堺が内田裕也さんとの思い出を話すと、会場からも笑いが起き、和やかな雰囲気に(代表取材写真)

僕は今、あの世にいます。ロックンロールに生きて、ロックンロールで死んでいけたことに感謝しています

 先月17日に肺炎で亡くなった内田裕也さん(享年79) のお別れ会『内田裕也 Rock’n Roll!葬』が、東京都内の青山葬儀所で行われた。生前を振り返るビデオは、まるであの世から直接語りかけているようなセリフで始まり、婿養子の本木雅弘も「いつの間に撮っていたんだろう」と驚いた様子。

 娘で喪主の也哉子をはじめ、ビートたけし北大路欣也竹中直人秋元康など、各界から約950人が参列し、別れを惜しんだ。

 同世代として、同じ時代を生き抜いてきた堺正章は、

裕也さん、お疲れさまでした。樹木(希林)さんも最近あの世に行かれて、きっとあなたは呼ばれたんでしょうね。“あなた1人この世にいたんじゃ危ないから”って

 と、昨年10月に亡くなった妻・希林さんと内田さんの切っても切れない“夫婦のつながり”を語った。

 会場にはかつて内田さんが愛した曲、作った曲などが流され、中には希林さんが好きだった、内田さんの歌う『朝日のあたる家』も。

 最後は也哉子が、「ロックンロール」が口癖だった“父親”に、

最後は彼らしく送りたいと思います。Fuckin’ Yuya Uchida, don’t rest in peace just Rock’n Roll!!!(この野郎、内田裕也、安らかに眠らず、ただロックンロール!)

 ロックを愛し、ロックに愛された男のラストステージは、華やかに、そして静かに幕を下ろした―。