主演の深田恭子が、永山絢斗、横浜流星、中村倫也が演じるタイプの違うイケメン3人と繰り広げるラブコメディー『初めて恋をした日に読む話』(TBS系/火曜夜10時~)がクライマックスに突入。連載中の原作コミックにはないオリジナルの展開と気になる結末とは─。
SNSで人気沸騰、オリジナルの展開
大学受験、就活、婚活にも失敗した、しくじり鈍感アラサー女子がタイプの違う3人の男子と織り成すラブコメディー。通称“はじこい”。原作は、雑誌『Cookie』に連載中の持田あきの同名コミック。ヒロインで塾講師の春見順子役は、深田恭子が演じている。
「SNSでの評判や広がりが大きく、実況しながら視聴するスタイルも人気のようです。放送中や放送後には本作のワードがツイートのランキング上位になることが多々あります。
序盤は“深キョン”“深田恭子”が圧倒的だったんですが最近は、その放送回で目立つキャラクターの名前がランクインしています。SNSの盛り上がりで、見逃し配信の再生回数も伸びています」
と、有賀聡プロデューサー。
順子をめぐって、いとこでずっと順子に片思いしているエリート商社マンの雅志(永山絢斗)、ピンク頭の不良高校生だったが、順子との出会いで東大受験を目指す“ユリユリ”こと匡平(横浜流星)、順子と雅志の同級生で順子への恋心を再燃させる山下(中村倫也)が恋のさや当てを繰り広げてきた。
「好きな気持ちは同じでも3人のアプローチは、それぞれ違います。誠実にアプローチしているのに空回りしてしまう雅志、若さから怖いもの知らずで順子に向き合おうとする匡平、男として経験を積んだからこそストレートに思いを伝える山下。
本作では彼らが、あたかも(視聴者が)自分に猛アプローチしているように感じていただけるようなセリフ、設定にこだわっています。彼らのカッコよさ、次はどんなアプローチをしてくるのかを楽しんだり、ツッコミを入れたりしながら見ていただければ。
そして、今後の注目は順子が誰の思いを受け取るのか? というところ。
原作が連載中のため、今後はオリジナルの展開が中心になります。持田先生の担当編集者さんからは“斬新な展開ですね”との感想をいただきました(笑)」(有賀P、以下同)
ラブコメディーに加え、塾講師として匡平と二人三脚で東大受験に臨む順子の奮闘ぶり、家族関係まで盛りだくさんに描いている。
匡平は念願かなって東大に受かるのか? その先の彼の行動にも注目したい。
美しい夕景シーンと、こじれ母娘にも注目
撮影現場では出演者は仲がよく、みんな犬好き。撮影の合間には順子の愛犬・とろろ(オールド・イングリッシュ・シープドッグ)に癒されているそう。
「バレンタインデーには、“はじこい”らしく、深田さんからチョコレートの贈り物がありました。現場の雰囲気を盛り上げて、和ませてくれるのは中村さん。いじられ役の流星君も、永山さんも楽しそうに、この先の展開などを話したりしています」
第8話(3月5日放送)では順子と山下、雅志と順子のライバルから一転、匡平の東大受験の強力なサポーターになる牧瀬(高梨臨)がそれぞれデートをする。そして、ドラマのオリジナル版として山下の苦渋の決断が描かれる。
「終盤に、眺めのいい場所で夕日を望むシーンがあるんですが、撮影当日は、晴れたり曇ったりの不安定な天気でした。日が暮れてしまうと心配していたら、奇跡的に晴れて美しいシーンを撮ることができました。
また、順子と母(檀ふみ)との確執も、母娘関係のこじれたふたりが、どう歩み寄り、修復していくのかまで描いていますので、こちらにも注目していただければと思います」
受験の奮闘を四季折々で描くため、真冬に春夏のシーンを撮影するなど、苦労も多かったそうだが、気になる結末はハッピーエンド? それとも……。最後の最後まで目が離せない展開に期待したい。
“たまり場”ゴリさんの店誕生秘話
順子や美和(安達祐実)がちょいちょい食事に行くお好み焼き屋の『ハングリージャングル』はドラマオリジナルで、店長のゴリさん役を皆川猿時が演じている。
「本作にはたくさんのキャラクターが出てくるけれど、全員集合できる場所がなかったので、みんなのおなじみの場所として作りました。ここでは物語のおさらいや、ほっこりする場面が繰り広げられます」(有賀P)
店の名物が“ゴリラ焼き”や“アマゾンからの手紙”などネーミングに遊び心が満載だが、こんな背景もあった!
「店長役を皆川さんが引き受けてくださったところから、皆川さんをイメージして店名や内装などディテールにこだわって制作しています」(同)