直撃取材に川崎麻世への怒りをぶつけるカイヤ

「絶対勝ちます!」

 妻のカイヤと離婚裁判中の川崎麻世が12月6日に記者会見で“勝利宣言”。

「来年2月3日に言い渡される判決に向けて自信を示しました。裁判に踏み切ったのは、2人の子どもが成人したことが理由だと話しています」(スポーツ紙記者)

 この発言をカイヤはどう受け止めたのか─。12月初旬、高級住宅街にある自宅を訪ね、愛犬と散歩に出てきたところを直撃。戸惑った表情を見せたが、「中で話しませんか?」と、家に招き入れてくれた。

「私、麻世からいきなり裁判を突きつけられて。本当にコンフューズ(困惑)してるの」

 カイヤは“鬼嫁”のイメージとは遠い穏やかな態度で話しだした。麻世から突然、離婚調停の申立書が届いたのは'16年のこと。

「麻世から“ここにサインして。じゃないと将来が大変だから”と言われて書いちゃったの。私、日本語読めないから、まさかそんなものだとは思っていなかった」

 1か月後に届いた調停の呼び出し状にも気づかなかった。

「麻世から“裁判所に行かないといけない”と突然、言われた。私は何のことだかわからないし、その日はロケがあるから行けないし。そう言うと、麻世は“大丈夫だから、心配しないで”って」

酔っぱらった麻世に車で跳ねられて……

 カイヤが事態を把握できないでいるうちに、離婚裁判にまで発展していたという。

「'17年の麻世はいつも以上に家に来ていたし、家族と仲よしだった。でも、彼は私の知らないところで離婚の“プロジェクト”を進めていたの」

 離婚裁判は麻世の策略で始まったとカイヤは考えているのだ。現在は双方とも離婚を求めているが、原因がどちらにあるかが争点に。麻世はカイヤに暴力をふるわれたと言い、カイヤは麻世のDV(ドメスティック・バイオレンス)がひどかったと主張。

「結婚当初から麻世のDVはあったの。お手伝いさんや30年来の友人の前でもやられていたわ。彼は酔っぱらうとわかんなくなっちゃうから。うちで20年以上働いてくれているお手伝いさんはずっとそれを見ていたから、裁判所で証言もしてくれているわ」

川崎麻世が殴って穴を開けた扉の穴を指差すカイヤ

 家の壁に残っている穴は、すべて麻世が殴った際にできたものだという。

「麻世の暴力にはあまり理由がないの。カッとなると手がつけられない。家のあちこちをパンチするし、刃物を持って私を追いかけてきたこともある。部屋に逃げ込んだんだけど、ドアには刃物を何度も刺した跡が残っているわ」

 足で蹴られたこともあり、下半身がアザだらけに。

「私には19年通っているかかりつけの病院があって、DVを受けたときのアザの写真も残っていたの。それを証拠として裁判所に提出したわ。足の親指の爪が生えてこなくな

った写真もあって、これは麻世に何度も踏まれてできたものなの。怒ったらすぐ蹴るし、足を思いっきり踏みつけるのよ。チョー痛かった。でも麻世のイメージが悪くなると思い、DVのことを隠していた。お医者さんも裁判所で証言してくれました」

 暴力どころか、命に関わるような事件も。

「酔っぱらった麻世に車ではねられたこともあるの。怒って車でそのまま家を出ていこうとするから、私が止めようとしたの。そうしたらそのままバンッて……」

 様子を見ていた娘が近所の人に助けを求めたという。

DVのあとは泣いて穏やかになって

また、15年前から別居状態であり、その間の生活費や学費、家賃はすべて自分が負担していたという麻世の主張についても、

「これは真っ赤なウソです。私は毎月、現金を渡していたのよ。ずっと。家賃とか光熱費とかを渡して、彼の口座から振り込んでもらっていた。だって夫婦なんだから当たり前のことでしょ」

 夫婦関係が破綻していたのなら、妻が夫にお金を渡すのは妙な話。だが、カイヤはそもそも別居という認識がなかったと言うのだ。

「“電磁波で具合が悪くなる病気になっている”と麻世から言われました。自宅の近くにある鉄塔から出る強い電磁波で体調が悪くなると。身体がしんどいときは友人が持っているマンションに泊まらなきゃいけないって言うのよ。あと、仕事に影響するからこの病気のことは内緒にしてって言われたからずっと黙っていたの」

 それが“別居”の実態で、'17年までは麻世が自宅で過ごすことも多かった。

「週に2、3日は来ていて、私と息子と3人でご飯を食べていたんだから。私の記念日にはラブレターをくれた。それも証拠として提出したわ」

 麻世は長い間、子どもの学費を振り込んでいたと主張するが、カイヤは疑いの目を向ける。

「裁判のために急いで預金通帳を作って振り込んでいただけ。入金日を見ると、子どもがすでに学校を卒業しているのに学費が振り込まれているの。おかしいでしょ」

“別居”が取りざたされていたのはなぜなのか─。

「私は彼の“ビジネス別居”のフォローをしていただけ。エンターテイメントとして演じてただけなのに……。私のことが怖くて家に入れないから駐車場で寝てたとかいうのもネタ。最近までうちのセキュリティーナンバーは麻世の誕生日だったんだから。入れないわけないじゃん」

