女子プロレスラーでタレントのジャガー横田（57）が、4月に放送された『レディース有吉 世界の異常に若すぎる美女7人！禁断の若返り術SP』（フジテレビ系）に出演し、幹細胞治療を受けて若返りを目指すことを明かした。
夫で医師の木下博勝氏（51）がジャガーのことを、「シミお化け」とまで言うようになり、ジャガーは顔について「肌の張りがどんどんなくなっていく」「目元のたるみ」「顔の黒ずみ」などの悩みがあるという。今回の治療では15歳若返ることを目指し、費用はトータル200万円。
幹細胞は、組織を修復・再生する能力を持つ細胞のこと。番組に出演した担当医の説明によれば、今回はジャガーの腹部の脂肪から幹細胞を取って、そのまま顔に戻して効果を得るとのこと。日本に2台しかないという特殊な機器で幹細胞を取り出し、ほうれい線、目元、頬、おでこなど顔の気になっていたところに注入した。
施術から1か月後、ジャガーは顔にハリとツヤが出てきたと語り、テレビ画面を通して見ても実際に若返った様子だった。果たして、シミやたるみに悩む人に、幹細胞治療は有効なのか？ 美容整形外科「高須クリニック」の高須克弥院長に話を伺った。
目新しい施術ではない
──“幹細胞治療”って、細胞レベルで若返っちゃいそうな名前ですが、果たして若返り治療としても有効なのでしょうか？
高須「う～ん。申し訳ないんだけど、高須クリニックではずっと前からやってる施術で、目新しいことではないかな。正直、顔に入れる程度の少量では効果はどうかなぁ？ という感じです。バストなどにたっぷり入れる場合は、定着が良くなるという効果があるけどね」
──自己複製する力がある細胞＝幹細胞、だから自分の肌に失われた部分である、たるみなどが回復するであろう、という印象を番組から受けました。この施術によって見た目だけでなく、白髪が減ったり、加齢臭がなくなったりと“身体の内側も若返る”ということはありますか？
高須「そんなワケないでしょ！ まるで都市伝説みたいだね」
──しかし、今回のジャガーさんのケースでは、確かに肌にハリが出てほうれい線やシワが改善したように見えます。
高須「正直、目の前でスッピンを見せてもらわないと判断はできないけど、幹細胞や脂肪注入は、定着する数か月後までもつように、パンパンに入れないとならない。なので、確かにハリやシワ解消にはなるよね。治ったかっていうと、まだ不明かな！」
──ハリやシワというと、ヒアルロン酸注入などが思い浮かびますが、他の若返り施術とはどう違うのでしょうか？
高須「ヒアルロン酸は体内にある保湿成分で、人工的な成分を注入できるけど、皮下組織である幹細胞はまず脂肪吸引をする必要があります。そこから該当箇所に注入して、定着まで待つから、ダウンタイムが必要というデメリットがあるね。
でも、悩みに対してどの施術を選ぶかは、本人次第！ 本人が若返りを実感しているなら、気持ち的にもアガるだろうし。ダウンタイムが取れない人はウルセラやヒアルロン酸注入など、個人個人に合ったものを選べばいいと思いますよ！ もし気になるシミがまだあったら、ジャガーさん、高須クリニックにも寄ってみてね！」
＜プロフィール＞
高須克弥（たかすかつや）：
1945年、愛知県生まれ。高須クリニック院長。医学博士。昭和大学大学院医学研究科博士課程修了。昭和大学医学部客員教授。
脂肪吸引手術など世界の最新美容外科技術を日本に数多く紹介。金色有功章、紺綬褒章を受章。『その健康法では「早死に」する！』（扶桑社）、『ダーリンは70歳／高須帝国の逆襲』（Kindle版）、『行ったり来たり僕の札束』（小学館）、『ダーリンは71歳・高須帝国より愛をこめて』（小学館）、『炎上上等』（扶桑社新書）、最新刊は『大炎上』（扶桑社新書）