「やっぱりいいわ、Cocomi」
“カメラマン”はファインダー越しにそうつぶやいていたのかもしれない。
5月18日に《お誕生日インスタグラムでも着ていた@diorのブラウスと緑》と、自身のインスタグラムを更新したCocomi。おそらく自宅の庭でスマートフォンで撮ったのだろう、光が差し込む草木の前でペールブルーのブラウスを身に纏い、やわらかな表情を浮かべた彼女の写真6枚が添えられていた。
「Koki,も同様に、バッチリメイクとハイブランドを身につけてポーズを決めた、ファッション雑誌などのプロが撮った写真には“似合わない”“不釣り合い"などと、ネット上できびしい意見が向けられる姉妹。ところが、今度のインスタ写真に関しては“等身大”“自然体の笑顔”と好意的な声が多く見受けられます。これは“カメラマン”の腕の違いでしょうか」(ネットニュース編集者)
そう、この日カメラを構えたのは《by dad》とあるように、Cocomiの父親・木村拓哉だと思われる。
印象的だったキャッチフレーズ「やっぱりいいわ、ニコン」が思い出されるように、カメラと木村と言えばCM出演した『ニコン』だ。2006年から約10年にわたって同社のデジタルカメラをPRした経緯があるが、実際「木村さんの長年の趣味の1つ」と明かすのは、写真誌のベテランカメラマン。
「CM出演を機にデジカメも本格的に使うようになりましたが、それまではフィルムにこだわっていて、特に『ライカ』がお気に入りで数台所持しています。露出やフォーカスなどを自動調整もできるデジカメですが、彼は手動でピントを合わせる瞬間がたまらなく好きなんだそう。プロ顔負けの知識とテクをもっていると言います。それに、フィルムやマニュアル操作にしか出せない“味”もありますからね。
また、こんな話もあります。各媒体がデジタルカメラを導入し始めた時、記者発表会でのフォトセッションで木村さんがやたらと視線を送るカメラマンがいると思ったら、彼が構えていたのはフィルムカメラでした。特写の際もやはりフィルムの方が“ノッて”くれるのだとか(笑)」
と、彼なりにカメラへの強いこだわりがあるようだ。
被写体との関係が写真に現れる
一方で、木村は“撮られる側”についても語っていたことがある。2008年、自身のラジオ『What's UP SMAP!』でリスナーから《どうしたら自然に写れるか》を問われて、
《僕が勝手に推測するに、その写真を撮ってくれているフォトグラファーとの関係性だと思いますね。その人の関係が自然だったりすると、写真もそういうものになってくるんじゃないかと、僕は思うんですけど》
初めて会うカメラマンに対しては「初めまして」の顔になり、すでに関係が築けている場合は自然体で写ることができる、ということのようだ。つまりは被写体の表情に、互いの関係性が反映されるのだろう。
「Cocomiさんの自然体の表情は、木村さんだからこそ撮れた瞬間だということ。かわいい娘が生まれてから数千回、数万回とシャッターを切ってきたでしょうし、父親にカメラを向けられたら等身大の自分になりますよね。
これから姉妹の撮影は、木村カメラマンに頼めばいいのでは? 背伸びしてブランドを着飾るのではなく、10代の素顔をもっと表現した方がプロデュースの面でも得策だと思いますけどね。それに自慢の娘たちの写真を堂々と披露できますよ(笑)」(前出・カメラマン)
家族に向ける笑顔が、何より一番の撮影アイテムだ。