(左から)西川史子、misono、おかずクラブ・ゆいP

「○○に似ているね!」というひと言。よほどの悪意でも抱かれていない限り、たいていがほめ言葉でしょう。しかし、本人がそれをどう受け取るかは別問題です。自分の好みの顔ではなかったり、そもそも、コンプレックスを感じている部分を揶揄(やゆ)されていたら、不快感を覚えるケースも……。

 では、似ていると言われて不快だと感じた芸能人は? 20〜30代の女性200人に、「過去に言われて嫌だった」という思い出を、当時の心境とともに振り返ってもらいました(協力:アイリサーチ/原則としてコメントは原文のママ)。

うれしかった? ショックだった?

【女優、タレント、モデルなど】

「知人から、“笑った顔がmisonoに似てる”と言われたが、家族に言うと、“顔は似てないけど性格が似てる”と言われてショックを受けた」(28歳・神奈川県)

「堀北真希に似ていると言われたが、かなり視力の悪い上司からだったので、まったく説得力がなかった」(33歳・大阪府)

「剛力彩芽。目が細いのを気にしていて、キライな芸能人だったため、かなり傷ついた」(26歳・東京都)

「元AKB48の西野未姫さんに似ていると言われてショックだった。オーバーリアクションなところはともかく、ガサツな女というイメージを植え付けられてるようで嫌だった」(24歳・東京都)

「野呂佳代。個人的に可愛いとは思えないので、悲しかった」(22歳・長崎県)

「リア・ディゾンに似ていると言われてうれしかったけれど、当時、気になっていた人がリア・ディゾンは好みじゃないと言っていたので複雑でした」(28歳・神奈川県)

「女医の西川先生。うれしくもあったが、そのあと“亀に似てる”と付け加えられたことが忘れられない」(34歳・岐阜県)

「永作博美。個人的に可愛くも美人とも思えないし、きつい顔の印象だったからうれしくなかった」(29歳・静岡県)

「佐藤藍子。自分自身薄い顔が好きなので、パーツが大きくて、主張の強い佐藤藍子さんに似てるといわれたときは嫌だと思いました」(32歳・北海道)

 評価が分かれる顔の人は、似ているといわれてもなんだかピンとこない、むしろ「それって悪口では!?」なんて思ってしまう可能性もありそうです。

 美人に似ているといわれて悪い気はしない……かと思いきや、そんなこともなさそうですね。「美人だからいいだろう」と、似ている人をそのまま伝えるのもリスクがありそうだとわかりました。

コレ、もはや悪口に等しい!?

 さて、ここまでは「似ている」といわれても比較的悪い気はしない面々が並びましたが、ここからちょっと毛色を替えて、アスリートや芸人といった、“顔じゃない魅力”を備えた人たちに似ていると指摘されたエピソードを見ていきましょう!

【アスリート、芸人など】

「相席スタートの山崎ケイさん。えっと……かなり複雑」(28歳・福岡県)

「アジャ・コングだと小学生〜中学生時代に言われて、そのときは笑っていたけど傷ついた」(34歳・福島県)

「おかずクラブのゆいP。自分でも少し似てると思っていたから、しかたないと思ったけど……」(32歳・熊本県)

「ガンバレルーヤのよしこに似ていると言われた。あんなに太っていないし、ブスでもないと思っていたのでショックだった」(20歳・東京都)

「(林家)パー子さんに似ていると言われたとき、私ってそんなに老けてるかなぁと思った」(34歳・茨城県)

「森三中の大島さん 。体形のことではなく顔のことを言われたのだが、体形のことばかり気にしてしまっていた」(24歳・兵庫県)

「南海キャンディーズのしずちゃん。整形を本気で考えた」(23歳・東京都)

 その風貌を個性(ネタ)にしている人たちについては、やはり不快感を伴う感想が出てきます。冗談とはいえ、言われた本人にダメージを与えてしまう結果になるのは明白。さらに「男に似ている」なんて言われた日には……!

【男性に似ていると言われてしまったエピソード】

「三浦春馬。イケメンだからうれしかったのもあるが 、私は女なので……」(31歳・宮城県)

「長州小力。太ってしまったときに言われ、否定できなかった」(25歳・新潟県)

「内村航平。ムキムキだし、男子だから」(26歳・新潟県)

「中学生のころ、眉毛が太かったので、レミオロメンのボーカルに似てるといわれたことが悲しかった。高校生になってからはメイクや服装を気にするようにして、前田敦子と言われるくらいになれたが、いまだに忘れられない」(27歳・神奈川県)

「米良美一さん。当初は知らなくて、“もののけ姫の主題歌を歌ってる人だよ”って言われて顔を見たら、なんともいえない感情になった」(30歳・静岡県)

「“アブドーラ・ザ・ブッチャーに似てる”と言われた。せめて同性で例えてほしいと思いました」(25歳・青森県)

 自分はよかれと思って伝えていたとしても、それなりのリスクを伴うことを覚悟しておきましょう。むしろ顔面について触れないのもひとつの手です。「誰かに似ているって言われない?」など、軽いジャブを織り交ぜて、不快感を与えない会話を心がけたいものですね。

<文 / 雛菊あんじ>