'18年、直撃に答える高畑裕太

あの騒動から3年、ついにこの8月、裕太さんが舞台で俳優復帰することになりました。下北沢の小劇場で『さよなら西湖クン』という舞台に出演します。脇役ですが、演出家、脚本家ともに演劇界の重鎮が担当することになっており、すでに稽古に入っています」(芸能プロ関係者)

 裕太さんというのは、女優の高畑淳子の息子・高畑裕太のことだ。'16年8月に強姦致傷容疑で逮捕され、不起訴となっていたものの、芸能活動は無期限休止となっていた。

「活動休止中は入院した後、しばらく自宅に引きこもっていました。外に出るにもあれだけ報道されてしまったので、海外に滞在したりしていましたね。その後、遺品整理のアルバイトを始めて、現在はデイサービスで介護の仕事をしながら資格取得を目指しています。でもやっぱり俳優としての夢は捨てられなかったようで、ずっと準備していましたよ」(舞台関係者)

母親のように支え続けた人

 裕太の姉で女優の高畑こと美は、何かと衝突してしまう淳子に代わって、裕太の復帰に向けての助言をしてきた。

こと美さんは今回の演出家である和田憲明さんの舞台にも出演しており、裕太くんも頼りにしています。甘やかすわけではなく“また何かあったら私は弟と縁を切ります”と厳しく言ってましたね」(高畑家に近しい男性)

 そんな姉と同じくらい、裕太の復帰をバックアップしてきた女性がいるという。

今回の復帰にあたって、母親のように支え続けた人がいるんです。以前の彼のチーフマネージャーで、現在は芸能事務所の社長を務める故・石井光三さんの娘、石井久美さんですよ。この2年ほど、彼の復帰のために奮闘してきました」(前出・芸能プロ関係者)

 石井氏は彼の才能を信じて、芸能関係者からの猛反対にあいながらも連絡をとり、復帰の時期をうかがっていた。この情熱には、母の淳子の思いもひとしおだったようで、

「復帰が決まったときは電話で“直接会いに伺うことはできないのですが、裕太をどうぞよろしくお願いします”と石井さんに感謝の言葉をかけたんだそうです」(同・芸能プロ関係者)

 以前は、息子に何かあったら自分が社長を務める青年座で面倒を見ると息巻いていた淳子だったが、今は裕太の意思を尊重している。

淳子さんは何度も頓挫した息子さんの舞台復帰が実現してホッとしているようです。俳優として輝いている姿を見たいという思いがあるのでしょう」(同・芸能プロ関係者)

 事件から3年での復帰には少なからず批判の声もあるようで、淳子も喜んでばかりはいられないようだ。

「復帰したはいいものの、裕太さんに今後も俳優の仕事が来るのか、人がいいので仕事で騙されたりしないか、小劇場中心だけで生活できるのか不安はぬぐえないみたいですね」(前出・舞台関係者)

 裕太は演劇で何を表現するのだろうか─。