松田聖子と小泉今日子
 唐田えりかと東出昌大の“匂わせ不倫”や、鈴木杏樹と喜多村緑郎の禁断愛など、“清純派”と呼ばれる女優たちが世間をにぎわせている。しかし、過去にも「不倫なんてしそうにない……」と思う世間のイメージとは裏腹に、略奪愛に走ったり、結婚・離婚などを機に清純派の殻を脱ぎ捨てた女優やアイドルたちがチラホラと――。すでにひと皮むけた(!?)彼女たちの清純時代をプレーバック!

『天気の子』の声優も務めた倍賞千恵子

昨年公開された新海誠監督の映画『天気の子』では声優も務めた倍賞千恵子

 昨年公開された映画『男はつらいよ お帰り 寅さん』にも出演し、寅さんの妹・さくら役で親しまれる女優・倍賞千恵子(78)。1961年にデビュー後、山田洋次監督作品に欠かせない庶民派女優として活躍するも、私生活は“恋多き女性”として波瀾万丈な恋愛遍歴の持ち主だった。

 '76年、年下の俳優である小宮健吾(71)と結婚したが、収入や俳優としての格差が原因で離婚。しばらくは独身を通していた倍賞だったが'93年、8歳年下の作曲家の小六禮次郎と当時52歳で再婚した。

 しかし、交際が始まった当時、小六には妻子がいたため“不倫略奪婚”と言われた。結婚から20年たった今でも2人の夫婦仲は良好で、穏やかな結婚生活を送っている。

'80年に元夫の小宮とともに離婚会見を開いた倍賞千恵子

『こんにちは赤ちゃん』の梓みちよさん

昨年末まで元気な様子だったという梓みちよさん。突然の訃報を悲しむ声も

 今年1月29日、自身のマネージャーが自宅を訪れた際に、亡くなっている姿で発見された歌手の梓みちよさん(享年76)。1963年に発売され、瞬く間にヒットした名曲『こんにちは赤ちゃん』で知られ、デビュー当時は“清純派歌手”“良妻賢母”の印象が強かった。

 しかし、'74年に発売された名曲『二人でお酒を』で“夜の女”にイメージ転換。私生活では、'71年に俳優の故・和田浩治さんと結婚したが、翌年にスピード離婚。それ以降は独身を貫いたが、当時プロ野球選手の東尾修と不倫騒動が取りざたされるなど、ざっくばらんな性格でお茶の間を沸かせる破天荒な女性だった。

1964年の梓みちよさん(享年76)。最後に発表した『こんにちは赤ちゃん』が大ヒットを記録する

“よき母”のイメージで知られる松坂慶子

現在も映画やドラマで活躍し、昨年はニューヨークでディナーショーも開催している松坂慶子

 今ではすっかり“よき母”のイメージで知られる松坂慶子(67)。1973年にNHK大河ドラマ『国盗り物語』で濃姫を演じたころから女優として人気を博した。当時は凛とした美人役や、可愛いおてんば娘など清純派の役柄が中心だったが、'74年放送のドラマ『阿蘇の女』で共演した元ウエスタン歌手の故・小坂一也さんと恋に落ちる。既婚者である小坂さんとの交際は“略奪愛”と呼ばれ、世間を騒がせた。

 '90年にジャズギタリストと結婚。近年ではNHK朝ドラ『まんぷく』や大河ドラマ『西郷どん』で母親役を好演した。

'72年の松坂慶子

国際女優の先駆け、島田陽子

'80年にアメリカのドラマに出演した島田陽子。「国際女優」の先駆けとして知られる

 昨年7月、20年以上、連れ添った一般男性と離婚を発表した島田陽子(66)も、デビュー当時は清純派路線。1970年に『おさな妻』でテレビドラマ初出演を果たし、'74年のドラマ『われら青春!』でヒロインの女性教師役を演じると、たちまち若者世代を中心に人気に火がついた。

 その後、アメリカのテレビドラマ『将軍SHOGUN』でヒロイン・まり子役を演じ、“国際女優”として活躍。しかし、映画で共演したロック歌手の故・内田裕也さんとの不倫騒動が報じられると、金銭トラブルに巻き込まれるなど一気に波乱の人生へ。'11年にはアダルトイメージビデオに出演し、往年のファンを騒然とさせた。

'90年に撮られた故・内田裕也さんと島田陽子のツーショット

今も可憐で美しい松田聖子

今でも圧倒的なサポートを集め、コンサートやディナーショーは満員な松田聖子

 圧倒的な歌唱力とカリスマ性で、'80年代のトップアイドルとして活躍し、今も大人気の松田聖子(57)。可愛らしい仕草や雰囲気で心をつかみ、『聖子ちゃんカット』『ママドル』といった呼称も生まれるほどアイドルの頂点に君臨していた彼女だが、私生活では結婚と離婚を繰り返し、ときには不倫騒動で注目を浴びた。

 1985年、当時交際していた郷ひろみと別れたのちに神田正輝と結婚。おしどり夫婦と言われていたが、'94年に不倫関係にあったアメリカ人ジェフ・ニコルスさんに暴露本を出されるなど、徐々に2人の間に溝ができ、'97年に離婚。翌年に一般男性と“ビビビ婚”を果たすも'00年に離婚する。'12年に現在の夫である男性と3度目の結婚を果たす。現在もディナーショーの予約が取れないなど、ゆるぎない人気を誇っている。

'85年に俳優の神田正輝と結婚を発表した松田聖子

同性の支持を集める小泉今日子

変わらない美貌で、同性を中心にファンが離れない小泉今日子

 現在は女優として、母親役からコミカルな役までこなす“キョンキョン”こと小泉今日子(54)。1982年にデビュー後、髪をショートカットにして臨んだシングル『まっ赤な女の子』でブレイク。松田聖子中森明菜に続くトップアイドルとして人気を博し、天真爛漫な明るさが支持された。

 私生活では'95年に俳優・永瀬正敏と結婚するも'04年に離婚。'18年、かねてより報じられていた妻子ある豊原功補との恋愛関係を公に認めると世間に衝撃が走った。アイドル時代から同性の支持を集めてきた小泉。その生き方に憧れる女性も多い。

'88年に公開されたコメディー映画『怪盗ルビイ』でチャーミングな主人公を熱演した小泉今日子

不倫報道を逆手にとった斉藤由貴

3年前の不倫報道で活動自粛後、復帰を果たすと数多くのドラマに出演した斉藤由貴

 3年前の不倫騒動以降の活動自粛が記憶に新しい斉藤由貴(53)。女優業に復帰後も不思議と活躍の場がなくなることはない。'84年、『少年マガジン』第3回ミスマガジンに選ばれ、芸能界デビュー。シングル曲『卒業』やドラマ『スケバン刑事』で人気を博し、一気にトップアイドルに上り詰める。セーラー服とポニーテールが似合う“清楚な女の子”として人気を集めた彼女も、過去に数々の不倫が報じられた“恋多き女”。

 '91年には、雑誌の対談をきっかけに知り合ったカリスマシンガーの尾崎豊。'93年はカイヤと結婚していた川崎麻世。そして'17年に、家族ぐるみで親交のあった医師とのダブル不倫と、3度の不倫が報じられた。実際に謝罪会見を取材した記者も“思わず惹き込まれた”という、まさに天然の“モテ女”だ。

'93年7月、川崎麻世との不倫を認め、謝罪会見を行った斉藤由貴