'19年「俳優復帰」への打ち合わせでカフェを訪れたピエール瀧

 昨年6月に、麻薬取締法違反の罪で有罪判決を受け、執行猶予中のピエール瀧。俳優復帰作となる『ゾッキ』(来年公開)の撮影が、2月下旬に愛知県内で行われていた。

「大橋裕之氏の漫画『ゾッキA』『ゾッキB』が原作で、大橋氏の地元で“海のまち”と呼ばれる蒲郡市でのオールロケにこだわった作品です。瀧さんはクランクアップの数日前、漁港でのシーンに参加しました」(スポーツ紙記者)

妻と子どもへの罪悪感でセリフを噛む

 瀧が演じるのは、刑務所帰りの漁師という役どころ。

原作では作中で名前は挙がるものの、登場はしない漁師の“定男”という、映画オリジナルのキャラクターです。瀧さんのために、監督を務める竹中直人さん、山田孝之さん、斎藤工さんたちが用意した役だといいます」(同・スポーツ紙記者)

 久しぶりの撮影現場ということもあり、戸惑っているようにも見えたという瀧。しかし’13年の映画『凶悪』での共演以来、彼を高く評価している山田らが温かく迎え入れたこともあり、アットホームな雰囲気の中、撮影は進められた。

「蒲郡市が全面的にバックアップしていることもあり、地元の方から名物が差し入れされることも。美味しいものを食べながら、キャストとスタッフたちは親交を深めていましたよ」(芸能プロ関係者)

 撮影の合間には、そんな心許せるスタッフたちと談笑する姿も見られたそう。

スタッフのひとりが“太りましたね”と言うと、“やることがなくてさ。でも、マスコミがいるから家からは出られないし……”と自虐的に言っていましたね」(同・芸能プロ関係者)

 設定が瀧自身と重なる部分もあるためか、役づくりに苦労していたという。

“妻と子どもには悪いと思っている”というセリフがあったのですが、逮捕当時のことを思い出して罪悪感があったのか、“これ、リアルすぎてうまく言えないよ……”とセリフを噛んでしまい、何度かNGを出していました」(同・芸能プロ関係者)

 Netflixで配信されているオリジナルドラマ『全裸監督』の続編にも引き続き出演が決定。こちらは今月クランクインが予定されているなど、本格復帰へ向けて動き始めている。

スポンサーなどからOKさえ出れば、起用したいと思っているスタッフや共演者は多い。昨年11月には、’07年に放送されたバラエティー番組『ピエール靖子』の共演者である光浦靖子さんやスタッフらが集まって、瀧さんを励ます会が開かれたと聞いています。番組終了からかなり時間がたっているのに、みんなが集まってくれるのは、瀧さんの人望があってこそ。復帰作公開後の世間の反応にもよりますが、本格復帰も時間の問題だと思います」(バラエティー番組スタッフ)

 そんな仲間やスタッフたちを裏切らないためにも、薬物は2度とダメ、ゼッタイ!