元モーニング娘。後藤真希の元恋人との不倫を、3月14日発売の『週刊文春』が報じた。ゴマキの不倫に気づいた旦那が、不倫相手を相手取り裁判を起こしているという。
この報道により、ゴマキは直筆のメッセージで事実を認めファンや関係者に謝罪。しかし、その印象は悪く、“ママタレ”としての今後の彼女の活動に、何らかの影響が及ぶことは避けられない。
黄金期=お騒がせメンバー多数
「元モー娘。といえば、昨年の吉澤ひとみの飲酒ひき逃げ事件がまだまだ記憶に新しいですが、全盛期のメンバーが、世間を騒がせる頻度が極めて高いグループですよね」
と、ある芸能ジャーナリストは言う。
「吉澤をはじめ、加護亜依は2度の未成年喫煙、安倍なつみは歌詞の盗作騒動を起こし、紅白の辞退と2か月の活動自粛。そして、ハロプロメンバーが歌番組で謝罪しました。矢口真里の不倫騒動は、彼女のバラエティーでの好感度の高さと不倫相手がクローゼットに隠れていたところに、当時の旦那と鉢合わせというインパクトで大きな騒動となりました。
なぜかブログが炎上しがちな辻希美も、ある意味“お騒がせ”といっていいのでしょうか。また、モー娘。ではありませんが、後藤真希の弟で元EE JUMPのメンバー、ユウキ(後藤祐樹)は、暴行による謹慎ののち芸能界を引退、その後、銅線窃盗で逮捕され、姉のイメージにも大きな影響を及ぼしてしまいました」
ゴマキは1999年加入のモー娘。3期メンバー。安倍が1期で矢口は2期。そして加護と吉澤が4期メンバーということになる。あるテレビ局関係者は言う。
「ゴマキが加入してからリリースされたのが、『LOVEマシーン』、4期メンバーが加入してからは『恋愛レボリューション21』『ザ☆ピ〜ス!』。彼女たちの代表曲といえるヒット曲を連発し、このときがまさに黄金期でした。のちの“お騒がせ”メンバーは、この時代の中心人物ばかりです」
しかし、代表曲がこの時期に集中したことでの影響もある。前出のテレビ局関係者が続ける。
「音楽特番などで過去映像を使用するとき、昨年の途中から『恋愛レボリューション21』や『ザ☆ピ〜ス!』がまったく使われなくなりました。もちろん吉澤が映っているからです。ですから、昨年後半は吉澤加入前の『LOVEマシーン』を使うことが多かった。でも、この曲のセンターはゴマキなので、今回の不倫によって、しばらくの間は印象が悪いので流しにくいのではないでしょうか」
モーニング娘。は昨年、CDデビューとハロー!プロジェクトの20周年を迎え、メンバーの加入と卒業を繰り返しながら、現在は14期メンバーを加え「モーニング娘。'19」として活動している。しかし、ここでも過去メンバーの「不祥事の影響が出ている」と、前出の芸能ジャーナリストは言う。
「20周年を記念して、昨年の『紅白歌合戦』は10年ぶりとなる出場が濃厚だったが、“吉澤事件”の影響で取りやめになった、という話もあります。
ハロプロ20周年のツアーには、過去のメンバーがゲストとして会場ごとに参加するのが目玉のひとつでした。そこに、喫煙騒動で所属事務所に契約解除されて以来、12年ぶりに加護ちゃんがステージに立ち大きな話題を集めました。せっかく加護ちゃんが戻ってきたのに、今度はよっすぃーがいなくなってしまった。
卒業したとはいえ、過去のメンバーが不祥事を起こすと、後輩たちの活動にも影響が出ます。モー娘。もなかなか足並みがそろわないというか、追い風がすぐに断ち切られてしまうような印象ですね」
大きく世間を騒がせるのは、初期のメンバーばかり。事務所も加入させるメンバーをしっかりと厳選し、教育もほかの事務所よりしっかりしているという。それでも同じ『モーニング娘。』という看板である以上、先輩のミソはつきまとってしまう。
現役メンバーは、「自分たちはストイックにやっているのに」という思いがあるかもしれないが……。
「とはいえ『LOVEマシーン』や『恋愛レボリューション21』という、大きな“遺産”があることのメリットは、やっぱり大きいです。大型音楽特番などに出演するときも、現役メンバーが現代風にアップデートさせた、これらの楽曲を披露することも少なくありません。それだけすごく親しまれた曲でもあり、最新曲を歌うよりも喜ぶ視聴者が一定数いるということですよね」(前出・芸能ジャーナリスト)
偉大な先輩たちの“おかげ”なのか、“せい”なのか。すべてを吹き飛ばせるような、「今の」モー娘。による、黄金期に匹敵するような大ヒットに期待したいところだ。
<取材・文/渋谷恭太郎>