覚せい剤取締法違反などで逮捕された槇原敬之容疑者(50)の取り調べが続いている。
「2年前に覚せい剤0・083グラムを所持していた疑いです。ずっと内偵が行われていたようですね。家宅捜索では、『ラッシュ』と呼ばれる危険ドラッグも発見されました。前回の逮捕後には、かなり反省していると語っていたんですけどね……」(スポーツ紙記者)
不起訴の可能性は限りなく低い
ただし、尿検査の結果が陰性だったことで、不起訴になる可能性も取りざたされているが『弁護士法人・響』の西川研一代表弁護士は、
「2年前の事案なのに逮捕に踏み切っていることから、警察はかなり確度の高い証拠をつかんでいると思われること、同種の前科があること、常習性が推認されることなどから、不起訴の可能性は限りなく低いように思われます」
裁判でも無罪は難しい。実刑もありうるのだろうか。
「前回の判決と大きく変わらない可能性が高い。というのも、これまでの裁判の慣例として、執行猶予期間を終えて10年以上が経過すると“ひと区切り”として判決をくだす印象です。そのため起訴内容にもよりますが、懲役1年6か月から2年で執行猶予3~4年ぐらいかと推測します」
公私ともに支え合った元恋人との別れ
逮捕されたとき、槇原はマネージャーを募集していた。
「応募の締め切りは3月末。ファンの間では“マネージャーがなかなか決まらない”と話題になっていました。前の社長がいなくなってからマネージャーが定着しなかったそうで、“やっぱり元カレがいないと、マッキーはダメなのかな”というファンもいました」(槇原のファン)
“前の社長”というのは、槇原の元恋人のこと。前回の’99年に、一緒に逮捕されている。
「もともとは新宿二丁目で働くゲイバーの店員でした。槇原さんのアルバムには、この元恋人男性が作詞した曲もいくつかあるそうです。裁判で槇原さんは“もう2度と会いません”と話していましたが、すぐに再会して公私ともに一緒に支え合っていくことになりました。この男性は槇原さんの個人事務所の社長になって“スーパーバイザー”という肩書に。’10年にプライベートレーベルを立ち上げたのは彼の発案だったそうです」(前出・スポーツ紙記者)
ただ、今回の逮捕は、その男性が槇原を“売った”ということになる。
「一昨年3月に元社長は逮捕されています。自宅にあった覚せい剤は誰のものかと問われ “それはマッキーの”と答えたようです。それが今回の逮捕につながったようですね」(前出・スポーツ紙記者)
この男性と別れたことで、槇原の生活態度は変わったと言われていた。
「元恋人と縁が切れてから槇原さんは朝型の生活になり、普段から運動をするように。覚せい剤に手を出さなくても、心穏やかに音楽活動ができる環境になったと思われていたんです」(芸能プロ関係者)
自宅の池を挟むように配置された鳥居と龍
しかし、槇原が逮捕された自宅には元恋人との“絆”をうかがわせるものがあった。
「建築中に見たから今は外からは見えないけど、駐車場の奥は庭になっていて、そこに池があります。その周囲にきれいな白い石が敷き詰められていてね。池の先は家なんだけど、池を挟むように、一端には鳥居、もう一端には龍のオブジェがあったんです。鳥居は人間と同じくらいの大きさで木製。色はついておらず、木目が出ていましたね」(近所の住民)
元恋人が神社の息子という報道もあり、自宅に鳥居を設置したのかもしれない。
「自宅の土地を購入したのが’13年で、’18年ごろに住み始めたようです。元恋人と暮らす“愛の巣”にするために鳥居も建てたのでしょう」(前出・スポーツ紙記者)
槇原は’18年に京都の伏見稲荷にも鳥居を奉納している。小さいものでも21万円、大きなものでは160万円を超える値段だ。逮捕を受けて、神社は鳥居をどうするのか。
「信仰の厚い方ですので、本人の申し出がない限り、神社側から撤去することはありません」(神社の職員)
逮捕の半年前から警察が聞き込みに
自宅周辺では、最近でも槇原が普段どおりに近所を出歩く様子が目撃されていた。
「槇原さんは昨年末も表参道ヒルズ内のイタリアンで中年男性と食事していました。最後に見たのは逮捕の3日前。車の助手席にいました。覚せい剤をやっているようには見えませんでしたけど……。
そういえば、半年ほど前から警察が聞き込みに来ていました。カメラの設置を頼まれた人もいます。何の調査かは教えてくれなかったけど、かなり前から警察は動いていたんですね」(別の近隣住民)
新恋人と目されるのは、
「’19年10月に槇原の個人事務所の新代表に就任した男性です。元恋人も事務所の代表だったことから、その可能性は高いと囁(ささや)かれています」(前出・芸能プロ関係者)
その男性が住む東京の中央線沿線にあるマンションも訪ねたが、応答はなかった。
槇原が逮捕直前にしていたこと
槇原は自宅のほかに横浜にも家を持っている。近くには洋館や教会、外国人墓地などがあり、異国情緒あふれる景観で人気の地域だ。
「槇原さんは前回逮捕されるより前に住んでいましたが、短い間でしたね。隣が駐車場だったので、家に入る瞬間を見たことがあったくらいです。建物には人の出入りが多くて、事務所としても使っていたんじゃないでしょうか?」(近所の主婦)
登記簿によると槇原は’95年にこの建物を購入している。しかし、今回の逮捕直前の2月6日に、なぜか登記の名義人事項が変更されていた。
「ファンの中には“お金に困っているのかな?”と勘ぐる声もありました。昨年からカバーアルバムを含めたCD発売が続いていたからです。ただ、1月に槇原さんは木村拓哉さんのラジオにゲストで出たとき、アルバムを出すのは30周年という特別なタイミングだからと話していました。今までの自分の作品を、記念になるような、まとまったカタチにしておきたいと。30周年に向け、気合が入っていましたね」(音楽業界関係者)
さまざまな謎が残されたが槇原はペットとの暮らしにやすらぎを見いだしていたようだ。現在の自宅では、犬2匹、猫1匹と暮らしていた。
「愛犬家として知られていましたが、’15年から猫も飼い始めました。とても可愛がっていて、SNSに写真をアップしていましたよ」(前出・槇原のファン)
保釈後に、彼の口から何が語られるのか──。