《劇場休演になってる間、出演予定だった舞台ギャラのいくらかを、よしもとが保証してくれるとの事。ホンマにありがたい! なんだかんだあったって、やっぱよしもとで良かったなと思う。素晴らしい会社です! こうゆう良いニュースが世に広まって欲しい》
スーパーマラドーナの武智が3月2日にツイッターで投稿した内容が話題を呼んでいる。新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から政府からイベントなどの自粛要請が発表され、全国に劇場を持つ吉本興業でも3月2日から劇場公演を自粛している。しかし、自粛期間中に劇場の出番が予定されていた芸人には、吉本がギャラの半額を補てんするというのだ。
吉本は芸人の“直営業”に反対!?
「劇場公演の自粛発表から間もなく、所属芸人にLINEやメールなどで“舞台のギャラは半額保証する”と一斉に届いたそうです。これまで“ギャラの9割は事務所に持っていかれる”など、ブラック企業ぶりがネタにもなっていた吉本だけに、芸人たちの多くは“ほんまかいな”と信用していなかったとか(笑)」(バラエティー番組スタッフ)
吉本といえば、昨年6月に宮迫博之らが反社会的勢力のパーティーに金銭を受け取って参加した、『闇営業騒動』が問題になった。しかしその闇営業の影響か、昨年ごろから所属芸人の待遇の見直しがされているという。代表的なのが、以前に当サイトでも報じた『5万円以下の直営業』の解禁だ。
「反社だと知らずに営業を受けてしまうと、闇営業騒動の二の舞になってしまう……ということで、芸人が直接依頼を受けた案件も吉本に報告。“反社チェック”を行って問題のない依頼主の5万円以下の仕事に関しては、吉本が手数料を抜かずに芸人が丸ごとギャラをもらえるようになったそうです。
ただ“反社チェック”の返事が来るのが遅く、それで流れてしまう仕事も多いんですよ。吉本が過去に引き受けていた企業からの仕事すら、“反社チェックをするので……”と言われ、期日内に返事が来ないこともザラ。本音は直営業をやらせたくないのかもしれません(苦笑)」(広告代理店関係者)
とはいえ「直営業が事務所公認になったおかげで、そこそこ稼いでいる若手芸人もいる」(同・広告代理店関係者)そうだから、芸人にとっては悪い話ではないだろう。また、劇場のギャラなどにも変化が現れていて、カジサックことキングコングの梶原雄太も、3月11日にYouTubeで公開した動画『【給料】初めてお金のお話します』内で、
≪俺らが1年目、2年目のときからしたら考えられない≫
と、若手芸人の取り分が大幅に改善されていることを語っている。
芸人へのチケットノルマも廃止
「吉本の劇場ギャラは芸歴など事務所内の貢献度によって変わるのですが、ルミネtheよしもとの本公演の出番ギャラは5000円からのスタート。単独ライブなどでルミネを満席にしてもギャラは1万円ほどしかもらえなかったんです。
しかし、昨年ごろから単独ライブなど主催イベントに関しては動員に応じてギャラが支払われることになり、若手でも満員に近いお客が呼べれば1回の出番で10万円ほどもらえるようになりました。そのため、お客を呼ぶために頑張る若手芸人が増えていますね」(放送作家)
また、芸歴10年未満の芸人が主に出演する『ヨシモト∞ホール』では、出演芸人にチケットノルマが課せられていたが、昨年秋ごろにノルマも廃止されたという。
「これに関しては新しい劇場支配人の意向で、闇営業騒動は関係ないんです。しかし∞ホールの支配人など、“芸人ファースト”の社員が増えているのは事実。昔は事務所に内緒で直営業を引き受け、勝手に手数料を抜いて荒稼ぎしていた問題社員もいたほどでしたが、そういった社員の存在が明らかになって地方に飛ばされたりしたこともあり、クリーンな事務所になりつつある印象です」(同・放送作家)
吉本にギャラやチケットノルマなどの件について問い合わせると、
「所属タレントの契約内容、報酬については、回答を差し控えさせていただきます」
とのことだった。吉本芸人が薄給をネタにする時代はもう終わった!?