令和初の大相撲初場所で、番付最下位の徳勝龍が14勝1敗の成績で幕内初優勝を飾った。結びの一番で大関貴景勝を寄り切りで破り、土俵上で男泣き。“幕尻力士”の優勝は、'00年の貴闘力以来20年ぶり。奈良県出身力士の優勝は98年ぶり。33歳5か月での初優勝は、日本出身力士としては最年長と、まさに記録ずくめの快挙だった。
「今場所は幕内だったけど“いちばん下の幕尻だから頑張りなよ”と声をかけたら“大丈夫”と言っていて。まさか優勝するとは夢にも思わなかったですね」
そう語るのは、徳勝龍が所属する『木瀬部屋』の元大家の男性。
注目された奥さんの存在
勝利後のインタビューでは「自分なんかが優勝していいんでしょうか?」と控えめにおどけてみせたが、優勝争いについて質問されると「意識することなく……、ウソです。めっちゃ意識してました」と笑いを取り、優勝インタビューを受ける練習をしていたことも明かした。
「東京に彼の後援会がないから、作ってあげようかと聞くと、作らなくていいって言う。元来、派手なことは嫌なんです」(前出・元大家の男性)
そんな徳勝龍もいまや時の人に。1月下旬、同部屋力士の引退パーティーに出席するところだという関取を、相撲部屋の前で突っ張りインタビュー。
優勝から数日がたった今の心境を聞いてみると─。
「かなりバタバタしていますね。おめでたいけど、忙しくて、ちょっと疲れた(笑)」
幕尻Vにも驚いたが、世間が注目したのは、徳勝龍を陰で支える美人妻の千恵さん。
「奥さんには感謝しかないです。よくやってくれてます」
もともと相撲やプロレスが好きだという千恵さん。仲のいい錦糸町のカレー店の店長に「お相撲さんが店に来てるから見においで」と呼び出され、紹介されたのがきっかけだった。当時、千恵さんが思っていた関取の印象は「白くてカワイイ」。そして、約3年半前に結婚。現在、千恵さんは都内の法律事務所で秘書として働くという、角界では珍しい共働き夫婦なのだ。
─優勝して、奥さんはどんなことを言ってますか?
「いつもどおりですね。普段から相撲のことはあまり話さないので」
─奥さんは、プロレスラーの中西学選手のイベントには行かれるんですよね?
「そうなんですよー(笑)」
─奥さんの料理は美味しいですか?
「なんでも美味しいです」
─きれいな奥さんがいて、優勝して、次はお子さん?
「子どもは欲しいですね!」
─今日は引退パーティーに出席のようですが、自分の引退を考えたことは?
「まったくないです。自分が33歳と思ってないですから」
─体力も落ちてない?
「あー、それは落ちてきてますね(笑)」
来場所が正念場。三役とりと子づくりに、まだまだ体力を落とすわけにはいかない!