11月18日に『FLASH』でスクープされた川口春奈と総合格闘家・矢地祐介との熱愛スクープについて、ついに矢地が「報道のとおりです」と認めたことが話題になっている。
川口といえば、1月スタートの大河ドラマ『麒麟がくる』の“沢尻エリカの代役”に抜擢されたばかり。役柄は主人公・明智光秀と姻戚関係にある織田信長の正妻・濃姫。つまり準ヒロインにあたる大役である。
今後、急ピッチで再撮が行われるようだが、沢尻の降板が決まってからというもの、メディアでは「代役は誰!?」をめぐって報道合戦が続いていた。
《薬物逮捕・沢尻エリカの大河代役は本命・水川、対抗・蒼井、大穴は剛力!?》(日刊大衆)
《大河ドラマ出演者に薬物検査検討とNHK側。沢尻容疑者代役に蒼井優や柴咲コウ、剛力彩芽ら浮上か》(中日スポーツ)
加藤紗里がインスタグラムで自ら代役を名乗り出るという世界一どうでもいい一幕もあったが、とにかく、過熱報道のなかで「川口春奈」の名前は出てこなかった。それもそのはず、川口は今回が“大河初出演かつ、時代劇初挑戦”。ただでさえタイトな撮影スケジュールが要求されるなか、未経験者を採用するという展開は大穴中の大穴なわけだ。
今回、川口が未経験なのに起用された背景に「この子ならきっとスキャンダルを起こさない」という思惑が少なからず影響していると私は考える。
ここ数年も'18年の『西郷どん』では渡辺謙、斉藤由貴の不倫が発覚。『いだてん』もピエール瀧の逮捕で再撮、チュートリアル徳井義実が巨額の税金申告漏れと所得隠しが発覚。すでにクランクアップしているなか大幅編集を余儀なくされるなど、大河ドラマは受難の連続だったからだ──。
そこに今回の沢尻の一件が起こった。スポーツ紙の取材にNHK関係者は「最悪中の最悪」というコメントを出している。年季が入っているからこそ出てくるパワーワードにほかならない。出演者選びは慎重に慎重を期するはずだ。
“甘酸っぱすぎる”匂わせデート
川口春奈といえば長崎県五島列島の出身で、かつては船と飛行機を乗り継ぎ、モデル活動をするために9時間もかけて上京していた"島ガール"。上京後に出演した『今夜くらべてみました』では「上京して7年たつのに友達ができない」と語り、テイクアウトのコーヒーをインスタにアップすることに関しても「そんなん誰が知りたいんやろうと思う! 載せんでええやん!」と方言で吠えたという。“芸能界アブナイ交友録”を微塵(みじん)も感じさせない。
また、'16年に『FRIDAY』に私生活を撮られた際には、パンパンのリュックにジャージ姿の彼女が、大きなぬいぐるみを片手に人気カフェに入店する姿を激写されている。席についてからもぬいぐるみをひざの上に置いていたという記述も……。奇行といえなくもないが、この場にはマネージャーも同席していたというから薬物の影響ではなさそうだ。
そして、沢尻逮捕のわずか3日後に出たのが矢地祐介との熱愛であった。『FLASH』によると1年前から真剣交際をうたわれているのだが、なんとこれが川口にとって初の熱愛スクープである。ラブラブの彼氏がいれば「川口春奈、不倫で大河降板!」みたいなことにはならないだろう。
そんな彼女が今、ネットで“プチ炎上”しているのをご存じだろうか。インスタに『交際匂わせ写真』をアップしていたのだという。
川口が今年の1月に「H・K」のイニシャルが入ったシルバーのブレスレットを投稿したかと思えば、ほぼ同時期に矢地も「Y・Y」と刻印された同じ製品と思われる写真をアップ。また、「さくらんぼ狩りに行った」写真も互いに載せていたり、矢地の友人が経営しているカフェで販売されているパーカーを着用していたりand so on……。
しかし、「おそろいのブレスレット」や「さくらんぼ狩り」といったフレーズが連想させるのは、陰湿な“匂わせ”というより、“好きが隠せない” 恋心のほうではないか。そこにあるのは、不祥事からはほど遠い「健全さ」である。かつてテレビで「インスタにそんなん載せんでええやん!」と豪語していた彼女に訪れたキュートな変化にほかならない。
潔白系女優・川口春奈が“最悪中の最悪”の状態にあるNHKの光明となれるかどうか。
〈皿乃まる美・コラムニスト〉