「視聴率は初回からずっと11パーセント台を推移していましたが、第6回を境に上昇し続けています。このままいくと、最終回はどこまで数字が伸びるのか楽しみですね」(テレビ誌ライター)
視聴者の満足度を調査した『オリコンドラマバリュー』で、今クールの1位に輝いたのが日曜劇場『テセウスの船』(TBS系)だ。
「令和と平成という2つの時代をまたいだサスペンスドラマです。竹内涼真さん演じる主人公が、平成元年に故郷の村で起きた殺人事件の約半年前にタイムスリップ。犯人とされていた鈴木亮平さん演じる自分の父と一緒に、事件の謎を追うというストーリーです」(同・テレビ誌ライター)
SNSの“仲よし動画”でPRは大成功
人気俳優の竹内と演技派の鈴木という2人の好演もあるが、高視聴率を支えているのはこんな理由もあるそう。
「脇を固める俳優さんたちがとても豪華。上野樹里さんや榮倉奈々さん、ユースケ・サンタマリアさんなど、主演級の方たちがズラリと並んでいます。
4月からは同じ枠で、伝説のドラマ『半沢直樹』の続編が始まるので、その前に弾みをつけたいと考えているのでしょう。TBSの本気度が伝わってきますね」(スポーツ紙記者)
力の入れ方は、ドラマの宣伝方法にも表れている。
「ツイッターなどの公式SNS上で、キャストたちが積極的にPR動画を投稿。竹内さんと鈴木さんがコント風に番組紹介をしたり、竹内さんに“テセウスの船を描いてください”という無茶ぶりをしたりと、シリアスな作品のPRとは思えない動画ばかりで楽しめるんです」(同・スポーツ紙記者)
3月中旬には、茨城県内で最終回のシーンと思われる撮影が行われていた。
「鈴木さんと榮倉さんの2人が来ていましたね。はじめは外で撮っていたので、近くを通ったときにファンの方が声をかけると、鈴木さんが優しく会釈してくれましたよ」(現場を訪れた近隣住民)
一見、順調そうに見える現場だが、新型コロナウイルスが猛威をふるっている影響もあってか、スケジュールは予定よりも大幅に遅れているそうだ。
「室内のロケが特に厳しいらしく、もともと決まっていた施設に断られてしまうこともあるそうです。
現場スタッフは場所の確保に加えて、撮影決行ということになれば感染対策もしっかりとしなくてはいけないので、ピリピリムードになってしまうのも無理はありません」(TBS関係者)
重苦しい空気が充満しているだけに、キャストやスタッフの楽しみはというと、撮影が終わったあとの“プチ打ち上げ”なのだそう。
「関係者みんなで、ロケ地近くの美味しいお店に行くんです。この前はラーメン屋さんに行ったそうで、当日の反省などもしながらワイワイ食べたみたいですね。もちろん、食べるとき以外は全員マスク着用なので、周りから見るとすごい光景だったかもしれませんが」(同・TBS関係者)
“ラーメンの絆”で心をひとつに、クランクアップの日まで全力で“船”をこぐ─。