小嶺麗奈 撮影/齋藤周造

 KAT-TUNの元メンバー田口淳之介被告と、その交際相手である元女優・小嶺麗奈被告の判決期日を延期することを東京地裁が7月29日に決定したという。 

判決の前に延期になるというのは異例のことすぎるため、“なぜなのか?”とメディアに問われてすぐにコメントを出すと言うのも、なかなか難しいと思いますよ。ある意味“異常事態”と言ってもいいかもしれません」(法曹関係者)

 今回の件は、これまで数多くの案件をこなしてきた弁護士たちの間でも前例がほとんどないことだとか。

「2人は5月22日、一緒に住んでいた都内マンションで乾燥大麻約2.2グラムを所持していたとされます。そして7月11日の初公判で起訴内容を認め、検察側がいずれも懲役6か月を求刑して即日結審していたのですが……」(全国紙記者)

 そして7月30日に大麻取締法違反(所持)の判決が言い渡される予定だったのが、検察側が変更を請求。

新たな期日は未定とのこと。公判直前、異例も異例で衝撃です」(前出・全国紙記者)

 たしかにこんなこと、今までちょっと耳にしたことがないけど、いったいどういうことなの?

 ある別の法曹関係者によると「公判記録を確認している中で、証拠の不備などを見つけた可能性がありますね。たとえば、大麻の扱いでツメきれていない部分があったのかもしれませんし、それにともなって立証をもう少しちゃんとやらなければならなくなったということも想像できます」とのこと。

 そうだとしたら、今のままでは判決が言い渡せない云々ではなく、仮に本人たちが認めていたとしても、罪に問われない可能性すら出てくる。

 小嶺被告の弁護人・望月宣武氏も≪明日の判決期日が延期になった理由は捜査機関のミスが原因で、無罪判決になりかねないことが判明したからです。こっちは何の過失もありません。大迷惑です≫とツイッターで明かしているが……。

「この変更が判決に与える影響も気になります」(前出・法曹関係者)

 さらに余波は当事者の“あの件”にも大きいハズ。

「田口さんと小嶺さんは結婚の意志を表明していますが、判決が出ないことには入籍もできないでしょうから、こちらもギリギリで先延ばしになったかたちですね」(スポーツ紙記者)

 いずれにせよ、検察側の説明が待たれる。