2019年『24時間テレビ』のメインパーソナリティーを務める嵐

 8月24日、25日に放送される日本テレビ系列の『24時間テレビ 愛は地球を救う』。

 2003年から、毎年ジャニーズタレントがメインパーソナリティーを務めるようになり、今年は嵐がグループとしては5度目の担当となる。

 番組内でのさまざまな特別企画が予定される中で発表されたのが、先月9日に亡くなったジャニー喜多川氏の追悼特集だ。『生涯を捧げたエンターテインメント ジャニー喜多川の想い』と銘打ち、来年のデビューが決定したSixTONESをはじめ、HiHi Jets、美 少年、少年忍者らが数々の名曲をメドレーで披露するという。

ド派手の演出に!?

 ジャニーズ事情に詳しいあるスポーツ紙記者は言う。

「7月13日にTBS系で放送された『音楽の日』でも、ジャニーさんの追悼コーナーが特別に放送されました。そのときは、生前に“ジャニーさんの後継者”として指名され、現在は関連会社の『ジャニーズアイランド』社長である滝沢秀明氏の手紙を中居正広が代読。そしてSnow Man、HiHi Jetsを中心としたジャニーズJr.による、15分を超えるパフォーマンスが話題になりました」

 また『24時間テレビ』を放送する日テレは毎年、大型音楽特番『THE MUSIC DAY』で例年、複数のジャニーズグループによるメドレーを披露し、ファンを楽しませている。その盛り上がりを『24時間テレビ』でも、という期待の声は大きい。

「各グループのメンバーをシャッフルさせ、贔屓のメンバーが誰と組み、何の曲を歌うのか、毎回、注目を集めています。『MUSIC DAY』の司会は『24時間テレビ』同様、櫻井翔なので、同番組を彷彿させる、にぎやかなパフォーマンスになるのではないでしょうか。櫻井はじめ、嵐のメンバーの“乱入”なんかも期待してしまいますよね」(前出・記者)

 とはいえ、今回はジャニーさんを追悼する企画。音楽特番ではないため、バラード曲など追悼を意識した内容になるのだろうか。音楽雑誌の編集者に聞いてみると、先日の“家族葬”をうけて「ド派手な演出になるのではないか」と分析する。

エンターテイメントの生みの親のジャニーさんに感謝をささげるのには、しんみりしたものはふさわしくない。そういった判断から、ジャニーさんらしく、むしろド派手な演出が予定されているのではないでしょうか。9月4日に迫ったジャニーさんとのお別れの会は“一般の部”が設けられています。そこに、たくさんのファンが来てもらえるような意識もあるかもしれません」

タレントによるJr.プロデュース

 また演出の内容としてパフォーマンスの前に、櫻井翔または松本潤あたりが、少し仰々しい語りをして会場の雰囲気をしんみりさせるような“語り”があるのでは、と予想する。

「ジャニーさんが緊急搬送されたと報じられてから2週間後、容体についてはじめて口を開いたのは松潤だったので、その演出は十分考えられます。そして、昭和、平成、令和を駆け抜けた各グループのデビュー曲や代表曲のメドレーを披露、というところに落ち着くのではないでしょうか」

 また、ジャニーさんから寵愛を受け後継者に指名された、タッキーの演出にも注目が集まっている。7月に放送された『音楽の日2019』では、腹筋太鼓、そして『オールスター感謝祭』でおなじみの、“心臓破りの坂”をローラースケートで駆けあがらせる企画が注目を浴びた“滝沢演出”。今回の『24時間テレビ』にタッキーも絡んでいるのだろうか。前出の編集者が続ける。

「Jr.が多数登場するので十分考えられますが、その場合、もう少し事前にアピールしそうですよね。櫻井とタッキーが不仲だったことは、もはやネタとして公開しているので、嵐の番組だからタッキーを排除、という流れはさすがにないと思います。

 ただ、なにわ男子やAぇ!groupら関西Jr.のプロデュースをする関ジャニ∞の横山裕や、美 少年のアメリカ遠征に松潤が帯同するなど、タッキー以外のタレントが前面に出てJr.のプロデュースに関与することは、今後もどんどん増えていきそうです。いずれにせよ今回のパフォーマンスは、今後のジャニーズ演出の方向を占うことができるのではないでしょうか

 放送直前。ジャニーさん亡きいま、最愛の“子どもたち”はどんなパフォーマンスをしてくれるのだろうか。

<取材・文/渋谷恭太郎>