「昨年は『おっさんずラブ』でキー局のドラマ初座長をやらせていただいて、今年は『あなたの番です』で2度目を経験して。本当にみなさんに助けていただきましたし、チームの大事さを改めて学ばせていただきました。これからも、その思いを忘れずやっていけたらと思います」
ドラマに映画、舞台にと大活躍。今年もたくさんの熱視線を浴び続けた田中圭。そんな彼に、この1年間を振り返ってもらった。
「“あな番”は作品自体も刺激的だったし、何より見てくださる方々の反響が大きかったので、すごく励みになりました。周りにも第1章からハマってくれている人が多かったですし、何より自分もどハマりしながら見ていました(笑)。半年間、本当にすごい作品にかかわれてよかったなと思います」
演じた手塚翔太名義で歌手デビューも果たした。
「デビューもそうなんですが、カラオケで自分の持ち曲ができたのがうれしかったですね(笑)。行くとだいたい入れられるんです。ただ野望としては、いつかこの役をやらせていただく機会があったら、また歌をお願いしようかと(笑)。セカンドシングル出したいですね」
2月には舞台にも挑戦。
「ここ数年、舞台を年2回くらいのペースでやっていたのですが、今年はそれ以来できていなくて。やっているときはしんどいんですが、離れるとやりたくなりますね。やっぱりカットがかからず、2〜3時間くらい芝居を続けてできる世界は、すごく贅沢だなって思います。それに、舞台上で生まれたものや感じたものは、自分にとってもめちゃくちゃ大きいものですし、また近いうちに挑戦したいなって思っています」
マウントを取られる相手とは!?
一方、今年の夏にはこんな思い出が。
「うちの上のチビなんですけど、急にダンスのやる気スイッチが入ったんです。というのも、友達に誘われてチームを組んで、大会に出ようという話になり。でも、ほかの3人がめちゃくちゃうまい子なので足を引っ張るとかわいそうだから、僕は“いや、やめておけ”って言ったんですけど、“頑張る!”って言うからやることになって。
そうしたら本当に頑張ってメキメキ上達し、びっくりするくらい成長しました。実際そのチームで優勝したんです。今でもその映像を見ると泣きそうになります。すごくうれしかったんですが、一緒にいるときに“パパ、このダンスやってみて”ってマウントを取られるのは、腹が立ちます(笑)」
そして、現在は『おっさんずラブ』の最新作で、主人公の春田創一役を熱演中。今回は航空会社を舞台に、おっさん同士が新たな恋模様を繰り広げている。
「吉田鋼太郎さんとは、深夜に放送されたスペシャルから数えて4回目の共演。今回、役名は一緒でも別人なので、関係性もリセットされているんです。だから現場も、新鮮というより “最初のころはこうだったな”と懐かしさを感じていますね。アドリブも多く、お芝居合戦というか、“何が生まれるかわからないけどやってみよう”という現場でもあるので、おっさんずラブ独特の雰囲気を楽しんでいきたいと思います」
■僕の“ラブ”なもの
「最近ラーメンにハマっていて。味は何でも好きで、そのお店のいちばん得意なラーメンを食べます。でも、本当は身体をつくらなきゃいけないですけど、昼でも夜でもついつい……。その背徳感がいまクセになっています(笑)」
■この“ラブ”を見て!
「前回までの恋愛は春田と武蔵、牧という軸があったんですが、今回はないんです。1話からいろんな人の恋心がなんとなく見えてはいて。でも、春田は誰と結ばれるか、僕自身もわからずやっています(笑)。“これ、どうするつもり!?”ってくらい、いろんな思いが入っているので、最後まで先が見えない展開になっていくと思います」
テレビ朝日系 土曜夜11時15分〜