昨年リリースした『U.S.A.』が社会現象となった、DA PUMP。グループの顔であり、リーダーを務めるISSA(40)が、『映画 きかんしゃトーマス Go!Go!地球まるごとアドベンチャー』(4月5日より全国ロードショー)で、劇場アニメ声優に初挑戦!
「今回は歌うシーンもあったので、ミュージカルに近く、楽しかったです。『U.S.A.』のおかげで、いろんな仕事をさせてもらえる機会も増えましたが、新しいことに挑戦することで、DA PUMPの活動も見てもらえる。なので今後も自分にできることは、いろいろチャレンジしたいです」
仲間の大切さなども描かれている作品だが、ISSAにとって仲間である、メンバーの存在とは?
「今は7人で活動しているというのを昨年、多くの方に知っていただいたおかげで、メンバーそれぞれのキャラクターも認識してもらえ、役割分担ができるようになりました。自分が先頭に立つことも多いけど、7人いることで、1人で抱え込まなくてすむようになったのは大きいですね」
主人公トーマスは線路がないと進めない機関車。かつて、グループとして前に進めない期間を経験しているISSAだが、笑いながらこう振り返る。
「人間は線路がなくても、歩いて進めますから(笑)。動けるようになったときに、いかにスムーズにできるかということだけを考えて生きてきたので、これまでつらいと思ったことはないです。もし進めない場面があったとしても、それは“待て”というメッセージだと思うし、必ず時は来るので」
見せたいというより、いつか見られる
デビューから華々しい活動をしていたオリジナルメンバー時代から一転、新メンバーが加入。新体制となった後はショッピングモールでツアーを行うなど地道な活動を続け、昨年の大ブレイクへとレールをつなげた。
「モールツアーに関しても、自分たちでレールを作っていったという意識はないです。モールツアーを提案したのもメンバーだし、当時の自分たちができることをしたにすぎない。場所に関係なく最高のパフォーマンスを見せるのが、DA PUMPというチームだと思っています」
吹き替えを担当したレーシングカーのエースがきっかけで、新しい世界を見るためにトーマスが五大陸を駆け抜けるが、メンバーに見せたい景色について聞くと、こんな答えが。
「見せたいというより、いつか見られると思っています。それは自信でも何でもなく、頑張って続けていれば見てくれる人たちもいるから、チャンスは巡ってくるはずなので。今年は6月に武道館、7月に大阪城ホールでコンサートができることになりましたが、メンバーたちが新しい景色を見られることについて喜んでいるのを見ると、こっちまでうれしくなりますね」
ちなみに今回演じたエースはお調子者のキャラ。自分の若かりしころとリンクする部分もあるのでは……?
「完全に調子に乗っていましたね(笑)。若くしてデビューさせてもらって、いい時代を過ごさせてもらったから、調子に乗らない人のほうが少ないと思う。振り返ると、本当に嫌なやつだったと思うし、今なら当時の自分とはまず友達にはならない(笑)。
年齢を重ねたことももちろんですが、グループが7人になり、自分が率先して動かないといけない場面も増えたことで、謙虚に。でも遠慮せずに……という、今のスタンスになれた気がします」
忙しい日々のリセット法
大ブレイクにより、多忙による“燃料切れ”が心配だけど、リフレッシュの方法は?
「燃料切れにならないために、普段からストレスをためないように心がけています。だから忙しくても息抜きになると思ったら飲みにも出かけるし、いちばんのリフレッシュ法は地元・沖縄に帰ること。小さなころから知っている仲間に囲まれてのんびりと過ごすだけで、忙しい日々もリセットできます」
最後に大人でも楽しめる作品に仕上がっていると、魅力をこう語ってくれた。
「トーマスを通じて、仲間や帰る場所があるからこそ、いろんなことにチャレンジできるんだと改めて実感できました。僕にとっての帰る場所? やっぱりDA PUMPであり、地元の沖縄ですね」
DA PUMPメンバーの
役割担当を教えて!
YORIは率先してトークをしてくれるようになったし、安心して話を振れます。DAICHIは和ませキャラ。いるだけでみんなが笑顔になります。U―YEAHは絵を描くのがうまく、グッズ担当もしてくれて頼りになる。KIMIはまっすぐで熱い男(笑)。ラップの部分でも頼もしくなってきたし、右腕的存在です。TOMOはライブの音源の編集を担当してくれていますね。あと何を言っても「わかりました!」と引き受けてくれる(笑)。KENZOはダンスの実績がすごく、踊りでグループを引っ張ってくれる。1人欠けてもバランスが崩れると思うほど、ベストメンバーだと思います。