春は出会いの季節。はじめましての相手が、褒めるところしかないような完璧な人間なんて少ないでしょう。新たな上司との食事やかしこまった席では、お世辞のひとつでも言わなければいけないのが社会人のマナーでもあります。
容姿と雰囲気、上手な褒め方とは?
しかし、まったく褒めるところがなかったら……!? そこで20〜30代の女性200人に、そんなときに使えるキラーフレーズを聞いてみました!(協力:アイリサーチ/コメントは原則として原文ママ)
【容姿や持ち物を褒める】
「年齢がある程度上なら肌を褒める。 こだわりがありそうな小物を褒める(靴・時計・バッグ・帽子)身に着けている色に共感して褒める。若さを褒める」(37歳・埼玉県)
「服装を褒める」(27歳・鹿児島県)
「必ず褒めなくてはいけないのであれば、着ている服の色が似合っているなど、人それぞれの主観で言えることを見つけて伝えます」(28歳・神奈川県)
「洋服や持ち物を褒める。“手がきれい”など、その人の全体を見る」(34歳・岐阜県)
「友人に新しくできた彼氏(アラサー、小太り、薄毛)の写真を見せられて、何か一言いわなくてはいけない雰囲気になったので“あっ、なんか○○(友人の名前)ちゃんと雰囲気似てる~! 落ち着いてていい感じの人じゃ~ん”と、必死で言葉を捻り出した」(27歳・神奈川県)
「耳の形を褒める」(30歳・岡山県)
「“健康そうだね”と、差し障りのないことを言っておく」(36歳・徳島県)
「指きれいですね、とか髪の毛きれいですね、褒めるパーツ探して褒める。ついでに、ケア方法や使ってるものを教えてもらう」(30歳・山口県)
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まずは褒める“ヒント”が多い容姿について。顔や体形などを避け、あくまで服装といったその人のセンスや、差し障りのない長所を伝えている人が多いようです。
とはいえ、外見的なことを伝えるのはリスクもつきもの。なぜなら、その箇所にコンプレックスを抱いている可能性があるから。その点、“雰囲気”を褒めるのは安パイと言えるでしょう。
【雰囲気を褒める】
「話しやすいとか、お世辞っぽくないことを言うようにします」(32歳・北海道)
「たとえば落ち着きのない人に対しては、“好奇心旺盛で活発なところが素敵ですね”と言ったことがある」(36歳・大阪府)
「“声が素敵”と言う」(28歳・東京都)
「“笑顔がいいですね!”や、“清潔感がありますね!”など」(32歳・広島県)
「“今までに会ったことのないタイプで新鮮です”のように、相手の受け取り方次第で褒められていると感じる言い方をする」(31歳・宮城県)
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その人そのものではなく、「新鮮です」など、自分が受けた印象を伝えるのも悪くなさそうですね。
テッパン褒め言葉を学んでみよう
雰囲気からさらに一歩踏み込んで、ある程度、相手のことを知っているのであれば、性格自体を褒めてあげるのも、ひとつの手といえそうです。
【性格を褒める】
「優しそうな人、誠実そうな人、などと見えない内面を答える」(29歳・神奈川県)
「“優しそうですね~”とか、“真面目そうで素敵ですね”とか、外見よりは中身を褒めることが多いかなと思う」(28歳・福岡県)
「“行動力あるね”など、ちょっとでもそんなふうに見えたところがあったら伝える」(34歳・福島県)
「嫌な部分でも、特徴的な部分をよい表現に変換して褒める。うるさい人なら、“いつも明るいですね”など」(26歳・北海道)
「一緒にいて楽、優しいなど、当たり障りのない言葉」(29歳・福岡県)
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実は一番多いコメントが「優しそうですね」というもの。確かに、あからさまに冷徹非道な人間なんてそうはいませんから、当てはまるケースが多いでしょう。
しかしこれだけ多いとなると、そう言われた時点で「自分には褒められるところがないんだな」ということがわかるかもしれません。要注意ですね。
【実力や、相手の趣味嗜好を褒める】
「自分のできないことや失敗をネタにして、すごいな~とか、偉いな~と褒める」(32歳・東京都)
「まったく思ってなくても、仕事してる姿を尊敬してるとか上手いこと言って褒める」(34歳・大阪府)
「仕事の成果を褒める。私の会社の男性は、東大卒で仕事は出来るが見た目がダメダメ。 とりあえず大きな契約をとってきたときに全力で褒めます」(28歳・千葉県)
「お仕事頑張ってますね、など言っておく」(30歳・福島県)
「相手に得意なことを尋ねてから褒める」(25歳・宮城県)
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誰にでも得意なことのひとつやふたつはあるもの。普段、表に出していないのなら、いっそのこと直接聞いてしまうのもいいかもしれません。確かに実績や実力、趣味を褒められて悪い気はしないものですから。
しかし、なかには「一生懸命、褒めるところを探すけれど、顔に出てしまって言葉が出なくなる」(39歳・北海道)なんて声もありました。この場合、正直者がバカを見るのは明白ですよね。
巷のこんな声を参考に、自分だけの“褒めメソッド”を作っておくことをオススメします。あなたなら、相手にどんな褒め言葉をかけますか?
<文 / 雛菊あんじ>