大和田獏と岡江久美子さん夫婦(2013年、鳥羽市PRイベントにて)

 女優でタレントの岡江久美子さんが、4月23日午前5時20分、新型ウイルス肺炎のため63歳の若さで亡くなった。事務所の発表によると、4月3日に発熱し、4〜5日様子を見るようにと言われていたが、6日の朝に急変し、大学病院に緊急入院。すぐにICUにて人工呼吸器を装着し、その後PCR検査で陽性が判明し、わずか2週間で帰らぬ人となった。

 また、昨年末には初期の乳がんの手術をし、1月末から2月半ばまで放射線治療を行っていたようで、免疫力が低下していたことが、重症化した原因だと思われるという。

 岡江さんといえば、大和田獏を夫に持ち、娘の大和田美帆がいる。芸能界のおしどり夫婦で、その仲のよさは、たびたび報道されてきた。

 2014年3月、17年半にわたり情報番組『はなまるマーケット』の司会を薬丸裕英と務めた。17年半続いた、早朝から仕事をするという生活から一転、どのような暮らしへと変化していくのかを、『週刊女性』は夫の大和田獏に聞いている。

 ここで、週刊女性2014年4月29日号に掲載した【大和田獏が本誌に明かした『はなまる』後の岡江久美子と“レモンの木”に込められた思い】を再掲する(以下、本文は掲載当時のまま)。

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「よくお見かけしますが、おふたりそろってというのはあまりないですね。おふたりともいつもオシャレですよ。これからは、おふたりで一緒にいるところも見かけることが増えるんじゃないかな」(近所の住民)

 17年半も続いたレギュラー番組『はなまるマーケット』(TBS系)が終わり、その後どうしているのか気になる岡江久美子。都内にある自宅周辺では、夫とのおしどりツーショットを楽しみにする声も聞かれるが……。

「岡江さんは、家でも『はなまる』のあのままだそうです。仕事以外のスケジュールもバンバン入れて、じっとしていることがないらしいんですよ」(テレビ局関係者) 

 実際、4月3日にはフジテレビ系の新番組『バイキング』にさっそくゲスト出演。新婚当時住んでいたという三軒茶屋などを木曜レギュラーの薬丸裕英とロケで歩き回り、早くも“はなまるコンビ”を復活させていた。

 とはいえ、今回の降板理由は母親の介護も囁かれていた。3億円御殿といわれる自宅は、岡江の父母との二世帯住宅。父はすでに他界し、高齢の母は近所の特別養護老人ホームに入ったようで、彼女はできるだけそばにいて面倒をみたいと思っているらしい。 

 近況を探るべく、4月某日の夕方、自宅を訪ねるとーー。

 家の前の道路を挟んだ土手には、桜がきれいに咲き乱れており、散歩をする近所の人々がみな足を止めるほど。大和田家の2階のベランダには、真っ赤な椿や黄色い実をつけた大きなレモンの木が見えている。 

これから大切に育てていくと思います

 岡江の姿は確認できなかったものの、夫の大和田獏が家から出てきた。黒色の帽子にグレーのジャケット、ピカピカの靴をはいて、カバンのほかに高級ブランド『バカラ』の紙袋を手にしていた。たしかにオシャレだ。

ーー『はなまる』が終わって、何か変化はありますか?

「終了したからって、ほかの仕事もあるわけで、そんなに生活は大きく変わりませんよ。今までどおりです」

ーー岡江さんとの時間は増えたのでは?

「夫婦の時間も極端に増えるわけではないし、相変わらずですよ。母の介護? それも大丈夫です。ただ、女房は旅行が好きですから。『はなまる』が終了して時間に余裕ができたから、お友達とどこかへ行くかもしれませんね」 

 突然の直撃取材に、一瞬引きつったような表情も見せたが、岡江の話題になると、優しい口調で答えてくれた。

「獏さんは料理が好きだから、岡江さんと娘さんと3人でキッチンに立つこともあるらしいですよ。獏さんがゴミ出しをする姿もよく見ますし、積極的に家事に協力する旦那さんに奥さんは助けられていたと思いますよ」(別の住民) 

 家族の仲のよさは、近所でも評判になっているようだ。 

 女優として活動中の娘である大和田美帆は『はなまる』の最終回放送後、

《この人の娘でよかったと、あらためて思える、眩しい姿。母は私の誇りです。本当の想いは言葉にならない》

 と、自身のツイッターで母へのねぎらいをつぶやいていた。ところで気になったのが、あまり見かけないレモンの木。大和田に尋ねてみるとこんな説明が。

「あのレモンの木は『はなまる』終了のお祝いに女房のお友達が贈ってくれたんですよ。これから大切に育てていくと思います」 

 レモンの花言葉は“愛に忠実”ーー。どんなときでも、岡江がそれを忘れることはなさそうだ。