Snow Man、Six TONES、Travis Japan、大活躍のJr.たち

 ジャニーズJr.の人気ユニット『Snow Man』の阿部亮平が、4月29日から朝の情報番組『ZIP!』(日本テレビ系)に新リポーターとしてのレギュラー出演することになった。また、同グループに加入したばかりの15歳の最年少メンバー・ラウールが、3月末に開催されたファッションイベント『東京ガールズコレクション』にモデルとして、ランウェイに登場した。

 関西ジャニーズJr.では、『なにわ男子』道枝駿佑と長尾謙杜King & Princeの永瀬廉と、古田新太主演のドラマ『俺のスカート、どこ行った?』(日テレ)に出演中。

 さらに、人気Jr.ユニット『HiHi Jets』の高橋優斗が今夏放送予定の湊かなえ原作のWOWOWドラマ『連続ドラマW 湊かなえ ポイズンドーター・ホーリーマザー』の第3話『罪深き女』に犯人役としての出演が発表。同グループの作間龍斗はCM『三井のリハウス』に息子役として抜擢。

 SixTONESの松村北斗も、松坂桃李主演のドラマ『パーフェクトワールド』(カンテレ・フジ)に出演中と、2019年の春もジャニーズJr.の躍進はめざましい。

Jr.第2次黄金期

「HiHi Jetsと美 少年のバラエティ『裸の少年』も放送中ですし、Jr.が出演する『映画 少年たち』もヒットしました。Snow Man、SixTONES、Travis Japanの3グループの横浜アリーナでの単独コンサートもそれぞれ成功をおさめました。Jr.の華やかなニュースが連日のように世の中をにぎわせ、“第2次黄金期”という好調ぶりを印象づけていますね

 と、ある芸能ジャーナリストは言う。

「滝沢秀明さんがタレント活動を卒業し、ジャニーズJr.の育成やプロデュースを行う新会社の社長に就任してから、Jr.たちは好調で、より華々しい露出が増えています。その活躍とともに、滝沢新社長の手腕も評価さていますよね。Jr.の快進撃は、デビュー組の活躍に引けを取らない状態まできていることは、間違いないです」(同)

 Jr.の躍進によって、特に若手グループのデビュー組の仕事に影響が出てきていないか、と懸念する声もあるという。あるテレビ誌記者は言う。

「Jr.の面々は、映画やドラマやCMなどに出て、アイドル誌やテレビ誌だけでなく、最近では総合週刊誌の表紙も飾るようになってきています。もはや、大きな違いはCDをリリースしているかどうかぐらいですが、CDを出していなくても歌番組に出演してますからね。若手デビュー組のファンはヤキモキしているのではないでしょうか」

 ここで、Hey! Say! JUMP以降のデビュー組の2019年春の主なテレビレギュラー仕事(関東地区)を整理してみよう。

<Hey! Say! JUMP>

・「リトルトーキョーライフ」
・「いただきハイジャンプ」
・「ヒルナンデス!」(有岡・八乙女)
・「スクール革命!」(山田・知念・八乙女)
・「めざましテレビ」(伊野尾)
・「メレンゲの気持ち」(伊野尾)
・「u&i」(伊野尾※声の出演)
・「所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ!」(高木)
・「頭に来てもアホとは戦うな!」(知念)
・「家政婦のミタゾノ」(伊野尾)

<Kis-My-Ft2>

・「キスマイ超BUSAIKU!?」
・「もしもツアーズ」
・「10万円でできるかな」
・「ザ少年倶楽部プレミアム」
・「中居正広のニュースな会」(宮田)
・「やすらぎの刻〜道」(宮田)
・「ミラー・ツインズ」(藤ヶ谷)

<SexyZone>

・「ザ少年倶楽部」
・「アオハル(青春)TV」(菊池・佐藤)
・「ぐるぐるナインティナイン」(中島※不定期出演)
・「林先生の初耳学」(中島)

<A.B.C-Z>

・「ABChanZoo」
・「ザ少年倶楽部」
・「アウト×デラックス」(塚田※不定期出演)

<ジャニーズWEST>

・「リトルトーキョーライフ」
・「ザ少年倶楽部」
・「ヒルナンデス!」(桐山・中間)
・「白衣の戦士!」(小瀧)
・「ストロベリーナイト・サーガ」(重岡)

<King & Prince>

・「ZIP!」
・「ザ少年倶楽部」
・「坂上どうぶつ王国」(高橋)
・「俺のスカート、どこ行った?」(永瀬)

 いかがだろうか。

嵐の穴を狙え

 列挙してみたところ、各グループ、それなりの露出数はある。これら一覧を見て、前出のテレビ誌記者は言う。

これを、なんだかんだデビュー組はそれなりに充実していると捉えるか、Jr.に取られなけらばもっと仕事があるはずなのにと捉えるか。JUMPより上の世代も、嵐を中心にゴールデンで、まだまだガッツリ活躍中ですから、若手デビュー組ファンがヤキモキするのはわかります。

 Jr.が取り組んでいるYouTubeなどのウェブ展開も、Jr.ならではの自由さがあり、これもうらやましいと思う、デビュー組のファンもいるでしょう。とはいえ、嵐の活動もあと残すところ約1年半。そこに続く世代がその穴を埋めていかなければならず、全体的な底上げが急務です」

 とはいうものの、嵐の穴をそのまま埋めることができるグループがいるかといえば、「いない」のが現実だという。テレビ誌記者は続ける。

「そうなると、K-POPグループやほかの事務所の若手ユニット、演技分野での若手俳優の活躍も見逃せず、“嵐の穴”を狙っていてもおかしくありません。タッキーはじめJr.は、活動の拡大と分散で、それらに対抗してくるのではないでしょうか」

 令和時代を迎え、これからのジャニーズ体制が安泰であるために、デビュー組とJr.、いずれもますます活躍していくことが理想のスタイルだろうか。

<取材・文/渋谷恭太郎>