即位関連の重要行事が順調に進む中、11月30日に秋篠宮さまが54歳のお誕生日を迎える。昨年の会見では「婚約に当たる納采の儀は行えない」と発言され、今回も注目されるのはやはり、眞子さまのご結婚についてだろう。延期の期限が来年に迫り、ご結婚への道筋が着々と整えられているはずだったが―。
眞子さまの“将来” は
「11月30日に控える秋篠宮さまのお誕生日会見で、提出される質問項目が決定しました。『皇嗣』となられた現在のお気持ちや、ここ1年の振り返りのほか、延期されている眞子さまと小室圭さんのご結婚の見通しについても、質問に盛り込まれています。
眞子さまや小室さんと、どのようなコミュニケーションをとられているのか、殿下から“新しい情報”が飛び出すのかが注目されていますね」(宮内庁関係者)
10月22日の『即位礼正殿の儀』や11月10日の『祝賀御列の儀』、11月14、15日と2日間にわたって行われた『大嘗祭』など、皇室の重要行事がつつがなく終了。即位関連は12月4日の『即位礼及び大嘗祭後賢所御神楽の儀』が最後の儀式となる。
秋篠宮さまは、これらの即位行事にも出席されているが、その合間にご回答を準備されているはず。
その質問の中で最も神経を遣われるのは、眞子さまの“将来”についてのご回答だと思われるが……。
意思の疎通できず……
「ご結婚に関しての具体的な言及は避けられるそうです。
まだ即位関連の行事が残っていて、新天皇・皇后の即位に国内が祝福に沸いている中、世間の関心が眞子さまのご結婚問題に移ってしまうのは好ましくないとお考えなのでしょう」(秋篠宮家関係者)
今年9月、紀子さまのお誕生日文書のご回答でも、
《長女の気持ちを推測するなどして現状や今後についてお伝えすることは、控えたいと思います》と、具体的な言及を避けられた。その理由について、ある皇室ジャーナリストはこう話す。
「紀子さまが“推測”という言葉を使われているのは、眞子さまと結婚問題についての話し合いができていないからなのだと思います。今年6月の北欧訪問前の記者会見で、秋篠宮さまは“娘から話を聞いていない”とおっしゃっており、殿下も紀子さまと同様の状況なのでしょう。
ただ、おふたりのおことばからは、眞子さまからのアクションを待ち、そのご意思を尊重されたいお気持ちがにじみ出ているように思えます」
ご家族での話し合いが一向に進まないのは、小室さんの母親・佳代さんと元婚約者・竹田さん(仮名)との間にある“借金トラブル”に、進展がまったく見られないことが背景にあるのは間違いないだろう。
借金問題は膠着状態
「8月初旬、竹田さんと一緒に、小室さんの代理人弁護士と3人で顔合わせをして以来、先方とはまったく連絡をとれていない状況です。
最近は、竹田さんに連絡しても返事が遅く、トラブルの解決に対して消極的になっているとさえ感じています。私としては、今夏に一気に話を進めたい気持ちだったのですが、代理人という立場上、竹田さんの意思がなければ動くわけにはいきません。
双方ともに煮え切らない状態で、最悪の場合、この話自体が立ち消えてしまう可能性すらあるので、年内の解決は難しいと思います」
トラブルの現状をそう話すのは、竹田さんの代理人。8月に面会が果たされたことで、やっと事態が動き始めるという見方が強かったものの、実際はまったく進展していなかった……。
週刊女性が小室家の借金トラブルをスクープしてから、もうすぐ2年。秋篠宮ご夫妻にとっても、いまだにトラブルが解決しない状況は“誤算”だったことだろう。
一方で、日本中が驚いた小室さんのアメリカ留学について“ご夫妻も承知しておられた”と証言するのは、前出の宮内庁関係者。
「金銭トラブルが報じられた約2か月後の'18年2月、宮内庁が'20年までの結婚延期を発表しました。その半年後に小室さんが3年間のアメリカ留学に旅立ち、ご夫妻は小室さんへの不信感が増したと言われているのですが、実情はちがいます。
週刊誌報道は関係ない
小室さんが『フォーダム大学ロースクール』へ'18年9月に入学するためには、自己PR文書や、『LSAT』という適性試験の結果などを'18年2月1日までに提出しなければなりませんでした。
当然、それらの提出書類を準備する期間も必要なので、少なくとも、'17年9月に行われた婚約内定会見の時点では、留学の意思をご夫妻にも伝えていたのは間違いありません」(前出・宮内庁関係者)
つまり、小室さんの留学を秋篠宮ご夫妻は事前に承知しておられ、留学自体は、おふたりの結婚を止める理由ではなかったということになる。
「そんな中、国民の税金が捻出される皇室にとって“最大のタブー”とされる金銭トラブルが発覚してしまった。
そこで、ご夫妻はいったん2年の期間をおき、この間にトラブルが解決するという見通しを立て、結婚関連のスケジュールを改めて発表するご予定だったのだと思います。
だからこそ眞子さまは、延期発表後も公務に励まれていたように感じられます。ただ、その思惑に反して一向にトラブルが解決しておらず、延期の期限が押し迫ってしまっている状況で、ご夫妻は“苦悩”の日々を送られていることでしょう」(同・宮内庁関係者)
宮内庁は“即位関連の儀式等が終了した'20年までの延期”と発表している以上、来年中に何かしらの動きを見せなければならない。
「眞子さまと小室さんは“十分な準備を行う時間的余裕がない”という理由で延期されていたため、再び延期を決断するのは困難な状況です。
ただ、宮内庁は当時、延期の理由について“週刊誌報道(借金トラブル)は関係ない”と断定しているので、小室家の借金トラブルが解決していなくとも、結婚関連のスケジュールを強行して発表することは可能なんですよ」(皇室担当記者)
とはいえ、強行するには懸念点もある。昨年行われた秋篠宮さまのお誕生日会見で、
《多くの人がそのことを納得し喜んでくれる状況、そういう状況にならなければ、私たちは、いわゆる婚約に当たる納采の儀というのを行うことはできません》
とおっしゃっている。借金トラブルを解決させ、祝福される状況にならなければ『納采の儀』が行えず、眞子さまの“悲願”も達成されないように思えるが──。
「『納采の儀』は秋篠宮家としての私的な行事であり、法的な根拠はありません。ですから、納采の儀を経なくても、婚姻届を提出して受理されれば眞子内親王殿下と小室さんの結婚は成立します。
男性皇族の結婚のように『皇室会議』の議決は必要ありませんので、女性皇族の結婚は一般国民と同様に憲法の規定どおり《両性の合意のみに基づいて成立》するものです」
そう話すのは、宮内庁ОBで皇室ジャーナリストの山下晋司さん。
「昨年の会見で秋篠宮殿下がおっしゃった“納采の儀は行えない”というのは“秋篠宮同妃両殿下のお考え”であり、法的にはおふたりの結婚を止めることはできないでしょう。
“結婚させない”とおっしゃっているわけではありませんが、眞子内親王殿下が結婚を強行されれば、国民からの批判は避けられないでしょうし、結婚に伴う一時金の額を決める皇室経済会議の審議にも影響するでしょう」(山下さん)
“長女の悲願”と“国民感情”の間で揺れる秋篠宮ご夫妻のご心境はいかばかりか。