髪をピンクに染めた売れないデスメタルバンドのボーカルという強烈なキャラクターを演じ、映画『一度死んでみた』でコメディー作品に初挑戦した広瀬すずと、イケメンオーラを見事に消しゴースト社員を演じた吉沢亮。「性格がわりとフラットなところが似ているかも」(吉沢)というふたりが経験した意外なこと――。
広瀬「(初めてのコメディー映画で)足を引っ張らないように頑張ろうって、すごく必死になっていたことを覚えています」
吉沢「全然そんなふうに感じなかった。初めてとは思えないくらい振り切って、堂々と演じていたので」
“なつぞら”コンビがお互いの意外な素顔を
NHK連続テレビ小説『なつぞら』で共演した広瀬すずと吉沢亮が、映画『一度死んでみた』でバディに!
広瀬が演じるのは、売れないデスメタルバンドのボーカル・七瀬。吉沢は、七瀬の父・計(堤真一)の会社で働くも存在感がなく“ゴースト”と呼ばれる社員の松岡に。極秘で若返りの薬を作っている計が“2日間だけ死んじゃう薬”を服用。そこから起こる計のピンチを救うためにふたりが立ち上がる。
それぞれの印象について改めて聞くと、
吉沢「仲のいい女優さんと楽しそうに話している年相応の部分もありつつ、大人の方たちとのお芝居を多く経験されているので、落ち着いているというか。大人って感じですね」
広瀬「すごく美形なのもあって、クールっていう言い方が合っているのかな? そんなイメージだったんです。でも、話すほどに、そんなことないって思うようになってきました。立ち上がるときに、ふいに“よいしょ”とかって言葉が出てきたりして、そういうおじいちゃんみたいな部分もあるから信用できるなって(笑)」
ふたりが“ビビッ”ときちゃったことを告白
劇中、陰謀に立ち向かっていく七瀬と松岡の距離が近づいていき、“ビビッ”と恋を予感させるシーンも。
吉沢「松岡が七瀬のほおについたクリームを取ってあげるシーンがあって。少女漫画みたいにカッコよくやってやろうと思ったんです。でも、早朝から続く深夜3時ごろの撮影で靴下を脱ぎながらクリームを取らなくちゃいけなくて。
実は、足が臭くないかなと気になってしまい、変な汗をかいていました(笑)」
広瀬「そうなんだ!?(笑)。全然、大丈夫でしたよ」
では、最近ふたりが“ビビッ”ときた経験は?
広瀬「この作品でも共演させていただいているリリー(・フランキー)さんにお寿司に連れていってもらったんです。衝撃的な美味しさで、そのお寿司屋さんにもう1回行っている夢を見ました」
吉沢「それは、すごい(笑)」
広瀬「北九州にあるお寿司屋さんで、ふと“美味しかったな”と思い出すことはあるんですけど、その日は夢に出てきて(笑)」
吉沢「お寿司で言うなら、僕、イクラが子どものころから苦手で。食べずぎらいなんですけど、友達に“1回食べてみろ、うまいから”って言われて食べたら、特別きらいでも好きでもなく、ふつうでした(笑)。
これは、ちょっと衝撃的で。大人の階段を一歩上がりましたね(笑)」
■当たる! リリーさんの心理テスト
吉沢「空き時間にリリーさんと3人で心理テストみたいなものをやって」
広瀬「リリーさん、そういうテストに詳しいんです。前の現場でやったときも、みんな“当たってる!”って驚いて」
吉沢「まず、異性に求める条件を3つ言います。その3つを持っている女性が目の前にふたり同時に現れたとき、どちらかを選ぶために次にどこを見ますか? みたいなもので。そこで出た答えが、自分がいちばん相手に求めているものっていう内容だったと思います。僕は、顔だったかな?(笑)」
広瀬「言ってました。顔って(笑)」
吉沢「そんなテストで盛り上がっていました(笑)」
■これから挑戦したいこと
広瀬「料理を頻繁にしたいです。いまもできるときはやるようにしているんですけど、1回作ったあとに3日以上あいてしまうことが多くて。ちゃんと定期的に作りたいなと思っています」
吉沢「僕は、ちゃんとアウトドアなイベントに参加したい。例えば、いまは難しいかもしれませんが、いつかお花見とか、バーベキューとか。そういうイベントに参加したことがなくて。桜の下でお酒飲んだりするお花見なんて、人生で1回もやったことないです」
広瀬「私もないです!」
吉沢「機会があったら、みんなでやりたいよね。アウトドアの楽しいことにもちゃんと参加する年にします」
ハートフルSFコメディー映画
『一度死んでみた』3月20日公開
広瀬すず、吉沢亮、堤真一ほか、リリー・フランキー、松田翔太など
5分に1度、驚きの豪華キャストが出演!!
配給:松竹