日本中を「アッ」と言わせた、南海キャンディーズの山里亮太と女優・蒼井優との結婚。
いずれも人気の芸人と女優の夫婦だが、過去、この組み合わせで最も大物夫婦だったといえるのが、明石家さんま&大竹しのぶ元夫妻ではないだろうか。
ふたりは1988年に結婚、長女・IMALUが生まれたが、4年後の'92年に離婚。ほかにも芸人と女優の組み合わせでは、東国原英夫&かとうかず子、陣内智則&藤原紀香、井戸田潤&安達祐実、などがいるが、いずれも離婚している。
売れてる芸人の“読む力”
もちろん、Take2深沢邦之&田中美佐子や、石橋貴明&鈴木保奈美、木梨憲武&安田成美、また2017年に結婚した渡部建&佐々木希など、順風満帆な夫婦もちゃんと存在するが、山ちゃん・蒼井夫妻は、一体どうなるだろうか。
「夫婦の問題については、結局はそれぞれによるとしか言えないのですが」
という前提で、バラエティーや情報番組で活躍するある放送作家はこう答えてくれた。
「売れている芸人さんは、空気を読むことがすごく上手ですからね。普段、大事にされることの多い女優さんの心をつかむことができるのは、その力、相手の気持ちを読む力が大きいと思います」
とはいえ、冒頭にあげたように、うまくいかないケースももちろんある。
「離婚の原因となる可能性のひとつは『すれ違い』ですね。お互い人気者同士、しかも奥さんのほうが大物だったりすると、周囲もご本人も、仕事を続けたい場合が多い。まずそこで、旦那に理解を得られるかどうか。
そして、ドラマや映画の仕事が入ると、どうしても一定期間、留守になりがちになります。一方で芸人さんの場合、売れっ子だと週に10本以上のレギュラーを抱えているため、収録時間がそのぶん多くなり、深夜に及ぶなど不規則になりがちです。
どちらかがすごく売れていて、片方がそこそこヒマな場合でも、やっぱり待つ側は寂しくなりますよね。芸人と女優の組み合わせに限った話ではありませんが、せっかく結婚したのに会えない時間が多いのは、離婚のきっかけになることがあると思います」(同・放送作家)
では、お相手が女優でない場合はどうか。
妻がタレントの例では、名倉潤&渡辺満里奈、田中裕二&山口もえ、劇団ひとり&大沢あかね、藤井隆&乙葉、庄司智春&藤本美貴など。
また、女子アナの場合は、矢部浩之&青木裕子、内村光良&徳永有美、大竹一樹&中村仁美、日村勇紀&神田愛花などがいる。
ある芸能記者が言う。
キモイ芸人の好感度が向上
「引退しなくても、奥さん側がCMを中心に活動するなど、独身時代より仕事をセーブするケースが多いですよね。そして、奥さんとの“格差”的なものが比較的小さく、旦那さんのほうが売れているケースが多い。男性側が引け目を感じないということも、いいバランスのために必要なことではないでしょうか」
とはいえ、芸人と女優という組み合わせの結婚は、今後も増えていくのではと、前出の放送作家は見る。
「かつて芸人のステータスは、ぶっちゃけ低かったです。それが、今は、頭のいい人、おしゃべりがうまい人などが活躍することで、どんどんステータスが向上。山里さんだって、ずっとキモイと言われてきましたが、お笑いの実力はずっと認められている存在でした。
近年はさらに豊富な知識と論理的なしゃべり方などで知的なイメージもつき、蒼井さんが『尊敬している』と言うように、プラスのイメージに転換しました。出川さんやアンガールズの田中さんなど、キモイと言われた人たちの好感度がどんどんアップしているので、芸人さんたちが女優さんたちから見ても“素敵”と思われる傾向は、今後も強まる気がします」
すれ違いを抑え、この先も「尊敬されること」が続けば、ふたりも円満の夫婦になれそうだ。
<取材・文/渋谷恭太郎>