大麻取締法違反に問われた元KAT-TUNの田口淳之介被告と小嶺麗奈被告の裁判が、10月21日に再開されることが決まった。
「2人は5月22日に逮捕され、7月11日には初公判が行われました。法廷で小嶺さんが“交際を続けるなら結婚したいと思っている”と発言するなど話題になりました」(スポーツ紙記者)
公判では、検察側が懲役6か月を求刑して即日、結審。
「7月30日に判決が言い渡される予定でしたが、なぜか検察側が突然の判決延期を要求しました。その時点では新たな期日などはまったくの未定。判決直前の要求というのは、異例中の異例でしたね」(同・スポーツ紙記者)
このようなドタバタ劇が起きてしまった理由については、とある噂がささやかれている。
「今回の延期は、捜査機関側のミスがあったからではないかと言われていました。大麻は使用だけでは罪に問うことができず、所持を立証できないとダメなんです。初公判の供述によると、小嶺さんが独自のルートから入手した大麻を2人で使用していたといいます」(法曹関係者)
“捜査機関側のミス”とは具体的にどのようなものなのか。
「小嶺さんは所持を認めていますが、田口さんの所持を裏づける証拠が不十分だったことは考えられます。そのまま判決を迎えたのでは、無罪の結論が出てしまうという懸念があったのでしょう」(同・法曹関係者)
この事態に気づいた検察側が、あわてて延期したのではないかというのだ。
「本来、延期が公表されたときにその理由も検察は公表するべきです。何の見解も示されていないことが気になりますね。法曹界でも“異例すぎて理由がわからない”と疑問の声が続出しています」(同・法曹関係者)
前回の公判ですでに結審しているが、再開される法廷ではすぐに判決が言い渡されるのだろうか。
「どうやらもう1度、公判をやり直すようですね。新たな証拠を検察側と弁護側が持ち寄って審理をしたうえで、判決になるのだと思います」(同・法曹関係者)
異例すぎる判決の延期
今後の対応について、小嶺被告の弁護士である、日本羅針盤法律事務所の望月宣武氏に話を聞いた。
──2か月以上も判決が延期となった理由は?
「具体的な理由は公判廷で明らかになるはずです。捜査機関側に原因があり、田口さんや小嶺さんにはまったく責任はありません」
──10月21日は、公判をやり直すということですか?
「“やり直し”ではありませんが、第1回公判でいったん終結した弁論を再開して継続審理となります」
“検察側の原因”という点について、東京地方検察庁広報室に問い合わせたところ、
「個別の事件に対する取材は受け付けておりません」
とのことだった。
21日の公判ではいったい何が語られるのだろうか。