9月23日に最終回を迎えた『監察医 朝顔』(フジテレビ系)。主演した上野樹里(33)の演技力の高さが話題を呼んだ。
「今回の上野さんは法医学者の役。遺体を解剖して死因を探るというシリアスな役を好演。周りも時任三郎さんなど演技派ぞろい。見ごたえのある物語に仕上がっていました。彼女は13年前に演じた月9ドラマ『のだめカンタービレ』の主人公がハマりすぎて、イメージ払拭に苦労していましたからね。この成功は彼女にとって転機かもしれません」(テレビ誌ライター)
盛り上がった打ち上げ会場の様子
最終回放送の数日前、東京湾沿いのラウンジでひと足早く打ち上げが行われていた。
午後7時すぎ。徐々に集まる参加者の中に中尾明慶、風間俊介、志田未来、板尾創路といった出演者の姿が。上野と時任が現れたのは、スタートの5分前とギリギリだった。
「打ち上げではキャストもスタッフも分け隔てなく楽しみました。会場の裏口は運河になっていて、そこから東京湾クルージングなどもできました」(会の参加者)
大いに盛り上がった宴だがひとつ疑問が残る。打ち上げが行われた日は最終回の放送前。スタッフはまだ作業が残っているはずなのに、なぜ開催されたのだろう。
どうやら、これにはテレビ局ならではの放送事情が関係しているようで……。
「ドラマの第3話はビル火災による焼死体を上野さんが調査するという内容だったのですが、オンエアの数日前に京都アニメーションの放火事件が起こりました。そのため急きょ放送をとりやめ、総集編を流したんです。放送を1週見送ったため1話減る予定だったのですが、視聴率は回を重ねても2ケタをキープし好調。その反響を受けて最終回を1週延ばし、当初の予定どおり全話作ることになったんです」(芸能プロ関係者)
現場の雰囲気がよかった理由
二転三転した余波は、思わぬところに響く。
「追加で1週分作ったのはいいんですが、事前に予約していた打ち上げの日程までは変えられず……。打ち上げが最終回の放送前に行われたのにはこんな事情があったんです」(同・芸能プロ関係者)
たび重なるスケジュールの変更があった本作。現場はバタバタだったに違いないが、むしろスタッフ間の結束力は高まったようだ。
「現場の雰囲気が終始よかったのは子役の“つぐみちゃん”こと、加藤柚凪(ゆずな)ちゃんの存在が大きいですね。休憩中は出演者と一緒に遊んでいたり、マスコット的な存在として笑顔をふりまいていました」(フジテレビ関係者)
そんな心和ませるエピソードは、打ち上げの日にも垣間見えた。
「上野さんとつぐみちゃんは一緒のクルーザーに乗っていたのですが、陸に上がるときは上野さんがつぐみちゃんを転ばないように抱えるなどしてあげていました。まるで本当の母子みたいでしたよ」(前出・会の参加者)
多くの逆境を乗り越えられたのは、2人の強い絆があったからかもしれない。