先日、国立がん研究センターは“納豆を食べると死亡率が10%下がる”と発表。そのまま食べてもいいけど、一緒にとる食材で健康効果が高まるんですって! 女優たちもハマる!“死なない!”“老けない!”納豆の食べ方を紹介します。
納豆を多く食べる人は死亡リスクが低下する─。驚きのニュースが報じられたのは、今年1月末。
「国立がん研究センターの研究チームが、“発酵性大豆食品の摂取量が多いと死亡のリスクが低くなる可能性がある”と発表。このニュースを受けて、一時はスーパーやコンビニから納豆が消えました」(健康ライター)
新型コロナの流行で、免疫細胞を活性化する食品としても注目を集めている納豆。確かに“身体にイイ”というイメージはあったが、
「タンパク質や食物繊維、ミネラル、イソフラボンなどの成分が含まれている大豆。特に納豆、みその発酵性大豆食品は、これらの成分が加工過程で壊れにくいんです。今回の研究は、45歳から74歳の男女約9万人を15年間にわたって追跡調査したものであり、信憑性が高いといえるでしょう」(同・健康ライター)
研究結果には、脳卒中や心筋梗塞など循環器の病気での死亡リスクが低下する傾向もあった。
あのネバネバの正体と作用は
「納豆に含まれる酵素タンパク質の一種“ナットウキナーゼ”には脳梗塞などの原因となる血栓を予防する効果が期待できます」
そう話すのは、管理栄養士の岡田明子さん。
「あのネバネバは、納豆菌がタンパク質を分解してできたグルタミン酸と糖の一種であるフラクタンとムチンいう物質でできています。それらには血糖値の上昇を抑制する作用や、コレステロール値を低下させる作用が期待できます」(岡田さん、以下同)
中高年が健康診断で気になる数値を軒並み下げてくれるというわけだ。
さらには、
「細胞の生成を促すビタミンB群、新陳代謝や老化防止にも役立つポリアミンも含まれているんです」
アンチエイジング効果も期待できる納豆。
「発酵食品なので腸内環境を整えてくれて、便秘解消や美肌、ダイエットにも役立ちます。また、大豆イソフラボンがとれて、女性ホルモンの活性化にもつながるでしょう」
美しい女優たちに“納豆フリーク”が多いのもうなずける。例えば、吉田羊。彼女は“自分の半分は納豆でできている”と豪語し、1日1回は必ず納豆を食べているという。」
「カレーうどんに納豆をトッピングしたり、長いもと合わせたり……。いろいろな食べ方をブログにアップしていたことも」(スポーツ紙記者)
“最後の晩餐は炊きたてご飯と納豆!”と断言するほどの納豆好きがついに認められ、2015年には、全国納豆協会組合連合会が選ぶ“納豆クイーン”に選ばれる。過去には、岡田結実、松岡茉優、上戸彩などのメンバーが受賞。吉田は、その授賞式で独自の納豆レシピを披露した。納豆に鶏ひき肉、しょうが、ねぎを混ぜてサンチュで包んで食べる『納豆サンチュ』だ。
前出の岡田さんによると、
「鶏ひき肉で動物性タンパク質をプラスして、栄養バランスがいい一品ですね。満足感も高いと思います」
綾瀬はるかの納豆健康法
綾瀬はるかは、ドラマ撮影時の体調管理に納豆を役立てていたという。
「特に連ドラの撮影はスケジュールがタイトで、毎朝5時起きが当たり前。昼もお弁当ばかりになるので、野菜不足にもなりがちです。そんなとき、ハマったのが酵素ジュースと納豆。体力勝負のドラマ現場なので、食べ物には気を遣っているようですね」(ドラマ制作スタッフ)
納豆に、アボカドとねぎを混ぜて食べているというが、
「アボカドは良質な脂質とビタミンEがたっぷりとれるので、美容に最適なんです」(前出・岡田さん)
あの透き通るような肌も、納豆のおかげなのかも。
先日、所属事務所からの退所を発表した米倉涼子は、納豆に“ある食材”を組み合わせていた。
「とあるテレビ番組で、納豆にトマトとアボカド、ちりめんじゃこを加えた料理を披露。ほかの出演者から“今まで食べたことがない”という声があがっていました」(テレビ誌ライター)
意外すぎる組み合わせに思えるが、
「トマトには抗酸化作用があり、老化防止に役立ちます。また不足しがちなカルシウムもちりめんじゃこで補えているので、効果的に栄養素をプラスできているでしょう」
と岡田さん。
また、
「米倉さんのように、納豆と相性のイイ食材を知っておくことが大切です。
私はお酢、キムチ、ねぎ、にんにく、マグロとの組み合わせをオススメしています。これらの食材は納豆が持つ健康効果をより高めてくれます」
と岡田さんは言う。
1日1パック(50g)のペースが効果的だという。
「食材と組み合わせれば、飽きずに続けやすいです。ちなみに、納豆に生卵を入れる人もいますが、黄身だけにしましょう」
卵白に含まれるビオチンには皮膚や髪、爪を健康に保つ成分もあるが、
「納豆にあるアビジンと結合して健康効果を阻害するといわれています」
納豆習慣を身につけて、老けずに死なない身体を手に入れよう!
女優がハマる納豆アレンジレシピ
米倉涼子「ばくだん納豆」
●作り方 納豆に食べやすい大きさに切ったトマトとアボカド、ちりめんじゃこなどを加えて混ぜる。お好みでごま油やめんつゆなどで味つけしたら完成。
吉田羊「納豆サンチュ」
●作り方 鶏ひき肉と刻んだしょうがを炒め、塩・こしょう、砂糖、しょうゆ、酒を加える。次に納豆を加えて混ぜ、刻んだ万能ねぎをちらす。サンチュで包んでいただく。
綾瀬はるか「納豆ねぎアボカド」
●作り方 納豆、刻んだねぎ、食べやすい大きさに切ったアボカドを混ぜるだけで完成。
教えてくれたのは 栄養サポート研究所 代表理事 岡田明子さん 管理栄養士。ヘルスケア分野を中心に幅広く活躍中。2014年に一般社団法人『NS Labo』(栄養サポート研究所)を設立し、管理栄養士の人材育成を行う