テンション高めのドラえもんへ「空気読めよ、ちゃんと」 撮影/高梨俊浩

「恥ずかしいのと、裏側をじかに見られている感じがすごく緊張しました。ドラえもんが50周年ということで、物心ついたときから接していた世代なので、声優を務めるということについて、同世代の人たちからのリアクションはすごく大きかったです」

『映画 ドラえもん のび太の新恐竜』(3月6日公開)のイベントに、ゲスト声優を務める木村拓哉(47)が登場。初の公開アフレコを終え胸の内を語った。

KYなドラえもんに「ちょっと不安」

「ボク、木村さんに聞きたいことがたくさんあったので、どこでもドアで来ちゃいました!!」

イベントの質問コーナーには、ドラえもんが登場。しかし、木村は予想外のハイテンションっぷりに、

「ドラえもんのテンションの高さがちょっと不安……。いま僕ら2人ではなしてるわけじゃないからね。そのことだけをよく考えてお話ししようね」

と、苦笑い。

「空気読めよ、ちゃんと」

さらにイジられたドラえもんは、「が、頑張って空気読みます!」と返し、会場の笑いを誘った。

そしてドラえもんの質問タイムがスタート。

ドラ「もしボクと一緒に1日過ごすとしたら、何がしたいですか?」

木村「1日だったら、どこでもドアでいろんなところに一緒に行って見たいな。ドラえもんは?」

ドラ「ボクは木村さんのライブツアーの会場に全部行きたいです!」

木村「どこでもドアがあれば、チケットなくても入れるもんね」

ドラ「そっかチケットがないと……。じゃあボク、会場の外で応援しています」

木村「いやいやドラえもんならチケット用意しますよ。外にいたら目立つからダメ(笑)」

初恋は「のび太の方が上」

 次は、のび太にまつわる質問をぶつけたドラえもん。

ドラ「次は、のび太くんね、テストで0点ばかり取っちゃうし、運動も全然できないんです。木村さんは苦手なものはありますか?」

木村「僕も一緒で、テストは嫌いだよ。だからのび太の気持ちはすごくわかる。(コソコソ話で)でもここだけの話、のび太が成績とか運動神経がすごく良くなったら、ドラえもんの出る幕がなくなるじゃん。それじゃダメでしょ」

ドラ「さすが木村さん! ボクもそのために未来からやって来ているんです。よくわかってらっしゃる」

ドラえもん映画の公開アフレコを終え、ドラえもんからの質問に応える木村拓哉 撮影/高梨俊浩

 続けて、話題はジャイアンに。

ドラ「木村さんはジャイアンに憧れていると聞いたんですが、実はジャイアンも木村さんにすごく憧れているんだって。

 でも、ジャイアンは将来歌手になりたいと行っているけど、歌が本当にひどいんですよ」

木村「いやいや、作品を通じて歌を聞いたことあるけど、そんなことないと思うよ。それより、ドラえもんの世界にいるはずのジャイアンが、ボクのファンっておかしくない?」

ドラ「ファンだって言ってたよ」

木村「本当に? やった!」

 そして、質問はしずかちゃんが聞きたがって話に。

ドラ「しずかちゃんが初恋の話を聞きたいと言っていました」

木村「初恋は、のび太と同い年くらいのときの同級生だったかな。でも、のび太はしずかちゃんに気持ちは伝えているじゃない。

 僕はそのとき、相手に気持ちを伝えられなかった。その点に関しては、のび太の方が上ですね」

ドラ「のび太くんなかなかやりますね。(しずかちゃんに)結構ガンガン行ってます。しずかちゃんに伝えておきますね」

 最後はスネ夫に関する質問を。

ドラ「スネ夫くんお金持ちでしょ。漫画とかおもちゃとか何でも持っているよって、いつも自慢ばかりしてくるんです。木村さんは何でも手に入るとしたら、いま、いちばん欲しいものは何ですか?」

木村「それそれ。いちばん欲しいのはドラえもんのポケットでしょ」

ドラ「はい、ありがとうございました!」

宣言どおり、木村に質問をガンガンとぶつけ頑張ったドラえもん。ちゃんと報道陣たちの空気も読んだね♪