(写真左から)中村勘九郎、阿部サダヲ 撮影/坂本利幸

「そろそろ(視聴者も)帰ってきてほしいです……」(中村)

 大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~』が、中村勘九郎(37)から阿部サダヲ(49)へと主役をたすきリレー! しかし、物語が後半戦へ突入しようとする中、6月9日放送回が大河史上最低の視聴率となる6・7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。

 会見で、記者からそのことについて質問が飛ぶと、

「気にしたことなかったなぁ。(裏番組の)『ポツンと一軒家』がいいって話でしたっけ?」

 と、阿部が視聴率20%超えの人気番組にからめてユーモアたっぷりに返答。さらに、

「一軒家って、もうそんなに探してもないでしょ?(視聴者も)帰ってくると思います」

 第1部で日本初のオリンピックランナー・金栗四三を演じてきた中村は、

「去年の4月にクランクインしてから、さまざまな出会いが金栗さん、そして僕を強くしてくれました。役者人生の中でもこの先、経験できるかできないかということをやらせていただけて。僕にとって宝物になりました」

 そして、6月30日に始まる第2部からは“口がいだてん”と言われるほどせわしなく、嵐のような勢いで周囲を巻き込んでいく新聞記者、田畑政治(阿部)が主人公。大河ではなかなか見られない、途中からの主役交代。

 この作戦、吉と出るか、それとも……!?

第1部ラストの撮影現場に大潜入!

 いよいよ大河ドラマ『いだてん』も折り返し地点へ!

 中村勘九郎から阿部サダヲへと、本格的に主演がバトンタッチする前の見せ場は、何といっても第24回で放送される“復興運動会”。その撮影現場に、本誌が密着。キャストたちの普段は見られない、あんな顔やこんな顔を激写してきました。

これってどんなシーンなの?

 関東大震災で心も身体も疲れ切ってしまった人々を励まそうと、金栗四三(中村勘九郎)と嘉納治五郎(役所広司)らが提案したのは“復興運動会”。スポーツを通して笑顔になってもらおうと開催された『いだてん』前半の集大成的シーン。

さらば盟友! 四三と弥彦が2人そろって最後の激走
リハーサル中も終始、和気あいあい、リラックスした状態で、キャスト同士もこの笑顔。現場のアットホームさがうかがえる
それでもいざ本番が始まれば、みんな真剣な表情に。何度も走るシーンを撮影しても、毎回全力で走り抜ける姿はカッコよすぎます!
若き日の古今亭志ん生を演じる森山未來
この日クランクアップを迎えた三島弥彦役・生田斗真は、プレッシャーから解放されたのか、この安堵の表情
ともに走り抜けた中村勘九郎も、満面の笑みで生田をいたわった
寺島しのぶや満島真之介など、この日クランクアップを迎えた面々と中村でパシャリ。エキストラの子どもたちも交ざり、なんだか修学旅行のような1枚みたいに

大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』
毎週日曜夜8時~ほか

(撮影/佐藤靖彦、NHK)