左からキム・ジェウク、ヒョンビン、イ・ミンホ

 おこもり生活でこれまで触れる機会のなかった人も韓流ドラマの虜に。初心者の方にも、ウン十年と見続けているベテランさんにも、オススメの作品を厳選して紹介! 心を動かして、免疫力をアップさせてください。

 ラブコメが大好物のライター・Aさんと、歴史&ミステリーに傾倒する編集・Bさん。ともに韓流ドラマに精通するふたりにオススメドラマを教えてもらいました!!

A6月にはグンちゃんが除隊しますよね。待ち遠しいうなぎ(ファン)たちは、彼をアジアのプリンスにした『美男〈イケメン〉ですね』や、入隊前の最後のドラマ『スイッチ ~君と世界を変える~』のセリフを覚えるくらい見ているんじゃないでしょうか。私としては、大好きなラブコメ作品で帰ってきてくれることを猛烈に期待しています!!

B:同じアーティストつながりで、EXOのD.O.ことド・ギョンスが主演する『100日の郎君様』の放送がNHK総合で始まります。みなさ~ん! 大好きな“ツンデレ王子”に会えますよ(笑)。

ラブコメの帝王が帰ってきた!!

A:新婚夫婦の微笑ましい雰囲気を楽しめるドラマですよね。ここ数年のファンタジー歴史ロマンスでは、パク・ボゴムが『雲が描いた月明り』で演じた世子(王位継承者)が、私の中では特別で。あのキラキラ感はなかなかお目にかかれない。でも、ギョンスの世子もクスッとさせてくれて素敵。

B時代劇でいえば『私の国』のヤン・セジョンは、私の周りの評判がよかったです。これまでにない彼のタフさとか、野性味が出ていて。セジョンが演じているようなカゲのあるキャラクターってテッパンですよね。

A:彼は、ここ数年で急激に人気をつけてきた俳優ですが、“ラブコメの帝王が帰ってきた!!”とうれしくなったのが『愛の不時着』のヒョンビン。知り合いから「壮大な少女漫画を見ているようでした」って言われて、そうそう! と(笑)。ヒョンビンが北朝鮮の軍人を演じているんですが、恋愛において素直じゃないんですよ。でも、それがめっちゃかわいい(笑)。

Bあの心をくすぐる武骨な感じは、大人じゃないと出せない!

エロくてドキドキ
大人のラブコメ

A最近、大人のラブコメ作品が増えてきて。キム・ジェウクが主演した『彼女の私生活』もそう。ヒロインは、みんな仕事ができる女性。有能な女子を満足させる男っていうキャラがいいんですよ。彼女の~』のヒロインは私と同じでガチでアイドルの追っかけをやっていて、そんな女性を丸ごと愛してくれる有能な男子って、素敵すぎません? しかも、ラブシーンがエロくていい(笑)

B:以前のラブコメ作品は、何の仕事をしているのかわからない財閥の御曹司や本部長が、頑張っている若い女子を応援するという設定が多かったんです。最近は、よりリアルになってきていますね。『ある春の夜に』でチョン・ヘインが演じる薬剤師でシングルファーザーっていうのも身近

A:大好きな作品! 前作の『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』がこんな年下男子が自分のことを愛してくれたらっていう、年上女性の理想を叶えてくれたとしたら、『ある春の夜に』は、恋愛のあるあるがエピソードとして随所に出てきます。ビビッときた相手を切に求めている肉食な感じも持ちつつ、ちゃんと相手との距離も保てる大人の男性。勉強になったといえば、年上の女性と恋に落ちるパク・ボゴムの『ボーイフレンド』年下なのに、ちゃんと分別がある。無理することなく、最後の最後まで年上のヒロインを支え続ける姿が、ボゴム本人と重なりました。こういう年下男子像って、新しい。

B:私が最近、ハマったのはパク・ソジュンの『梨泰院クラス』。あのイガグリ頭が、カッコよく思えました(笑)。前作の『キム秘書はいったい、なぜ?』のようにキュンキュンする作品ではないけれど、異常に信念が強くて、男も惚れる漢。とにかく見てほしいです。あと、『ザ・ゲーム』のテギョンもいい! 仲間ができることで人生が変わっていくというストーリーが『梨泰院クラス』に似ています

A:テギョンが演じる役の心情をナレーションで伝える場面があって。淡々と話すんですが、「あっ、いま恋に落ちた」ってわかる。こんなふうに心をつかめるってすごいなと思いました。安心してください、彼といえばの肉体美も披露してくれていますから(笑)

B:ビジュアルでいえば、『ザ・キング』のイ・ミンホ。白馬に乗った姿がもう素晴らしくて、この世のものとは思えないです

A:最近の作品で唯一と言っていいくらいの涙活できるドラマが、ナム・ジュヒョクの『まぶしくて―私たちの輝く時間―』。最後の最後で大号泣すると思います。傷を抱えた男子の胸を締めつける演技が、とにかくいい。号泣してスッキリできます!

