森本毅郎アナウンサー(80)

「金曜日は放送中にちょっと心臓の痛みがありまして、病院に運ばれてしまいました。なんとも情けない、本当に申し訳ありません」

 11月8日、いつものように朝6時半から始まったTBSラジオのニュース情報番組『森本毅郎・スタンバイ!』。この日、森本は体調を崩し、1時間ほどで番組を同局の土井敏之アナに任せて途中退席し、病院に搬送される騒ぎとなった。とはいえ、土日をはさんだ3日後、月曜の同番組では元気に復帰。冒頭のように陳謝したのだった。いったい森本の身体に何が起こっていたのか。

本人に直撃すると

 復帰した翌日、都内にある森本の自宅で週刊女性は本人を直撃。玄関先に出てきた森本は、思ったより元気な様子だ。

「どうってことないんですよ。本番中だったから騒ぎになっちゃって。もともと心臓の動脈がよくなくて、何年も前にステントという血管を膨らませる管を入れる手術をしたんです。その後5年くらいは安定していてなんともなかったんですが、この前は本番の途中で痛みがきちゃって、しかたなく病院に行こうと

 森本が続ける。

「かかりつけの病院で検査をしてもらったのですが、原因はよくわからないということで、いますぐ手術の必要なしとなり、週明けからは普通に仕事ができました」

 救急車で搬送されたものの、帰りはふつうに帰ったという。それにしても80歳だと聞いて驚いた読者も多いだろう。

「80にもなればあちこち痛んでしまいますが、なんとか復帰しました」

 当日の検査については、

「造影剤を入れて血管を全部調べるんですね。どれくらい細くなっているか。その結果、いまは特別な処置をすることがないと。何が原因かはわからないんですよ」

 イムス葛飾ハートセンターの金村賦之医師が説明する。

「考えられるのは、心筋梗塞を起こしたか、ステント手術をしたところが発作を起こしたのかもしれません。それは心電図を見ればわかるはず。原因不明のまま終わることはないと思います」

 それにしても心臓の病気ですぐに復帰できるものなのか。

「心臓に関してはありえない。倒れた原因が心臓だけでなくて、頭とかの血管障害もありえます」(金村医師)

 周りの心配をよそに見事に現場復帰した森本だが、今後の仕事への影響は心配だ。

「身体のことは本人にしかわからない。周りが“もういいよ”というまで仕事は続けるつもりです。心臓以外の原因については、血流を確かめながらおいおい様子を見ていきます」(森本毅郎事務所)

 本人も重々承知のうえで、こう締めくくった。

「僕は満身創痍でね、あちこちが悪い。腰を手術したり、いろいろ。これからもケアしながらやっていかなきゃいけないかなと思ってます」

 ということで、これまでどおり平日朝のラジオと、今年で放送30年を迎えたTBS系『噂の!東京マガジン』の司会は続けていくという。