NHK東京2020オリンピックサイトより

「1年程度の延期」が発表された、東京2020オリンピック・パラリンピック。あらゆる業界に延期の影響は出ているが、多くのジャニーズファンが気になるのは、嵐の活動休止も延長されたりするのか? ということだ。

嵐の活動延期の可能性

 昨年発表されたとおり、嵐は今年2020年いっぱいでのグループとしての活動休止を明言している。いっぽうで、嵐は東京オリンピック・パラリンピックのNHKの「スペシャルナビゲーター」を務めているのは周知の事実。来年に東京オリンピック・パラリンピックが開催されることが決まったことで、嵐の休止が延期される可能性はないのだろうか。

 オリンピック延長が決まった3月24日、NHKのオリンピック特番の生放送に嵐5人は出演し、番組の最後に櫻井翔は、「引き続き選手のみなさんを応援していきたい」と発言した。放送翌日、NHKは定例会見で嵐について「スペシャルナビゲーターについては現時点での変更は考えていません」とコメントした。

「NHK側としては、できるだけ嵐に出演してもらいたいということで、交渉中なのだと思います」

 と、ある芸能ジャーナリストは言う。

'15年にパラリンピックの応援サポーターに就任したSMAPが、翌年に解散してしまったように、グループの意志を尊重する可能性は高いです(その後、『新しい地図』がサポーターに就任)。嵐は、大野くんの“休みたい”ということが活動休止のきっかけになっているので、まずは大野くんが少なくとも半年以上の延長を受け入れてくれるかでしょうね。とはいえ、ファン心理としては、1日でも長く嵐と過ごしたいのが正直なところ。

 ほかにも二宮くんが結婚したり、櫻井くんが婚前旅行といわれる海外旅行をするなど、メンバーそれぞれが活動休止後のプライベートのあり方を考えていると思います。5人の気持ちを同じ方向に持っていくための調整期間に入ったところでしょう」(前出・ジャーナリスト)

もし嵐がNGなら?

 4月の嵐の北京公演が中止になり、5月に予定されている新国立競技場での『アラフェス』や9月からのファイナルツアーも、この先どうなるかわからない。新型コロナの猛威は収まることなく、まだまだ見通しが立たない。誰のせいでもないこの状況下で、嵐の活動延期、または2021年も彼らの姿を見ることはできるのだろうか。

「予定どおり休止してしまった場合、オリンピックのために再集結というのは、あまりにも期間が短い気がします。しかし、大型音楽特番などで、嵐のメンバーがそれぞれの企画に取り組んだロケをすることがあります。

 来年以降、グループとしての出演が難しいのであれば、メンバーが各競技を担当してレポート取材し、5人でつないでいくという形ならあり得るかもしれません。櫻井くんがスタジオ進行し、ほかのメンバーとは中継でつないで、5つに分割された画面に全員が登場し、画面上で嵐の“再結成”という、ファンサービスもできますしね」(前出・ジャーナリスト)

 5人での活動休止であって、個々の活動が休止されるわけではないため、決して夢ではない話だ。とはいえ、また正式なアナウンスがあったわけではない。もし、嵐のグループとしての出演が難しくなった場合、ほかのジャニーズタレントやグループが代役を務める可能性はあるのだろうか。ジャニーズに詳しいテレビ誌記者が言う。

「関ジャニ∞やHey! Say! JUMP、Kis-My-Ft2といった、実績と人気がある程度ともなったグループなら、可能性はあると思います。しかし、その場合にも、やはり『嵐』という大きな看板にはどうしてもかなわない。もし代役を務めることになっても、櫻井くんや相葉くんをメインに据え、彼らはそのサポートといった形になるのではないでしょうか。

 昨年亡くなったジャニーさんが、何年も前からジャニーズJr.内に『2020』という大型ユニットを結成するなど、海外から訪れる人たちを楽しませるための舞台構想を練り続け、東京五輪の開催をずっと楽しみにしていました。事務所はその遺志をかなえるため、NHKに協力体制を敷くと思います。キンプリやSnow Man、SixTONESといった若手大抜擢の可能性も、メインに嵐メンバーがいるならアリですね。メンバーの未成年との飲酒報道が出たばかりのSnow Manは少し難しくなったかもしれませんが

 2021年、嵐の活動はどうなっているのか。オリンピックの開催時期が未決定の時点ではなんともいえないが、そこに運命の鍵があることは間違いない。

<取材・文/渋谷恭太郎>