芸能人にはさまざまな要素が求められる時代。例えば「キャラがかぶっている」だけでどちらかが姿を消すほど、みなそれぞれに圧倒的な個性を求めていますよね。
すると、必然的に“好き・嫌い”という好みの問題が出てきます。万人に好かれるほうが難しいですし、誰もが「正直、苦手……」と思ってしまう女性芸能人がいることでしょう。そこで20〜30代女性200人を対象にアンケート調査。あなたが“ムカつく”と感じてしまう女性芸能人は? フリーアンサーで回答を募集しました(協力:アイリサーチ)。
トップに輝いてしまったのは……
ちなみに、この連載『セキララアナリティクス』では、ちょうど1年前の2018年3月にも同様のアンケートを行っています。昨年のアンケート調査対象年齢は30〜40代だったので、選ばれる人に違いは出てくるのでしょうか? 1位から順に発表していきましょう。
■1位 土屋太鳳(24) 14票/前回2票
「演じているキャラクターが合ってないと思うから」(21歳・福岡県)
「あざとい。好感度を気にしているのがわざとらしい感じだし、話が長くてイライラする」(25歳・東京都)
「テレビで見かけるたび、なるべくチャンネルを変える。“いい子”といわれているのをよく聞くけど、疑問に思う」(31歳・徳島県)
「全体的に受けつけないので」(38歳・福岡県)
■2位 広瀬すず(20)10票/前回3票
「キレイな顔だけど性格が悪そう。何か気に入らない」(32歳・愛知県)
「なんとなく」(25歳・千葉県)
「態度が悪いイメージがずっとある」(26歳・千葉県)
◆
「あざとい」などといった評価を受け、1位は土屋太鳳に。昨年ほとんど得票数がなかったことから、この1年で大きく好感度を落としたと見ていいでしょう。裏を返せば衆目を集めたという解釈もできます。
2位の広瀬すずも、昨年より票を伸ばした1人。土屋太鳳の「あざとい」という声とは対照的に、ストレートに「性格が悪そう」という声が。つまり、どんなキャラクターであっても“嫌い”という評価を受けてしまうことは明らかですね。
どんなに嫌われようが、目立ってこその芸能界?
続いて、3位以下も見ていきましょう。
■3位 鈴木奈々(30)9票/前回8票
「元気なキャラがわざとらしくてムカつく」(36歳・神奈川県)
「気に入らないというか、あれだけ自分を売ってつらくないのかなと思う」(29歳・埼玉県)
「いくらキャラでもうるさいし、しつこい」(23歳・東京都)
「必死すぎる」(27歳・北海道)
■4位 滝沢カレン(26)6票/前回1票
「空気読めないキャラが鼻につく。たいして面白くない。彼女が出ているとチャンネルを変えます。見たくない」(33歳・長野県)
「物言いが失礼だし、何を言ってるのか意味がわからなくてイライラする」(25歳・千葉県)
「話しているのを見てるだけでイライラする。日本語をまともに使えないことを楽しんでる共演者たちにも腹が立つし、彼女にナレーターとかさせる意味がわからない」(30歳・佐賀県)
■5位 ゆりやんレトリィバァ(28)5票/前回0票
「テレビに出始めのときはどちらかと言えば好きだったけれど、頻繁に見るようになってからは何が面白いのかわからないし、ロケ番組とかでネタのぶっこみ方が正直しつこかったり、うざかったりする」(36歳・東京都)
「いちいち反応が大げさ」(25歳・大阪府)
「彼女で笑えない」(39歳・広島県)
◆
3位から5位には、バラエティー番組に引っ張りだこな面々が集まりました。鈴木奈々と滝沢カレンについては、独特のキャラがウケて業界的には好評なのでしょうが、世間では好き嫌いが分かれるのには納得できますよね。
この手の“不思議ちゃん”系キャラはいつの時代にも数人存在していますが、現時点のツートップという見方ができるかもしれません。
また、女性芸人でもっとも票が集まったのがゆりやんレトリィバァ。身体を張って笑いをとる彼女ですが、その過激さは同性に受け入れられにくいのかも。
さて、得票数が5票未満の人についても見ていきたいと思います。
■吉岡里帆(26)4票/前回4票
「なんか媚びてる感と、男性人気があるところ」(36歳・大阪府)
「媚びてる感じが鼻につく」(29歳・北海道)
「あざとい感じが嫌い」(36歳・宮城県)
■指原莉乃(26)4票/前回2票
「顔が苦手。笑い方が下品に見える」(24歳・東京都)
「偉そうな話し方が嫌だ」(26歳・佐賀県)
■池田美優(みちょぱ)(20)3票/前回0票
「人生なめてる感じが、イライラする」(38歳・福島県)
「話し方が好きじゃない」(30歳・静岡県)
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メディア露出の多い吉岡里帆や指原莉乃の名前が挙がるのは、“有名税”や“人気税”と言えるのかも。本人の資質はもちろんのことですが、目立つことも“ムカつく”と思われてしまう要素のひとつであるのは、やはり間違いなさそうです。
すなわち、嫌われようがなんであろうが、目立つことが仕事につながる芸能界。彼女たちの嫌われる要素はともかく、悪評を受けてもなお、たくましく生きる姿勢は見習いたいものです。
<文 / 雛菊あんじ>