増田俊樹

 2009年に2・5次元の舞台『ミュージカル テニスの王子様』で俳優としてデビューを果たし、2011年からは声優としての活動を本格化させているのが増田俊樹さんだ。

1度きりの人生だし、好きなことをやろう!

「高校3年生で進路について悩んでいたときに、当時好きだったゲームやアニメに関わる仕事に興味を持ちました。

 中でも“芝居”の分野にとても感銘を受け、“1度きりの人生だし、好きなことをやろう!”と思い役者を志しました

 今は声優という肩書がメインだが、「あまりとらわれず、さまざまなことに挑戦させてもらっています。そのなかでも、舞台は役者としてデビューしたステージなので、芝居の原点やこの仕事をするうえで大事にすべきことを教えてもらった場所だという思いが強いです。全身を使ってぶつかり合う芝居は舞台ならではで、とても興奮します」

 さらに’19年3月には個人名義のCDをリリースし、音楽活動もスタート。「僕がこうして幅広くお仕事をさせていただけるのも、先輩方のおかげです」と話す。

「声優が表舞台に出る機会が増えてきている現状は、常にいろいろなことに挑戦をし続けた先輩方が築き上げてくれたものです。

 そうした方々のおかげで、たくさんの方に注目していただける今の環境が作られたのだと思います。声優をあまりご存じない方々にも、ぜひ多くのメディアに触れていただいて、魅力的な作品や素敵な声優さんに出会ってもらえるとうれしいです」

 そんな増田さんに、今後チャレンジしてみたいことを聞いてみると。

絵に関わる仕事をしてみたいです。作る、表現する、伝えるといった仕事が好きなので、いろんな方法で体現していきたいと思っています!

 これからどんな世界を見せてくれるのか、ワクワクして待ちたいもの!

Q&A

Q.最近心に残った作品は?

A.週刊少年ジャンプで連載している『アクタージュ』という漫画が勉強になっています。客観的に、自分の仕事の本質や、向き合い方を考え直せる作品です。

Q.尊敬する人は?

A.声優の仕事を始めたころから共演させていただいている、畠中祐さんです。強い熱量に真摯な気持ちを持ち合わせた、類いまれな太陽のような人です。僕にとって、眩しすぎる存在です。

Q.休日の過ごし方は?

A.趣味のお店を巡ったり、美容院やクリニックで身なりを整えるように努力しています。

Q.子どものころの夢は?

A.母いわく、ウルトラセブンだったみたいです。僕自身はあまり見た記憶はないんですが…。

Q.自分で思う、自分自身の性格は?

A.1か0みたいな性格だな、と。周りからは「増田ってめんどくさい人間だな」と思われている気がします(笑)。

PROFILE●ますだ・としき●トイズファクトリー所属。舞台でデビューし、その後は声優をメインに。’19年3月にはCD『This One』をリリースし、オリコン最高位は8位。アニバーサーリーイベントではギター演奏も披露した。出演作は『刀剣乱舞-花丸-』加州清光ほか。

(取材・文/清談社)