6月21日の午後2時、赤坂御用地内の『赤坂東邸』で、北欧への公式訪問にあたっての記者会見に臨まれた秋篠宮ご夫妻。
「皇室では、『令和』に入ってから初めての外国公式訪問です。ご夫妻は、6月27日から約10日間の日程で、ポーランドとフィンランドに公式訪問されます。
記者から、訪問国への印象と抱負を聞かれると“友好親善関係の促進に役立つことができれば、幸いに思います”と、述べられました」(皇室担当記者)
その後、昨年2月から延期されている長女・眞子さまと小室圭さんの結婚の見通しについての質問に対しては、次のようなお答えを……。
「娘から話を聞いていませんので、どのように今なっているのか、考えているのか、私はわかりません」
紀子さまに同様の質問が向けられると、
「同じでございます」
と、回答された。
ちなみに、昨年11月に行われた、お誕生日にあたっての会見で秋篠宮さまは、
《それ相応の対応というのは大事ですし、(中略)やはり多くの人がそのことを納得し喜んでくれる状況、そういう状況にならなければ、私たちは、いわゆる婚約にあたる『納采の儀』というのを行うことはできません》
と、苦言を呈された。今回の会見では、このときのご発言を踏まえて、記者からの関連質問の中で、「それ相応の対応が、この半年余りの間に進んだのか」と問われた秋篠宮さまは、
「おそらく、何かをしているのではないかというふうに思いますけれども、そのことについて、どのようなことを、具体的なことなどについては、私は存じません」
と、小室さんの動向をほとんど把握していないことも明らかにされたのだった。
宮内庁OBで皇室ジャーナリストの山下晋司さんに、今回の会見についての感想を聞いた。
「秋篠宮殿下は、昨年のお誕生日の記者会見でおっしゃった、問題をクリアし、多くの人が喜んでくれる状況を作るための小室さんの対応を待っておられるのでしょう。
殿下は昨年の記者会見でお考えを示されましたが、それ以降、状況は変わっていないようですから、今回は特に話すことはなかったのでしょう」
秋篠宮さまが求めている“それ相応の対応”とは、'17年12月に本誌がスクープした小室さんの母親・佳代さんが元婚約者との間に抱えている“借金トラブル”への対応にほかならない。
「400万円超の金銭トラブルが発覚後、秋篠宮ご夫妻は何度も小室さんとの話し合いに臨み、“あのお金は贈与です”と主張する彼に対して“国民に説明を”と求めるも、彼はいっさい、行動を起こしませんでした。
さらに、結婚延期が発表されてから半年後の昨年8月、小室さんは国際弁護士の資格を取得するため、3年間のアメリカ留学に旅立ってしまったのです。
殿下が求められたことをしないまま、アメリカに発った小室さんに、ご夫妻はそうとうな不信感を募らせてしまったのです」(秋篠宮家関係者)
一方で、小室さんがトラブルとなっているお金を“贈与”だと頑なに主張する理由として、“証拠音声”の存在が一部で報じられた。
「佳代さんと元婚約者が婚約を解消した後の'13年秋、小室さんを加えた3人で、金銭トラブルに関する話し合いが行われたそうです。
その際に、元婚約者が“借金ではなく贈与である”と認めているとも受けとれる発言をしていて、小室さんはその場の会話を録音していたのだと報じられたのです」(前出・皇室担当記者)
その音声を拠り所にしていたのか、小室さんは今年1月に代理人弁護士を通じて“金銭トラブルは解決ずみだと理解している”という旨の文書を公表している。
同時に、この音声の存在を小室さんから伝えられているからこそ、眞子さまもずっと彼のことを信じていらっしゃると報じられた。
おふたりを強く結びつける“証拠音声”の存在について、元婚約者の代理人は、
「そういった発言を過去にしたという事実は、本人から聞いておりません」
とのこと。
さらに、今回の秋篠宮ご夫妻の会見内容を踏まえ、佳代さんの元婚約者は代理人を通じて、次のような心境を本誌に吐露してくれた。
「小室佳代さんとの間の金銭問題ですが、先方の代理人である弁護士からは話し合いの機会を求められています。これまでは私自身の体調など種々の問題があり、話し合いの場につくことができませんでしたが、現在も前向きに話し合いを持とうと努力をしているところでございます。
そもそも、金銭問題は小室佳代さんとの間のものであり、圭くんとの直接の問題ではないと考えています。その問題があることで、おふたりの結婚の障害になっているのであれば大変心苦しく思います。
おふたりのご結婚についての秋篠宮さまのお話については、私は何か発言させていただく立場にはございません」
ご真意は速やかに対応しなかった小室さんへの不信感
今回のご夫妻の会見について、秋篠宮さまと長年交流のある知人は、次のような見解を話す。
「ご結婚問題については、眞子さまご本人から相談されればお話しされるのでしょうが、あえてご自分から話題にすることはないのでしょう。
何か進展があれば、眞子さまからお話があるだろうと、お待ちになっているのだと思います。
ひとつわかることとしては、この問題は眞子さまから殿下にお話があるまで、膠着状態が続くということです」
前出の山下さんも、この知人と同じように、
「秋篠宮殿下が“何かをしているのではないかと思うが、具体的なことは存じません”という主旨のことをおっしゃっていましたが、今後の対応について、眞子内親王殿下または小室さんからのお話を待っておられるのでしょう」
と、その背景を解説してくれた。さらに、小室さんに対する秋篠宮さまのご心境について、前出の知人が続ける。
「昨年の会見以来、半年以上がたっても“それ相応の対応”がないことに、秋篠宮さまは残念に思われているでしょうし、さらに結婚が厳しくなっていると思います。
殿下が昨年おっしゃったことを、速やかに実行に移さなかったことに対して、小室さんに誠意がないとも感じます。
そういった点から、殿下は“小室さんは、本当に娘との結婚を考えているのかわからない”というお気持ちを抱かれているのでは」
小室さんの“真意”がつかめないご様子の秋篠宮さまだが、前回と今回の会見では明らかに違った様子だったというのだ。
「今回の会見では、前回と比べて、明らかにおふたりともリラックスされていて、会見中に笑顔をお見せになる場面もあったのです。
昨秋の会見以来、小室さんが“相応の対応”をとらなかったことで、おふたりは彼とは“訣別”し、逆に開き直られている状況なのかもしれませんね」(前出・皇室担当記者)
アメリカにいる小室さんは今、何を思うのか─。