「前作よりも平均視聴率は落ちましたが、今回の第6シリーズも今クールに放送された秋ドラマの中では視聴率ランキング1位でした」(テレビ誌ライター)
“フリーランス”の天才外科医が巨大な大学病院で騒動に巻き込まれながらも、いっさいの妥協を許さずに突き進む姿を描いた人気ドラマ『ドクターX』(テレビ朝日系)が12月19日、最終回を迎えた。
「'12年に第1シリーズが放送されると、最終回の視聴率は24%を超える大ヒットに。以降、シリーズ化されるようになりました」(同・テレビ誌ライター)
岸部一徳、内田有紀、勝村政信、鈴木浩介…高騰するギャラ事情
米倉涼子が演じる女医・大門未知子の“カッコよくて強い女”のキャラクターが人気を博しているが、
「米倉さん本人は、脇を固めるレギュラー俳優陣のおかげだと思っているようです。キャスティングを担当する制作会社にも“彼らを代えないでほしい”とリクエストしているとか」(テレビ局関係者)
特に彼女が絶大な信頼を置いているのが、岸部一徳、内田有紀、勝村政信、鈴木浩介の4人だという。
「米倉さんはシリーズを重ねるごとにギャラが上がっていき、“視聴率女王”となった今では1話あたり数百万円と破格になったのは有名な話。それと比例するように、やはり第1シリーズから出演する4人のギャラもうなぎのぼりだったようです」(同・テレビ局関係者)
中でも、岸部のギャラは異例中の異例のようで、
「米倉さんと同じレベルの上昇率だったとか。金額も、ほかの大ヒット作品の主役級のギャラと聞いています」(制作会社関係者)
内田、勝村、鈴木のギャラも、他のドラマではありえない水準だとか。
「米倉さんの要望でキャスティングされた俳優たちには、たとえ脇役でも大盤振る舞いなんでしょう。ドラマの制作費がどんどん削られている今、『ドクターX』だけは超バブリーなんです」(同・制作会社関係者)
米倉の所属事務所にキャスティングについて聞くと、
「米倉本人から、そのようなリクエストをしたとは聞いておりません」
とのことだった。ただ、ドラマ制作スタッフからはこんな声も─。
「岸部さんは、米倉さんが演じる大門の師匠で元外科医の役なんですが、いい味を出しています。内田さんは大門に心酔する麻酔医の役。勝村さんと鈴木さんは大門と反目するもなんだか憎めないキャラクターを演じています。この名バイプレーヤーたちは、制作側にとっても“いないとドラマが成立しない人たち”なんだと思います」(ドラマ制作スタッフ、以下同)
打ち上げでスタッフをもてなす“豪華な景品と差し入れ”
そもそも出演者のギャラの設定はあってないようなもののようで、
「需要と供給のバランスで金額が決まることが多いんです。どうしても出てほしい役者にはギャラを上げて交渉するでしょうし、事務所側がゴリ押ししてきた役者には“出してあげるけどギャラは安いよ”となりますから。ちなみに、チョイ役なんかだと、1万円から3万円はザラ。交通費にもならないようなギャラで出演している人もいますよ」
ただし、『ドクターX』のようにゴールデンタイムに放送される“高視聴率”番組なら、脇役の高額ギャラも不思議ではないという。
「例えば、1話あたり100万円としたら、全10話で1000万円ですよね。レギュラー俳優陣になると、拘束される日も多くなるし、撮影期間の約4か月間はほかの仕事が入れにくいわけですから、人気のある役者なら、それくらいもらってもおかしくないと思いますよ」
12月19日の夜、『ドクターX』最終回の放送日には、都内のレストランで打ち上げパーティーが行われた。米倉を筆頭に、破格のギャラをもらった俳優の面々もそろった。
「1次会は、天井にシャンデリアがずらりと並ぶリッチ感あふれる会場でした。そこでくじ引き大会が行われ、たくさんの豪華賞品にスタッフたちは大興奮。大型スクリーンでドラマのNG集も流されて大盛り上がりでした」(会に参加したスタッフ)
米倉はスタッフをもてなすために差し入れや打ち上げの景品に力を入れているようで、
「今回は25万円分の金券を2人分用意していました。勝村さんは高級自転車を提供。そのくじ引きで、米倉さんは叙々苑のお食事券が当たって喜んでましたよ」(同・会に参加したスタッフ)
2次会は1次会の会場からほど近いバーで行われ、お開きになったのは深夜2時半すぎだった。
「キャストで最後まで残っていたのは、岸部さんだったようです。お酒をたくさん飲まれたのか、スタッフの方に肩を支えられながら満面の笑みで帰っていきました」(会に参加した別のスタッフ)
主要キャストたちのニンマリ顔が見られた打ち上げだった─。