
「犬のマンガを描くのが好きなので、ライフワークにしたい。書籍化やグッズ化がかなったのも、好きなことを続けてきた延長だと思っています。
もしSNSで何かを発信したい人がいるなら、表現する形は映像でもクラフトでもいいですが、テーマは私にとっての愛犬のように“自分にとって身近なもの、愛着のあるもの”が、ツイッターでは共感を得やすいのではないでしょうか」
よしこさん◎神奈川県出身。犬の絵を描くことが趣味。サイト「幻冬舎plus」の連載を書籍化した最新刊『めー先生ですよ』(1000円 幻冬舎)では、めーが幼稚園の先生に!