11月12日夜、元フリーアナウンサーの一般女性との結婚が電撃的に発表された嵐の二宮和也。
嵐のメンバーとしては初めてのことだが、ほかのグループでもメンバーの“最初の結婚”発表というものは、やはり大きな衝撃がファンの間に走る。
「なんといっても、キムタクのデキ婚は後にも先にも大きな衝撃でしたよね。工藤静香との結婚は2000年のことで、彼はまだ20代、アイドルとしての人気も絶頂でした。ファンの前で『オレ、今度、結婚します!』と堂々と宣言するという木村流を貫いたのも大きな話題になりました。
また、かねてから恋人と噂されていた一般人女性でも、交際の噂のあった中山美穂でもなく、工藤静香を選んだことへの衝撃も大きく、いまだにアンチ工藤のキムタクファンが存在するほど、彼女の影響力はすごかったです」
と、ある芸能ジャーナリストは言う。
ネット環境も大きな要因
現在、6人中4人が既婚者となったV6で、最初に結婚したのは井ノ原快彦だ。
「イノッチの場合、ツアー初日のMCで、いきなりの発表でしたからね。会場は泣き崩れるファンなど阿鼻叫喚(あびきょうかん)だったと聞きます。岡田准一の場合は、ファンクラブの会員あてに、結婚報告の封書が届きました。お相手はかねて噂されていた宮崎あおいさんだったわけですが、それがくしくもクリスマスイブだったことから、ファンにとっては地獄のクリスマスプレゼントになったという逸話もあります」
では、昭和の時代から活躍するジャニーズはどうだったのだろうか。近藤真彦や東山紀之、植草克秀などはいずれも既婚者だが、彼らが結婚した際のファンの衝撃ぶりは、上記の例などに比べると落ち着いていたような印象がある。
「それは、中堅以下のジャニーズと芸能活動のスタイルが異なった場所にいたからだと思います。露出も抑えめになり、大人の男性としてファンも見守り、素直に祝福できるような環境だった。あと、ネット環境がまだ整っていなかったりしたことも、拡散力としては今とは比べものにならないでしょう。
今回の二宮くんは、お相手の方の名前を入れたハッシュタグがトレンド入りする現象がみられました。かつての大野くんの交際騒動も、ネットでの炎上が破局の理由のひとつだったと思います。ひとりの男性ではあるものの人気の度合いによって、それなりの大人になっても結婚するタイミングやお相手選びの難しさは感じます」(同)
いうまでもなくジャニーズファンの大半は女性。ファンに夢を与える存在ということもあり、キムタクを筆頭に、家族のことは自らはほとんど発信しないのがジャニーズスタイルだ。
またジャニーズタレントの場合、妻も芸能人というパターンも多いが、妻たちの言動はどうだろうか。ある夕刊紙記者が言う。
「なかにはTOKIOの国分太一くんのように、お子さんのことをよく報告する方もいますが、東山さんの木村佳乃さん、イノッチの瀬戸朝香さん、長野くんの白石美帆さん、森田剛くんの宮沢りえさんなど、“ジャニーズの妻たち”は、基本的にご主人のことは全く話題にしません。
ジャニーズタレント側もそうですね。結婚しているという事実はみんな知っているけれども、それがなかったことのようにファンから素直に愛され、応援してもらうという不思議な状態にまで上りつめるというか。また、ファンが奥さんのことを敵対視するケースは少数派ではないでしょうか」
over40の独身ジャニーズ
嵐のほかのメンバーの結婚も、来年末の活動休止と前後して、相次ぐ可能性だって考えられる。
「ある意味、今回の二宮くんへの反応は、今後の大きな参考になりそうですよね。かつては『1グループに結婚できるメンバーは1人まで』といった都市伝説のような話もあったほど、ジャニーズはなかなか結婚できない“特殊な環境”というイメージがありました。
でもジャニーさんが亡くなり、新たな事務所のイメージを作りだしていきたいところだと思うので、今後、『開かれたジャニーズ』を印象づけるために、お相手がいたら結婚という流れは増えていくのではないでしょうか」(同・夕刊紙記者)
一方で、現在も40歳を越えて独身を貫くジャニーズタレントも、実は少なくない。
少年隊の錦織一清や元光GENJIの内海光司、佐藤アツヒロ、元SMAPの中居正広、TOKIO松岡昌宏、長瀬智也、V6坂本昌行、三宅健、KinKi Kidsの2人あたりがそうだ。
「ちょうど40歳の堂本光一くんは、最近では『令和の間に結婚したい』というのを持ちネタにしています(笑)。彼らに共通点があるわけではないですが、それぞれ舞台やテレビの仕事が充実していて、家庭を構える気持ちになっていなかったり、ピンとくる相手がいない、ということなのでしょうか。錦織さんも、近年は演出など裏方の仕事で忙しいようですしね」
さまざまなパターンがあるジャニーズタレントの結婚。まだ独身のタレントのファンにとっては、どのようなゴールインが理想なのだろうか。
<取材・文/渋谷恭太郎>