「実は'13年から毎年『ロンドンブーツ1号2号』の田村淳さんがMCを務め、人気を博してきたTBS系の年末特番『クイズ☆正解は一年後』に、吉本興業を通じて、田村亮さんにも出演オファーが来ているそうです。
これまでも出演していた亮さんはレギュラーとして欠かせない番組ですし、何より、この番組のプロデューサーが中心となって“亮さんを現場復帰させよう”という思いが強いんです」(TBS関係者)
反社会的組織のパーティーに参加し、金銭を受け取っていたとして、6月から謹慎処分が解けていない亮。宮迫博之と“涙の記者会見”を行ってから3か月以上が経過し、状況が動きつつあるようだ。
年末特番で復帰の可能性
「亮さんは現在、吉本のマネージャーと連絡をとっており、意思疎通もできている状況です。吉本の慣例として、謹慎処分を受けた芸人たちが復帰するのは『ルミネtheよしもと』などのステージが多く、実際、闇営業問題で謹慎していた芸人たちが復帰したのもお笑いステージでした。
しかし、ロンブーはそういったステージに立つコンビではないことから、いちばん早くて、この年末特番が亮さんの復帰現場になる可能性が高いです。ただ、例の記者会見で派手に吉本批判をしてしまった手前、さすがに直接、吉本に戻って活動することは難しいとも言われています」(同・TBS系関係者)
そんな中、亮の復帰を全力でサポートするため、水面下で着々と動いていたのは、やはり相方の淳だった─。
「基本的に亮さんは“淳に任せる”というスタンス。そこで淳さんは、亮さんが芸能界に復帰できるように、2人だけの事務所を新たに作る予定だそうです。そこで亮さんは、加藤浩次さんと同じように、吉本と“エージェント契約”を結んで仕事していくつもりなんだとか」(民放テレビ局幹部)
ただ、吉本としては亮との関係修復とともに、「専属契約」を交わしたいとの意向があるそうなのだが……。
「吉本は“専属”にこだわっているのですが、亮さんとの溝が完全に埋まっていないため、淳さんが間を取り持ち、エージェント契約でまとめるつもりなんですよ。とはいえ、年末の特番で亮さんを復帰させるかどうかは、淳さん次第。謹慎期間と世間の空気感を読んだうえで、復帰のタイミングを見計らっているところだと思います」(同・民放テレビ局幹部)
10月下旬の午前中、雨が降りしきる中、年末特番のオファーと、淳が作る予定だという新事務所について本人に聞くため、自宅から車で出かけたところを直撃した。こちらを見て1度ほほ笑んだようにも見えたのだが、窓を閉めたまま、記者に会釈だけをして、その場を後にした─。
一方、マネージメント契約を解消されたままの宮迫にも、テレビ局から“熱烈オファー”がかかっているという。
「『雨上がり決死隊』がMCの『アメトーーク!』の年末特番で復帰させるため、同番組の加地倫三プロデューサーが、吉本にオファーをかけているそうです。しかし、吉本は消極的。というのも、吉本の岡本昭彦社長が行った会見以降、1度だけ吉本と宮迫さんとの話し合いが設けられたのですが、“しばらくはおとなしくするつもり”と話すばかりで、再契約の話は進まなかったんです。
ほかにも、WEB媒体や雑誌などが、宮迫さん本人に取材のオファーをかけても“今は謹慎しているので”と、すべて断っている状況らしく、しばらくは活動再開の意思がないように感じられます」(芸能プロ関係者)
まだ“禊”を終えていないと考えているような宮迫だが、彼の芸能界復帰を強力サポートする“大物”も現れている。
「明石家さんまさんが、自身の個人事務所『オフィス事務所』に宮迫さんを受け入れることを表明しました。さらに、11月21日には、宮迫さんのために『みんなで一緒にオフホワイトからブラックに、そして白紙に戻った男を囲む会』を都内のホテルで開催するため、テレビ各局のプロデューサーや芸能関係者に招待状を送っています。
いずれ宮迫さんが芸能界に復帰したとしても、もう吉本に戻るつもりはないそうで、さんまさんの事務所に“専属契約”をして活動を再開する方向だと聞いています」(同・芸能プロ関係者)
「『アメトーーク!』でも名前が出て」
そんな宮迫の“真意”を探るため、10月中旬に大阪の実家を訪ねると、母親が取材に応じてくれた。
─騒動の後、息子さんとお話はされましたか?
「1度、電話がありましたけど、もう一人前の大人だから、本人に任せています。電話の際には、騒動については触れないでおきました。そうしたら“知っとるやろ? 心配してるやろ? でも、ちゃんとやるから任しといて”と言われましたよ」
宮迫のボランティア活動や、ファンからの応援についても話してくれた。
「ボランティアをやったらやったで“わざとらしい”と言われるし、やらなければ“何もしない”と言われてしまいますよね……。ファンの方々からは、たくさんのお手紙を送っていただいたり、お店(実家のたこ焼き店)に持ってきたりしてくれるので、それを彼のところに送っています」
レギュラー出演していたテレビ番組について話をふると、
「『アメトーーク!』でも“宮迫”の名前が出るようになってきましたね。明るい兆しがあるのかな? でも、まだ(宮迫が出演していないので)見たくないですね。好きなテレビが見られなくなりました、それだけです」
と、少し落ち込んだ様子ながらも、記者の質問に母親としての胸中を明かしてくれた。
冠番組のプロデューサー、先輩芸人、そして家族からも“バックアップ”されている宮迫本人は何を思うのか─。
10月末日、自宅を訪れると、インターホン越しに宮迫本人の言葉を聞くことができた。
─『アメトーーク!』の年末特番で、宮迫さんに復帰オファーがあるそうですが?
「何も……あの、お話しすることはないので……」
─加地プロデューサーと連絡はとっていないのですか?
「そうですね」
─今後、芸能界に復帰するご予定は?
「一応、さんまさんのところで預かってもらうということになっているので。記事とかにも出ていると思います。ですから、吉本かさんまさんを通して取材のお願いをしてもらったほうがよいかと。でも、具体的なことはまだ何も決まっていませんよ」
さんまが主催する「囲む会」についても聞くと、
「それも、すべてさんまさんにお任せしているので」
─では、今のところは、さんまさんの事務所での活動が濃厚ですか?
「それも後々、お話しすると思うので」
会話中、機能の関係で2度もインターホンが切れてしまうも、記者を気遣いながら、きちんと対応してくれた。
吉本興業に、宮迫と亮の復帰と今後について問い合わせると、次のような回答だった。
「番組出演は弊社が回答する立場になく、個々の契約内容は回答を差し控えさせていただきます」
宮迫と亮の“雨が上がる”日はそう遠くはないのかもしれない─。