9月4日に東京ドームで行われたジャニー喜多川社長のお別れ会は、関係者の部と一般の部に分けて行われた。関係者の部に参加したのは、ごく限られた人たちだった。
“関係者の部”の気になる中身
「ジャニーズのタレントとOB、事務所の関係者、彼らと日ごろ付き合いのある会社の上層部など、3500人が出席。報道陣も多く集まりましたが、会場の中には入れませんでしたね。通常、お別れ会では中で読まれている弔辞などをスピーカーで流すのですが、今回はいっさい流されませんでした。そのため、中で何が行われているのかまったくわかりませんでしたよ」(スポーツ紙記者)
そんな厳戒態勢で行われた会だけに、ゆったりとした時間の中で故人との思い出を振り返ることができた。
「'16年10月に、スタッフを1人も入れず、タレントだけで行われたジャニーさんの85歳の誕生日パーティーの映像が流されました。彼を中心に近藤真彦さん、中居正広さんらが囲んでいました。この映像はこれまで1度も公開されることのなかった、門外不出の秘蔵映像だったそうですよ」(会の参加者)
タレントたちが見せたチームワーク
恩師を見送る一大イベントとあって、当日は、タレントたちが見事な連携を見せた。
「大役である弔辞は、事務所の“長男”の近藤さんが読み上げました。その後、安倍晋三首相からの弔電も彼が読みました。文面は会場の正面にあるモニターに映されたのですが、途中で彼が読み間違えたため、早さを修正する場面もありました」(同・会の参加者)
会の“総合プロデューサー”は現在、裏方に回っている滝沢秀明が務めた。
「誕生日会の映像や音楽などは、彼が編集したそうです。当日は、タレントたちが座る場所から離れた会場の後方から見守りつつ、インカムをつけてさまざまな指示を出していたといいます」(ワイドショー関係者)
会が終わった後は、近藤とKinKi Kids、嵐が囲み取材に応じた。彼らは終始、和やかな雰囲気をつくりだしていた。
「堂本剛さんはジャニーさんのモノマネをしすぎたことを明かして笑いを誘っていました。嵐の近くには、たくさんの報道陣が集まっていたので、離れた場所にいるメンバーにインタビューをしにくかったのですが、松本潤さんが“ちょっと貸してください”とインタビュアーからマイクを取って、隣にいた櫻井翔さんに“取材”していましたよ。彼らのおかげで、変に湿っぽくならずに終わりました」(同・ワイドショー関係者)
OBと現役Jが久しぶりの再会!
当日は、元シブがき隊の布川敏和や薬丸裕英、元光GENJIの大沢樹生など、ジャニーズのOBが多数訪れた。
「元KAT-TUNの田中聖さんも来ていました。耳にたくさんピアスをつけて、首にはタトゥーが入っていて派手な外見でしたが、きちんと礼服を着て殊勝(しゅしょう)な表情を浮かべていました」(テレビ局関係者)
この日、大沢は久々の再会に胸を熱くしていたようで、
「囲み取材が始まる前まで、顔見知りらしき事務所のスタッフと楽しそうに話していましたよ。さながら、“同窓会”のような雰囲気でしたね」(前出・スポーツ紙記者)
かつて一世を風靡した先輩に寄っていく人も多かった。
「ジャニーズJr.たちが、大沢さんに声をかけたり、握手を求めたりしていましたよ。この日は、現役のジャニーズとOBの垣根を越えて、“お世話になった人をみんなで気持ちよく送り出したい”という気持ちだったのかもしれません」(同・スポーツ紙記者)
お見送りするメンバーが超豪華
献花が終わると、タレント総出で参列者を見送った。
「近藤さん、V6、嵐など豪華なメンバーがそろっていました。会場を出たロビーには精進落としのためのテーブルが並べられていたのですが、お寿司や瓶ビール、オレンジジュースなどが置いてありましたね」(別の参加者)
ロビーにも、見送りに来たタレントの姿が。
「関ジャニ∞や、風間俊介さん、ジャニーズJr.が並んでいました。最後まで、来てくれた方たちへ感謝を伝えたいということだったんでしょう。この日、弔問に訪れた人たちには歴代のタレントの写真やジャニーさんの誕生日会など、プライベートな写真も入った豪華なアルバムが配られましたよ」(同・別の参加者)
一般の部ではファンから大歓声
午前中の関係者の部を終え、午後からは案内状がなくても誰でも入ることのできる一般の部が行われたが、過去にはない人気ぶりだった。
「中高年の女性から学校帰りと思われる学生まで、8万8000人が参加しました。地方からわざわざ足を運んだ人もいましたよ。中に入るための行列は3km以上になったそうです」(前出・ワイドショー関係者)
会場では、ファンを喜ばせるサプライズが。
「シブがき隊からKing&Princeまで、各グループの代表曲のライブ映像が流れていました。その中には、関ジャニ∞の元メンバーの渋谷すばるクンや元KAT-TUNの赤西仁クンなど、ジャニーズを辞めた人たちもカットされずにきちんと映っていたので、ファンから歓声があがっていましたよ」(訪れたファンの女性)
ひときわ大きな歓声があがったのは、やはり“あのグループ”だった。
「SMAPの5人が『世界に一つだけの花』を歌う映像も流れました。5人全員で歌う映像はかなり貴重なので、大歓声があがっていましたね。中には涙を流す人もいましたよ」(同・ファンの女性)