“キレる鬼嫁”も麻世が作り出したキャラクターだという。

'93年に麻世と斉藤由貴との不倫報道があり、麻世が開いた謝罪会見ではカイヤが会場の後方から仁王立ちで睨みをきかせていた。

「麻世の不倫を知って、家でずっと泣いてたの。そしたら、麻世が“一緒に来てくれないと、僕の仕事が終わっちゃう”と泣きつかれた。でも、あのときの私は日本語がまったくわからなかった。会見場に行くと“そこに立っておけばいい。何もしゃべらないで”と言われて。そしたら、次の日、私、悪い人になった……」

 '18年には、麻世と元釣りドルとの交際が報じられた。

前は麻世のマンションに子どもが遊びに行っていたけど、'15年から“来るな!”って。その人と暮らすようになったんでしょ。その翌年から離婚話を進めようとしているし。私はクリスチャンだから、本当は離婚しちゃダメなの。麻世もひどいDVをしたあとは、泣いて穏やかになるの。改心して、彼もクリスチャンになってくれたのに……

 麻世の言い分も聞いてみる必要がある。カイヤの話を聞いた2日後、自宅に帰ってきたところを直撃した。

真っ向から食い違うふたりの互いの言い分

─カイヤさんから、麻世さんから受けた暴力の話を聞きましたが、実際のところはどうだったんですか?

「まったくのウソです! アザの写真は、過去に交際していた方にやられたものだと。壁を殴るのもありえません。だって自分の家ですから、壊したらリフォーム代金を払うのは自分ですよ」

 ウソをついているのはカイヤのほうだと言う。

'19年離婚騒動に直撃を受けるも余裕の表情を浮かべる川崎麻世

カイヤはプロレスをやっていたくらいですから、力は彼女のほうが強い。被害を受けているのは私ですから

 麻世は右手の親指の傷痕を見せて、当時の状況を説明。

ケンカしたときにカイヤが運転する車のボンネットに(自分が止めようと)飛び乗りました。サイドミラーにつかまったんですが、(カイヤの車が)加速して振り落とされたときにできた傷です

カイヤが運転する車に飛び乗ったが、加速されて振り落とされたときにできた傷を見せる麻世

 2、3年前まで同居していたとフィリピン人の家政婦が証言したことについても反論。

「家を出てから10数年たちますが、それからは月に1度郵便物を受け取りに行くくらい。家にもあがっていないんです。家政婦さんですが、結婚当初はフィリピン人の方に通いで来てもらい、そのあとに住み込みの日本人の家政婦さんがいました。フィリピン人の方はカイヤと一緒に住んでいたときにお願いしていたから、ずいぶん前の人。だから、その話もまったく違います」

 離婚を切り出した理由についても聞いてみた。

─'15年から交際している女性と結婚するため、'16年から離婚裁判を考えだした?

「その女性とは'15年ごろに知り合っただけで、離婚の理由に関係ないですね。私が今まで主張しているとおりです」

─離婚が成立すれば、その方との結婚もある?

「……。今は背負うものが大きいので、判決が出たら第二の人生も考えたいですね」

 裁判終了後の人生設計については明言しなかった。子どもについて聞くと、寂しげな表情に変わった。

「連絡がとれないので全然会っていません。7年くらい前に、ロスの空港で仕事をしていた娘に会って立ち話をしただけ。そのときも“あんまり話をしているとお母さんに怒られるから”と一瞬でした」

 麻世とカイヤの主張は真っ向から食い違う。すでに結審している泥沼の離婚裁判はどんな結末を迎えるのか─。

 離婚問題に詳しい『弁護士法人・響』の西川研一代表弁護士に話を聞いた。破綻は明白だが、DVに関しては裁判所が事実認定することになるという。

「カイヤさんには客観的な診断書や写真があり、有利な材料ではありますよね。さらに家政婦が麻世さんのDV現場を見ていたという目撃証言があるので、こちらも有利に働くでしょう」

 具体的な目撃証言は、重要な判断材料になる。別居の実態についても、証言が大きな要素となりそうだ。

「ひとつの事実に対して、お互いがどう見るかで違ってくるものなので、どちらの認定も可能ですね。ただし、裁判の証人尋問の内容からすると、カイヤさんに有利なものが多いようです。事実認定としては、カイヤさんの主張に近い判断が下されるのではないかと思います」(西川弁護士)

 お騒がせ夫婦の“離婚劇場”は悲劇だったのかそれとも喜劇なのか……。

※川崎麻世の「崎」の字は「たつさき」が正式表記です