「若者のキラキラした汗を見に来てほしいんです!」
そう話すのは、『KYOTO SAMURAIBOYS』の構成・演出を手がけるPaniCrewの植木豪。18人の“若きサムライ”が、京都・平安神宮敷地内『時代祭館・十二十二』内の専用劇場で連日公演を超ロングランで行うというプロジェクトに挑戦中だ。
自分自身に対して常に挑戦する“侍”
「公演時間は約40分と短いのですが、そこにあらゆるギミック(仕掛け)を詰め込んでいます。だから見ていて飽きないんですけど、メンバーはそうとうハード。最初はみんな“こんなの無理!”とか弱音を吐いていましたが、とりあえずやってみてと(笑)」(植木、以下同)
本作はセリフがない“ノンバーバル”で肉体の表現のみで展開。歌、ダンスに加え、プロジェクションマッピングなどの最新テクノロジーを融合させた演出に圧倒される。
「コンセプトとして、言葉がわからなくても、演劇がわからなくても、日本のことがわからなくても誰にでも伝わるグローバルな作品にしました。その中で、若者が抱く希望や夢、熱い思いをみなさんに届けたかった」
本プロジェクトのオーディションで選ばれた18人の中には、舞台未経験者もいたという。
「彼らの成長を感じるのも見どころのひとつ。オーディションのときは“人生で1度も頑張ったことがない”という子もいました。でも今では“毎日、全力で頑張ってます!”と目を輝かせています。自分自身に対して常に挑戦する“侍”にちゃんとなっているなと」
彼らが持つ“1本の刀”に注目してほしい、と植木。
「歌声、ダンス、キャラクター……。彼らが持つ武器を僕がとことん磨きあげて、1本の刀にしてあげたいんです。その刀で必死に戦う彼らの姿を見ていると、胸が熱くなります」
みなさんの声援が、彼らを本物のサムライにする!
■team椿リーダー・福澤侑へインタビュー
「40分間、ステージの上を18人が所狭しと動き回るので、公演が終わるともうクタクタ。それぐらい毎回、力を出し切っています。
みんなでアイデアを出して舞台を常に進化させているので、何度見ても楽しめると思います。後半のライブパートも、お客さんひとりひとりの表情が見えるほど近い距離で歌うので、会場全体の一体感がすごくあります。
メンバー同士はすごく仲よしで、京都にいるときは、ひとりでご飯を食べることはほとんどありません。僕は本来ひとりが好きなタイプなんですけど、京都を離れて東京で仕事をしていると、“みんな何してるんだろ?”とか考えちゃいますもん(笑)」