ストレスだらけの中年男が、癒しを求めて美女たちを相手にちょっとエッチでおバカな妄想を繰り広げていく──!? そんな深夜にぴったり(!?)な究極の“妄想ドラマ”がいよいよスタートする。
主演を務めるのは、名バイプレーヤーとしても名高い鈴木浩介(44)。意外にも今回がドラマ初主演!
「もともとそこまで主演というものにこだわっていたわけではなかったので、お話をいただいたときは“ついに来た!”というよりも、僕でいいんですか? 大丈夫ですか? と(笑)。でも、もちろんうれしかったです。しかも台本を読んだらすごく面白くて。これはぜひやらせてください! とお願いしました」
鈴木が演じるのは上司と部下の板挟みにあい、日々、仕事にストレスを抱える、中年サラリーマンの秋山寛。
「上司にも気を遣い、部下にも気を遣い大変ですよね……。僕らの世界でも40代役者は中間管理職みたいなところがあるので、同世代としてそこはなんとなく共感しました(笑)。秋山は文句も言わず、ただひたむきに働いてきた。そんな彼が唯一、見いだした心の抜きどころが妄想なんです。それがまぁ、想像力豊か。愛すべきキャラクターですね」
街で出会った美女たちがターゲット。秋山の脳内は、中学生並みのあんな妄想、こんな妄想でいっぱい!
「秋山ほどじゃないとは思いますが、男性は少なからず頭の中で妄想することは多いんじゃないですかね? 例えばある日、道ですれ違った女性と何かハプニングがあって……とか(笑)」
今が奇跡の状態(笑)
鈴木自身も妄想するか聞いてみると、
「僕が妄想することといえば、お芝居のキャスティングとかですね。戯曲を読んで、この役、この人がやったらどうなんだろうみたいな。まじめな答えですみません(笑)。小説を読んでいても勝手に配役を考えてしまうんです」
これまで数多くのドラマや映画、舞台をこなしてきただけあって、根っからの役者気質であることがうかがえる。
「最近、お休みをして気づいたんです。お休みしていてもどこか仕事のことを考えてしまっているなと。振り返ってみれば僕はやりたかったことが仕事になっているワケですよ。役者になりたくて、それが仕事になって、それでごはんが食べられているっていう奇跡の状態(笑)。もしこれで仕事がなかったら相当なストレスだなと。だから、現場でお仕事をしているということが相当、僕にとっての“癒し”になっているんです」
そんな中での今回の撮影。しかも主演と、喜びもひとしおだったそうで、
「だから今回の現場がすごくうれしくて。毎日、朝早くからの撮影で、ビッシリと撮るシーンがある。本当に楽しみながら演じさせていただけたので、ありがたかったです」
最後に“今、演じているときがいちばん幸せ?”と聞いてみると、少し照れながらこんな返答が。
「それを言ってしまうとあまりにキレイすぎて、ちょっと恥ずかしいですね(笑)。1クールという短い期間でスタッフ、共演者の方たちと仲よくなる、それってこの仕事だからこその環境。次の現場に行けばまた新しい出会いもあって、刺激を受けることができるんです。現場にいられること、それが僕にとって今いちばんの幸せですね」
トレードマークのメガネは……
「今回、監督の意向で劇中ではメガネをはずしています。メガネは20年近くかけていて、家には40本くらいあります。昔のものは、もう作ってくれた方が亡くなってしまったものもあって、もはやアンティーク。どれも大切にしています」
主演になって改めて実感
「今まで多くの作品で素敵な先輩たちのもと、現場を経験させていただいたので、“主演”としてのお手本がたくさんありました。その方たちが作ってくれた空気のおかげで、僕はこれまで楽しく、リラックスして演じることができていたんだなと。今回、改めて実感することができましたね」
4月10日(水)深夜1時35分スタート
トイレメーカーに勤務する秋山寛(鈴木浩介)は、仕事に日々、ストレスを抱えていた。そんな彼がコンビニで働く美女店員、名づけて“色白プ二子”と“人妻ムレ子”を前に、癒しを求めて妄想を繰り広げ……。共演は宇野実彩子(AAA)、高崎翔太、半海一晃ほか