就職したり異動をしたり、4月は仕事の節目ですよね。慌ただしさも一段落して余裕が出ると、フラットにものごとを見ることができるはず。早々に気になるのが、職場の人間関係では? なかには「この上司がどうも苦手……」と感じる人もいることでしょう。
もし、アクの強い大物芸能人が、
自分の直属の上司だとしたら?
そして、「こんな人が上司だったら嫌だな〜」なんて思うこともありませんか? そこで今回は「理想の上司」ではなく、「最悪の上司」ランキング。20〜30代の女性200人に聞いてみました(協力:アイリサーチ)。
■この人は嫌! 最悪の上司ランキング
(フリーコメントで回答)
1位 坂上忍 25票
2位 明石家さんま 13票
3位 出川哲朗 12票
4位 クロちゃん(安田大サーカス) 9票
5位 松本人志(ダウンタウン) 6票
6位 香川照之 5票
7位 蛭子能収 4票
7位 和田アキ子 4票
9位 加藤浩次 3票
9位 ナダル(コロコロチキチキペッパーズ) 3票
9位 宮根誠司 3票
ダントツでトップだったのは坂上忍! 『バイキング』などでの歯に衣着せぬ発言に、恐怖感を覚える人が少なくないのでしょう。こんな人が職場にいて、しかも上司だとしたら……ビクビクしちゃいそうで、この結果はなんとなく腑に落ちます。
そして2位には明石家さんまが。“怖い”イメージは正直ありませんが、止まらないトークに仕事どころではなくなりそうですし、その意味では、納得できる結果です。
さらに3位には出川哲朗。人気の秘密である絶妙な頼りなさが、“上司”に置き換えて考えたら最悪ということでしょう。数多の失敗を、部下として尻ぬぐいする姿が目に浮かぶようです。メディアでの好感度が、必ずしも理想の上司のイメージに結びつくとは限りませんね。
その意味では、冠番組を持つ面々や主演クラスの俳優が並ぶなかで、失礼ながら“格”で劣るクロちゃんが入っていることにも注目。比較的、目立たないけど嫌われているという点で、ダントツの好感度の低さを物語っています。
さて、6位に香川照之がランクインしていることも見逃せません。数々の社会派作品で悪役を多く演じていることが影響していることは間違いなさそうです。とはいえ実際の本人は東大出身のエリートで、上司になっても疑いのない有能さだと思うのですが……。
怒られそう。頼りない。うるさい。
「上司にしたくない」レッテルの数々
それでは、これらの人が上司ならどんな職場になるのか。それぞれ選んだ人のコメントを見ていきましょう(原則としてコメントは原文ママ)。
【1位 坂上忍】
「いつもイライラしてそうだし、少しでもミスをしたら精神的にネチネチと追い詰められそう」(27歳・神奈川県)
「自分の意見を通すために他の意見は一切聞かず、聞いたとしても批判ばかりして話が先に進まなそう。 上の人がその場に現れて自分の意見と違うことを言い出しても、“自分もそのほうがいいと思う、何で早く言わないの? 時間無駄にしちゃったじゃん”と、部下を精神的に追い詰めそう」(24歳・宮崎県)
「細かいことにも、いちいち文句を言われそう」(36歳・岡山県)
「理不尽なことで怒鳴られそう。知的を売りにしているようだが、話に筋が通っていない印象なので」(34歳・東京都)
【2位 明石家さんま】
「早く帰りたいのに、長話をされたらイライラする」(26歳・東京都)
「デリカシーに欠ける」(32歳・広島県)
「小さな声で話して相談しても、大きな声で復唱しそうだから」(29歳・埼玉県)
「声が大きくて耳が痛い」(25歳・愛知県)
【3位 出川哲朗】
「何かトラブルが発生した場合、頼りにならず、結局は自分が対処しなければならなくなりそう」(22歳・長崎県)
「楽しい職場にはなると思うけど、いざってときに頼りがいがなさそう」(28歳・福岡県)
「取引先になめられそう」(20歳・三重県)
「言い間違えをして、お客さんを怒らせそう」(37歳・東京都)
【4位 クロちゃん】
「テレビで見ていても、悪い面しか出てこなくて何も尊敬できない」(23歳・神奈川県)
「失敗しても言い訳しかしなさそう。自分が失敗したことを認めなさそう。人になすりつけそう」(23歳・新潟県)
「責任感がなくて、人に罪をなすりつけそうだから」(31歳・東京都)
【5位 松本人志】
「部下の手柄は自分のものに、自分の失敗は部下のせいにしそうだから」(30歳・福島県)
「以前、テレビ番組で言っていたことが、男尊女卑の古くさい考え方だったから。女の下で働くのはありえないとか言って、昇進させてもらえなそう」(28歳・千葉県)
【6位 香川照之】
「役柄のイメージだが、何か失敗したりうまくいかないと大声で怒られたり、威圧的な態度で接してきそうだから」(34歳・大阪府)
「いやらしい役を上手にやってくださるので、その印象が強いため」(24歳・高知県)
「パワハラ上司の役が忘れられない。顔の圧が強いから」(32歳・高知県)
【7位 蛭子能収】
「責任感がなく他人のせいにしそうな印象なので、日常的に部下たちの不満がたまって爆発しそう」(31歳・宮城県)
「判断を委ねたときに、頼りなさそう」(37歳・埼玉県)
「金銭面がだらしなさそう」(26歳・東京都)
【7位 和田アキ子】
「威圧的だから」(39歳・北海道)
「感情的になりやすそうだし、うるさそう」(27歳・愛知県)
「自分の意見がすべて正しいと思ってそうだから」(35歳・神奈川県)
【9位 加藤浩次】
「細かいことを、しつこい顔でクドクド言われそう。無駄な時間を使われ、仕事が遅れ、そして仕事が終わらないことにグチグチ言われそうでストレス」(34歳・栃木県)
「人間関係において、誰とでも仲よくするようにと口うるさく言ってきそうだから」(29歳・静岡県)
【9位 ナダル】
「自己中心的で周りを見ないし、部下に責任をなすりつけそう」(34歳・福島県)
「クズなことをしそうです」(33歳・栃木県)
【9位 宮根誠司】
「根掘り葉掘り、仕事に関係ないことまで聞かれそうだから」(23歳・宮城県)
「細かいとこついてきて、うざそう」(27歳・東京都)
◆
やはりテレビで見るキャラクターそのものを、上司としての振る舞いとして予想しているようです。当然、ちょっと誇張していたり、キャラクターを“演じている”ケースも多いことでしょう。「ちゃらんぽらんに見えて実はちゃんとしている」なんて裏話もよく耳にしますしね。
となると、実はけっこういい人だったり、能ある鷹が爪を隠しているというケースもあるのでは? 一流芸能人なだけに、そのあたりを匂わせないわけですが、上司になったなら案外、尊敬できる……かも。まぁもちろん、彼らが私たちの上司になるなんてことは、まずありえないわけですが。
<文/雛菊あんじ>