いま見ておきたい15選!

ド・ギョンス(27)
『100日の郎君様』

 独特の存在感と確かな演技力で“モンスター”とも称されるド・ギョンスこと韓国発のボーイズグループEXOのD.O.が、ツンデレ王子に扮したときめき満載の時代劇。どんなに聡明でクールな世子(王位継承者)も、記憶をなくして生きる庶民の生活ではまったく役に立たず……。

  上から目線な物言いと実行力ゼロのギャップが生み出す笑いの数々と、ヒロインのナム・ジヒョン演じるかりそめの妻との凸凹カップルぶりを楽しみたい。また、「不愉快だ」「○○を許可する」など、高貴(というよりちょっと生意気?)な口調の夫が放つ命令系ロマンス名言にはドギマギ必至。100日の新婚生活で生まれた愛の行方を見届けてください!

ヤン・セジョン(27)
『私の国』

 朝鮮王朝建国期という激動の時代を、己の信念と正義のために駆け抜けていく若者たちの姿を描く大型歴史エンターテイメント作品。ドラマ『師任堂(サイムダン)、色の日記〈完全版〉』でイ・ヨンエと共演し、大注目されて以降のソフトな青年イメージから一新! 戦う男のタフな魅力を発揮したヤン・セジョンは必見!! 弓の名手という役柄よろしく、見ているこちらの心もズバッと射ぬかれる。また、親友から敵へと変わるウ・ドファンとの葛藤と対決、恋の三角関係からも目が離せません

パク・ボゴム(26)
『雲が描いた月明り』

 パク・ボゴム人気を不動のものにした、ときめきと切なさを詰め込んだ胸キュン時代劇の金字塔。権力を嫌い、正しいことを目指す世子(王位継承者)としての凛々しさ、恋に落ちた男の驚き、喜び、苦悩……コロコロと変わる表情に一喜一憂しながら見た人も多いはず。抜群に似合う時代劇装束、優雅な身のこなし、時代劇特有の発声やセリフ回し、どこをとっても完璧なキラキラ輝く“世子”様に何度でも会いたくなる。

ヒョンビン(37)
『愛の不時着』


 パラグライダーで飛行中に竜巻にあい、北朝鮮に不時着した財閥令嬢と、彼女をかくまうことになったエリート将校との甘く切ないロマンスとは―。『私の名前はキム・サムスン』『シークレット・ガーデン』でキュンキュンさせてくれたラブコメの帝王ヒョンビン降臨! 骨の髄まで生粋の軍人でありながら、実は素朴で温か、ときには子どもっぽくもあり……と、どこまでも完璧で、かつ愛らしいリ大尉(ヒョンビン)に萌え死する人続出!!

ナム・ジュヒョク(26)
『まぶしくて―私たちの輝く時間―』

 時間を巻き戻すことができる不思議な腕時計のせいで、25歳から70歳に老いてしまった女性ヘジャと、彼女が想い人のヘジャと気づかない青年ジュナとの奇妙な交流を描くファンタジーロマンス作品。“現実彼氏(本当の彼氏のような魅力がある)”と愛されてきたナム・ジュヒョクは、つらい境遇から心を閉ざして生きるジュナの変化を繊細に演じ、演技者としてステップアップを果たした。心に響く名ゼリフ、愛すべきキャラクターたちに何度も泣かせられる珠玉の名作。

イ・ミンホ(32)
『ザ・キング:永遠の君主』

 大韓帝国の皇帝が、大韓民国に白馬に乗ってやってきた!? イ・ミンホ待望の除隊後、初作品は、大ヒットドラマ『トッケビ~君がくれた愛しい日々〜』の脚本家による、ふたつの世界をまたいだ男女の運命的な出会いを描くファンタジーロマンス大作。オレ様御曹司役といえば、出世作『花より男子~Boys Over Flowers』以来、彼の十八番キャラだが、より洗練されたビジュアル、さらに“デキる男感”と“気品”が加わった皇帝キャラには最強の香りが。

パク・ソジュン(31)
『キム秘書はいったい、なぜ?』


 自分を完全無欠と信じる自己愛全開の大企業の副会長と、彼に長年仕える敏腕秘書が恋に落ちたら……。人気ウェブコミック&小説を原作にしたラブコメディー。原作ファンにシンクロ率100%といわれたパク・ソジュン演じる主人公ヨンジュンの高飛車かつピュアな魅力に身悶えるはず。甘くセクシーなキスシーンなども絶品だが、こまやかな表情や仕草などソジュンの演技のうまさが光るシーンも満載!

