石坂浩二77歳、浅丘ルリ子78歳、ジェリー藤尾78歳、大空眞弓79歳……。
『やすらぎの刻~道』(テレビ朝日系)のキャストには、後期高齢者がズラリと並んでいる。そのためか、テレビ局もピリピリ状態。上層部からは「くれぐれも出演者の体調を考えて、絶対に無理はさせないように」というお達しが出ているという。
「プロデューサーは“ちょっとでも身体がおかしいと感じたら、すぐ言ってください”とふれまわっています」(制作スタッフ)
現場には看護師が常時待機しているという。
「撮影スケジュールも余裕を持たせていますが、放送期間が1年間という長丁場のドラマなので、やっぱり心配はありますね」(同・制作スタッフ)
出演者たちも体調管理には気を遣っているようで、楽屋の話題はもっぱら健康ネタ。
「“このお薬いいのよ~”“いつもどんな運動してるの?”なんて話しています。撮影の待ち時間になると、出演者たちは最新の健康情報を披露しあって盛り上がっていますよ」(別の制作スタッフ)
節制とは縁のなさそうなミッキー・カーチス80歳も、禁煙をしているという。
「以前よりお顔がふっくらしましたね。今もタイに住んでいて、1〜2か月ごとに日本にきて撮影しています。内田裕也さんが亡くなったときも気落ちしている感じはなかったんですが、“ロカビリーやってた人は俺以外、みんな死んじゃった”と言っていました」(同・別の制作スタッフ)
健康維持のために大切なのはやっぱり“食べること”。出演者による豪華な差し入れがスタッフたちを喜ばせているようだ。先陣を切ったのは石坂。
「スタジオで行われた撮影で最初の差し入れがありました。カレーのケータリングを行う『野毛山カレー食堂』のキッチンカーを持ち込んだんです。3種類から選べて、みんなで温かいできたてのカレーを楽しみました」(スタイリスト)
石坂の元妻・浅丘ルリ子も負けていない。
「浅丘さんが差し入れてくださるのは、もっぱらお菓子。撮影の合間につまめる“おつまみ系”で、しかもご自身でスタッフに配るんですよ。いつもすごくおいしくて」(同・スタイリスト)
これが好評で、石坂が対抗心を燃やすことをみんなが待ち望んでいるとか。
「前作『やすらぎの郷』では、牛丼チェーン『吉野家』の日本に7台しかないという移動販売車を用意していました。
さらに、別の日には本マグロを運び入れて自ら豪快に入刀。職人さんも来て、その場で解体ショーを披露。みんなでマグロのお寿司とアラ汁をいただきました。またやってくれるとうれしいなあ」(テレビ局関係者)
差し入れがスタッフの活力とやすらぎになっている。