「みなさん、『日本破壊』ってツイートしてね!」
ジャニーズJr.の人気ユニット、HiHi Jetsの猪狩蒼弥が、自身のコンサート中にファンをそうあおったことが問題視され、会員向け有料サイトで謝罪文を掲載した。しかし、ツイッターで「#日本破壊」がトレンド1位を獲得するなどし、誤解をまねく事態となったことは間違いない。
注目を浴びてしまうジャニーズの失言
今回の「日本破壊」発言だけでなく、ジャニーズタレントの中にも、時折、失言してしまう人もいる。
「これに匹敵するのが、NEWSの小山慶一郎のコンサートMCでの『チェルノブイリ発言』です」
と、言うのはジャニーズ事情に詳しいテレビ誌記者。
「加藤(シゲアキ)くんが日焼けで皮がむけたという話に対して、『チェルノブイリかよ!』と、ありえないツッコミをしました。当時『news every.』でキャスターをしており、チェルノブイリに関する問題もよく知っていたでしょうから、不謹慎だと批判を受けました。これには関係者もドン引きしましたね」
NEWSは加藤シゲアキも失言がある。
小山慶一郎がパーソナリティをつとめるラジオ番組にゲスト出演した際、開催されるツアーに触れ、その会場のひとつである福井について、「オレ、一回も足を踏み入れたことない」と発言。さらに数日後の自身のラジオ番組でも「福井は初めて」発言。
しかし、過去にNEWSのコンサートでちゃんと福井を訪れており、地元のファンを落胆させることとなった。後日、加藤は、自身のラジオ番組で訂正と謝罪をした。
Kis-My-Ft2の二階堂高嗣は、ラジオ番組で「28歳だったら、子供作るのももう遅いっていうね」と発言し、共演の中居正広に「全然」とフォローされている。
ジャニーズWESTの中間淳太は、桐山照史とパーソナリティをつとめるラジオ番組で、女性差別の話題になったときに、「だったら映画館のレディースデーなくせって思うしさ、学校の体力測定とかも男子と同じ条件でやれっと思わへん?」と、持論を展開。さらに、「カワイイ子はええで」と続けたことで、リスナーからの批判を浴びた。
さらに、あの大リーガーについて噛みついたのが、未成年飲酒で活動自粛の過去がある、内博貴だ。前出の記者が言う。
「内は深夜のトーク番組に出演した際、小学校時代に少年野球でダルビッシュ有と対戦したことがあるといい、『しょぼかった』『よく泣いていた』などと発言、その余計なことを得意げに語る姿に失望されたことがありました」
“先輩のファン”を激怒させたことも
また、ジャニーズ内で先輩への「失言」も。
King & Princeのメンバーで現在活動休止中の岩橋玄樹は、かつて野球少年だったこともあり、野球に関する仕事を熱望。そんな中、『Going!Sports&News』でキャスターをつとめ、ホームランプロジェクトなど数々の野球関連の仕事をこなすKAT-TUNの亀梨和也を引き合いに出し、「亀梨くんがおじさんになってできなくなったら」自分が引き継ぎたいと発言。亀梨ファンが激怒したことがあった。
A.B.C-Zの橋本良亮は、ジャニーズの忘年会が開催された際、無礼講だからといって、少年隊の植草克秀に、「飲め飲め」と言いながらお酒を注ぎ、近藤真彦にも「今日は飲みましょう」と言っていたと、松岡昌宏のラジオで明かされていた。
冒頭の「日本破壊」の猪狩ばかりでない、ジャニーズタレントの失言の数々。ある芸能記者は、
「ジャニーズに入り若いうちから売れてしまい、社会的な常識を学ぶ機会が少なかった、ということもあると思います。ジャニーズだから失言するのではなく、ジャニーズだからより多くの人の注目を集めるという、影響力の大きさを考えてほしいですね」
かつて“ビッグ発言”で好感度を一気に落とし、表舞台から消えてしまった“先輩”もいた。今の若いジャニーズタレントは、当時のことをどれだけ知っているのだろうか。ウェブメディアへの進出も進むなか、そういった場での失言・炎上にも気を配っていったほうがよさそうだ。
<取材・文/渋谷恭太郎>