ここ数年ですっかり定着したハロウィン。仮装、料理、スイーツなど、SNSではハロウィンを楽しむ様子が多数投稿されています。各メディアでも特集が組まれ、年々、層も広がり、クオリティーもどんどん上がっている様子。
今年のハロウィンをどう楽しむか、とリサーチ中の人に、ぜひおすすめしたいのがホラーでかわいい「キモめし」。脳みそ、モンスター、クモなど、とても料理とは思えない見た目でありながら、食べると絶品! な「キモめし」の魅力や楽しみ方を紹介したいと思います!
「キモめし」とは何? 3つの特徴を紹介
「キモめし」の特徴である「キモい見た目」には、いくつかのバリエーションがあります。中でも特徴的なものといえば以下の3つ!
人体パーツ系
圧倒的に気持ち悪いのが、目、耳、脳みそ、指をモチーフにした人体パーツ系のキモめし。例えば『目玉の杏仁豆腐』は、白くてプルプルとした眼球風の杏仁豆腐に、食用色素で瞳が描かれており、リアルな見た目に。
『脳みそパンナコッタ』も、人体パーツ系キモめしを代表するひとつ。豆乳をベースにしたパンナコッタに、赤いゼリーで血のりふうのデコレーションを施しており、ホラー度を増している。
スカル系
その怖い見た目に悲鳴をあげる人も多いスカル系のキモめし。スカル型のチョコレートケーキは、エディブルフラワー(食用の花)や砂糖菓子でデコレーションしていて、ホラーでありながらも華やかな仕上がりに。そのほか、クリームチーズで作ったスカル型のディップや、ブラックライトを当てると不気味に光るゼリーも。
虫系
実は最もホラーで、気持ち悪いのが、虫系の「キモめし」。デーツとクリームチーズで作ったゴキブリ風の前菜は、鳥肌が立つほどのビジュアル。また、ブラックオリーブで作るクモの前菜も、秀逸な一品だ。本物そっくりな見た目のミミズゼリーは、ココアクッキーを土に見立てて盛りつけ、さらに気持ち悪さを増幅させている。
なぜ、「キモめし」を作ったのか?
気持ち悪くてホラー、でも美味しい「キモめし」の発案者は、『可愛くって ホラーで 美味しい!』著者である、 ハロウィン研究家・パーティー料理研究家の五条まあさっちんさん。
双子の息子さんがインターナショナルプリスクールに入ったのを機に、子どもやママ友とのパーティーで、お化けをあしらった料理やスイーツを作り始めたら、これが大評判。すっかりハロウィンメニューにハマり、どんどんエスカレートしていったそう。
キモめしをゲストにサーブすると「ワー!!」「ギャー!」「コワー!」などの悲鳴があがり、一瞬、食べるのを躊躇(ちゅうちょ)してしまう人も。でも、食べた途端に「美味しい!」「これ、どうやって作ったの?」「もっと食べたい!」と、必ず盛り上がるのだとか。
「キモめし」があることでその場が明るく盛り上がり、集まった人たちが全員、笑顔になる、このサプライズ&エンターテイメントあふれる体験を広めたいという思いで、五条まあさっちんさんはキモめしの開発を日々続けている。
ホラーなのに美味しくって止まらない!「キモめし」レシピ2種
見た目はキモくても、美味しいキモめし。数あるレシピのなかからとっておきの2種のレシピをご紹介。
まろやかなパンナコッタに酸味のあるゼリー
『脳みそパンナコッタ』
材料(19.5×16.5×10cmの脳みそ形1個分)
調整豆乳(または牛乳)…… 3 カップ
生クリーム…… 3カップ
グラニュー糖…… 大さじ12
板ゼラチン…… 1.5g×15枚
クッキングオイルスプレー ……適量
JELL-O(赤)※…… 1パック
※JELL-Oとは、アメリカ製のゼリーミックス。入手できない場合は、ほかの赤色のゼリーミックスを使い、食用色素ジェル(赤)で色味を調整してください。
作り方
1.板ゼラチンはたっぷりの水に1枚ずつ入れ、3分浸してふやかす。
2.鍋に豆乳を入れて弱火にかけ、グラニュー糖大さじ8 、水けをきった(1)を加えて泡立て器などで静かに混ぜながら沸騰させないように煮溶かす。完全に溶けたら火からおろし、鍋底を氷水につけて冷やす。
3.ボウルに生クリームを入れ、グラニュー糖大さじ4を加え、泡立て器で6分立てに泡立てる。
4.(3)に(2)を加えて混ぜ合わせ、クッキングオイルスプレーを吹きかけた型(19.5×16.5×10cmの脳みそ形のプラスティック製の型を使用)に流し入れて冷蔵室で冷やす。固まったら型から取り出して皿に盛りつける。
5.JELL-Oを表示の半分の量の水(分量外)で作り、冷やし固める。電子レンジで20~30秒ほど加熱し、少し溶けた状態のものを(4)にかける。
グロい見た目でも優しいお味『目玉の杏仁豆腐』
材料(12個分)
[瞳用]
水 ……1カップ
砂糖 ……5g
粉寒天 ……4g
食用色素ジェル(黒、緑など)……数滴
[球体用]
牛乳 ……3/4カップ
水 …… 1/4カップ
砂糖 …… 20g
粉寒天…… 4g
アーモンドエッセンス ……適量
[道具]
ストロー …… 1本
作り方
1.瞳用の材料の食用色素ジェル以外を小鍋に入れ、かき混ぜながら沸騰させる。
2.沸騰したら火からおろし、半量に色素で色をつけて丸い製氷皿にストローを使って1滴(瞳の中央部分)たらす。
3.残りの半量に(2)よりもう少しうすい色をつけ、(2)のまわりにたらす。
4.球体用の材料をすべて小鍋に入れて火にかけ沸騰させる。
5.粗熱がとれたら(3)の上から流して、冷蔵室で冷やし固める。
怖い! と思いながら食べてみると、その美味しさに驚き、どんどん食べてしまうキモめし。今回紹介したレシピを含む50点のキモめしが、ついに書籍化! スイーツのほか、メイン料理、ご飯・パンのレシピ、お弁当レシピも。みんなをアッと言わせるレシピで、今年のハロウィンを盛り上げよう。