突如として飛び込んできた後藤真希の不倫報道には驚いた!
『週刊文春』(3月21日号)が報じたのは後藤の夫・A氏が、元彼氏であるB氏に対し、不貞行為を行なったとして損害賠償を求め民事訴訟を起こしているというのもの。
記事には『アパホテル』や『錦糸町のホテル』、カラオケ『ビッグエコー』の個室内での生々しい行為が記された陳述書も掲載されており、読者の興味がそそられる内容となっている。
最近の不倫報道では、写真のみならず、メールやLINEなどの通信記録までが赤裸々に公開され、当事者が言い逃れできない状況に追い込まれることが多い。
今回はドライブレコーダーの記録が決め手となったという。
顔の出てこない一般人
それだけに、これまではあくまでも“不倫疑惑”だったものが、最近は“疑惑”が取れて「不倫発覚」になってしまう傾向にある。
しかし、ワイドショーでも、連日取り上げられるようなことはなかった。
それゆえか世間の反応は落ち着いている。さらに、この報道を冷やかな目で見ているようなネットの書き込みも少なくない。
それは後藤真希というタレント自体の露出が少なくなっており、注目度が薄れているという点もある。
しかし、もっと大きいのは彼女以外の登場人物が“素顔が出てこない一般人”だということだ。
'13年に同じく元モーニング娘。の矢口真里が“クローゼット不倫”が発覚したときの衝撃は計り知れなかった。というのも、当時の夫が俳優の中村昌也であったし、不倫相手がモデル(現在は一般人として矢口と再婚)だった。
顔を知っているだけに、想像しやすいという点もあったのだろう。騒動に関わる男性がふたりとも一般人だと、どうしても記事のディティールが薄くなってしまうところがある。
加えてもうひとつ、“不倫報道”があった場合、そのあとにゴタゴタが起き、裁判になって泥沼化したり、何かしら広がりが出てくる。しかし今回は記事が出た時点ですでに裁判にまで発展している。
さらに後藤がその事実をすべてを認めて、
《夫と度重なる話し合いの末、こんな私を許し受け入れてくれ、夫婦として時間も増えました》
と、自身のブログで謝罪したため、これ以上の広がりが望めなくなっている。そのため、週刊誌などが後追いしようにも、新しい内容や切り口を見つけにくいのだ。
『文春』の記事にあった〝夫のDV疑惑〟について、
《当時の私自身が夫婦喧嘩を過度な表現にしてしまい、相手との軽率なやりとりから誤解を招く内容となり、大変反省しております》
と触れたことで「夫に書かされているのでは?」と一部で疑問の声が出ているが、これに関しても本人たちが語らない以上、書きようがない。
ある意味、“ストーリーが完結してしまっている”ということだ。
この先、離婚とでもなれば話は別だが、これ以上触れられることもなく、騒動の収束は早いと思われる。
<芸能ジャーナリスト・佐々木博之>
◎元フライデー記者。現在も週刊誌等で取材活動を続けており、テレビ・ラジオ番組などでコメンテーターとしても活躍中。