「友永さんは番組では“自分で輸入関係の会社をやっていて、世界を股にかけた仕事をしている”みたいなアピールをしていました。でも、実際には会社の実体があるのかどうかよくわからないんですよ……」
そう話すのはとある製作会社のスタッフ。その“友永さん”というのは、『バチェラー・ジャパン』で3代目バチェラーとして一躍有名人となった友永真也氏のことである。
今や日本で知らない人はほとんどいないであろう国民的コンテンツ『バチェラー・ジャパン』。Amazonプライム・ビデオで‘17年から配信された婚活サバイバル番組には芸能人のファンも多く、9月12日からスタートしたシーズン3は、過去最大といってもいいほどの大きな話題を呼んだ。
「もとは‘02年に全米で『The Bachelor』として放送されたもので、その後、30以上の国や地域で現地版が制作されました。リッチでイケメンな独身男性=バチェラーのハートをつかむべく多くの女性が全力で争う生々しさが大ウケ。毎回、『ローズセレモニー』というものがあり、参加女性よりも少ない数のバラが用意され、残ってほしい女性にバチェラーが渡すんです。つまり、回を重ねるごとに候補者の人数が減っていき、最後に残った1人がバチェラーと結ばれるかたちです。結婚を前提としているので、双方が真剣そのものなんですよ」(テレビ誌ライター)
つい最近、シーズン3が終了。今回は、これまでのシーズンとは異なるどんでん返しがあった。
「当初、番組に出演するにあたり“奥さんを探しに来た”と宣言していたバチェラーの友永真也さんですが、最終回のローズセレモニーでバラを渡し、結ばれたはずの水田あゆみさんとわずか1か月で破局。その後、ギリギリまで気になっていた岩間恵さんに告白し、付き合ったことを“バチェラーが明かす本当の結末”というエピローグで気まずそうに打ち明けました。指原莉乃さんら出演者を含め、スタジオをドン引きさせる衝撃のラストでしたね」(同・テレビ誌ライター)
“1人だけの結婚相手を探す”というコンセプトがあるから参加女性も必死になるし、視聴者も夢中になるというのが『バチェラー』の醍醐味。そのルールを覆したことで、シリーズのファンたちからはネットを中心にブーイングの嵐。ツイッターでは数々の迷言を放った友永氏の口調を真似た『#友永構文』というハッシュタグが流行するほど、世間から“イジられる”存在になってしまった。
会社経営、その怪しげな実態
そんななか、降って湧いたのが、冒頭の製作会社スタッフが語る“会社の経営実態”についてだ。
番組出演の際のプロフィールでは“フランス留学時のネットワークと語学力を生かし、化粧品やアパレルの輸入貿易業を始める”となっていたが、友永氏が代表を務める『株式会社Eternal Friends』だが、インターネット上で調べてみても、確かに公式サイトが存在していない。
登記を見てみると、本社として登録されているのは神戸市内の実家だった。さらに、役員に名を連ねているのも、彼の母親と思われる友永姓の女性のみ。
番組内での発言を聞いていると、もっと壮大な会社をイメージしてしまいがちだが、実際はどうなのだろう?
友永氏の実家は三宮から電車で20分ほどの駅から坂を登り、しばらく行くと急坂を降りて行く険しい道の先にある、徒歩15分ほどの新興住宅地にあった。近所に住む女性に話を聞くと、
「このあたりはいわゆる“高級住宅街”で、1億円を超える物件も珍しくないですよ。お医者さんも多く住んでいて、子どもの同級生の親だけで身体中診てもらえたくらい(笑)。だから、友永さんのところもお父さんが医者だけど、このあたりでは特別すごい家庭というわけではないわね」(近所に住む女性)
彼の仕事についても聞いてみた。グローバル企業の本社として登録されているわけだから、さぞすごい話が聞けるのかと思いきや、
「お父さんが開業した医院をお兄さんが引き継いだのよね。おじいさんも九州でホテル経営をしていたそうでお金には困らない家庭だったみたい。それにお母さんは、化粧品を輸入して販売する事業で成功したんですって。……真也くんも会社をやっているの? 知らなかったわ。何をしているのかよくわからないわね」(同・近所に住む女性)
親族のことについては饒舌だったこの女性も、友永氏の仕事の話になると微妙な感じだった。むしろ、母親のほうが近所では“事業家として知られた”存在のようで、バチェラーについては多くの人に話を聞いてみるものの、
「昔から車が好きだったみたい。いまは赤いフェラーリを大事にしていて、よく家の前で掃除をしています。2週間くらい前にも見たわよ。そんなときでも挨拶はしっかりしているから、感じがいい子ではあるわね」(別の近所に住む女性)
「フェラーリだけでなく、パンサーやポルシェもよく停まっていますよ。車の趣味仲間がよく来ていますね」(近所に住む男性)
と、車好きな一面がわかるエピソードばかりで、仕事の話はほとんど聞くことができなかった。中学・高校とフランスに留学していたため、“同級生”に話を聞く機会もなかなか得られない。本社を実家に置いているのなら、もう少し近所でも評判になっていてよさそうなものだけど……。
「疑いだしたらキリがないですが……。まぁ、開業医の家庭ですし、輸入関係のビジネスはうまくやれば規模を大きくしなくても利益は大きいですからね。アメリカやヨーロッパと比べると、どうしても規模的に小粒に思えてしまうのは仕方ないかもしれませんが」(放送作家)
前出の近所の女性に友永氏の母親は「次男が番組に出ているの」と嬉しそうに話していたという。放送後の大炎上ぶりをみて、今何を思うのだろうか──。