『梨泰院クラス』

 情緒あふれるソウルの街・梨泰院を舞台に、“中卒・前科者”のハンデを乗り越え、韓国ナンバーワンの飲食店を目指す青年とその仲間たちの奮闘を描く痛快サクセス劇。パク・ソジュンは原作コミックから抜け出してきたようなビジュアルで主人公のセロイを体現! 彼の生涯の敵である財閥親子との攻防にはハラハラし、わけありメンバーたちの成長劇、友情物語に心震える。不器用なロマンスの行方も気になるはず。

キム・ジェウク(37)
『彼女の私生活』

 新任の美術館長と、アイドルオタクのキュレーター。わけあって“ニセ恋人”を演じることになったふたりが本当に恋に落ちたら? ミステリアスでクールな魅力をもつキム・ジェウクが天才肌の元画家ライアンに扮した大人のラブコメディー。無愛想だけど紳士的な男ライアンが、彼女を見つめるときの熱い眼差しに悶絶。セクシーな魅力全開のラブシーンの数々に心躍るはず。

テギョン(31)
『ザ・ゲーム(原題)』

テギョンの除隊後復帰作は、人の死の直前の姿が見える男に扮したサスペンスロマンス。その特殊能力のせいで心を閉ざしてきた彼が唯一、最期の姿が見えない女刑事と出会ったことから始まる物語。相手役には映画『結婚前夜~マリッジブルー~』でも共演したイ・ヨニ。テギョン演じるテピョンが彼女に恋に落ちた瞬間や、ふたりが育むロマンスがしっとりと描かれていて、引き込まれる。

チョン・ヘイン(32)
『ある春の夜に』


『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』で“国民的年下男”とも称されたチョン・ヘインが、同作品の演出家・脚本家と挑んだラブストーリー。今作で彼が演じたのは、長年付き合う恋人がいるヒロイン(ハン・ジミン)と運命のように惹かれ合うシングルパパ。気になった女性には臆さず声をかけ、嫉妬心も隠さない、見た目のソフトさを覆すオスっぽさが魅力的。恋する男の等身大の姿に身も心もとろける。

『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』

“綺麗なお姉さんシンドローム”と呼ばれる社会現象を巻き起こした大ヒット作で、ドラマを見る年上女性たちを虜にしたチョン・ヘイン。彼が演じたゲーム会社に勤めるジュニは海外赴任を終え、3年ぶりに再会した姉の親友で幼なじみジナ(ソン・イェジン)と恋に落ちる。しかし、ふたりの恋愛には多くの壁が待ち構えていて。リアルを追求した今作で、母性本能をくすぐりながらも男を感じさせるジュニとジナのラブシーンの数々は見ないと損です!

パク・ボゴム(26)
『ボーイフレンド』


政治家の家に生まれ、自由を諦め続けてきた女性と、平凡でも自由な心で人生を歩んできた青年。対極にあるふたりが運命的に出会ったら……。『太陽の末裔 Love Under The Sun』のソン・ヘギョが演じるクールなヒロインの心を溶かすのはご存じの“天使”パク・ボゴム。他を恐れずに己の意思を貫くピュア男子ジニョクの揺るぎない愛に、力をもらえる作品。美しい映像と心に響くセリフにも魅せられる。

次なるブレイクを期待!
注目のニュースター

チャン・ギヨン(27)
『キル・イット~巡り会うふたり~』


数々の演技賞を獲得したドラマ『ここに来て抱きしめて』で初主演し、世の女性を切ない涙にくれさせたチャン・ギヨンが、クールな殺し屋役で魅せるスタイリッシュアクション作。獣医という表の顔で動物たちに見せる優しい眼差しにぐっときて、命がけのロマンスにキュンとなる。

アン・ヒョソプ(25)
『浪漫ドクター キム・サブ2(原題)』


名優ハン・ソッキュ主演の人気医療ドラマの続編で若手医師役を好演するのは、『30だけど17です』『アビス』などで知られる新鋭アン・ヒョソプ。有能だが、人を寄せつけないカゲある男を見事に演じきった。同僚の女性医師との“リセットキス”は見逃し厳禁!