前向き、おしゃれ、パワフルでハッピー! 70代・80代の2大カリスマが週刊女性初登場! ともにフォロワー数5万人超えの東西・超人気“インスタグランマ”。グランマたちの「攻めるおしゃれ・楽しむ自粛」とはーー!?
ファッションは
自分を表現するパートナー!
インスタグラムは若い世代のものと思いがちだが、年齢を気にせずおしゃれを楽しんだり、こだわりのライフスタイルを日々アップする、シニアのファッショニスタ“インスタグランマ”が脚光を浴びている。
モデルようなスタイルにハイブランドのアイテムを堂々と着こなす姿が素敵! と話題の内藤朝美さんは、日本を代表するインスタグランマの1人。インスタグラムを始めたきっかけを伺うと、
「ファッションが大好きな娘から“私のモデルになって”と、ふたりのファッションダイアリーを作り始めたのがきっかけ。スタートはブログからです」
娘のさおりさんが全身スタイリングし、撮影、ブログの更新。数年前からインスタグラムに移行し、今に至るのも家族の支えがあってこそと語る。“インスタグランマ”と呼ばれ、自分の中にも変化があり、
「若いころは引っ込み思案な性格でしたが、インスタグラムを始めたことで、以前よりもチャレンジ精神が旺盛になったと思います。私にできるかしら?と思っていたことでも挑戦してみよう! と思うようになりました」
なによりうれしかったのが、「世界中にたくさんのお友達ができたこと」なのだそう。
もうひとりフォロワーの絶大な支持をうけるのが神戸在住の木村眞由美さんだ。79歳から始めたインスタグラムには、気取らないファッションスタイルがカッコいい! と人気に火がつき、昨年にはスタイルブックが発売されたほどのカリスマだ。
「インスタなんて聞いたこともやったこともなかったけど、今では、ファッションを撮ることや、毎日、コメントに返事するのがとても楽しい!」(木村さん)
ファッションもSNSも今の時代は年齢関係なく楽しめるように変化しているのだ。
東京発! 70歳のセレブ系
内藤朝美さん
「巣ごもり中も新しいコーデに挑戦してます」
@naito_saori
フォロワー数 5万人
70歳のインスタグラマー。6年前から娘のさおりさんにすすめられてインスタグラムをスタート。年齢関係なくファッションを楽しむスタイルが幅広い年代の女性たちから注目を集めている。
明るくいつもパワフル! 前向きさを見習いたい!
Q 巣ごもり中のお楽しみは?
A 孫とのヒーローごっこです
外出自粛が続く生活の中で、孫と遊ぶ、笑い声を聞く。それだけで心の疲れも吹き飛んでいきます。何にも変えられない大切な存在です。
Q 巣ごもりでも
明るい気分になるコーデを教えて!
A キャッチーな柄スカートで
楽しいムードを作る!
A 大ぶりなジュエリーや
派手色小物で気分を明るく!
このような状況だからこそ、家の中がパッと明るくなるようなコーディネートを意識。シンプルなスタイルに華やかな小物や柄アイテムをプラスするだけで、気分が上がります。
Q どうしても! の外出時の
マスクスタイルを見せて!
不要不急の外出は控えていますが、1週間に1回は食料品の買い出しへ。そんなときは防菌ゴーグルにゴム手袋、マスクをして完全防備で!
読者にメッセージ
今、私たちはさまざまな制限の中で生活しています。お子さまがいる方、本当に大変だと思います。ですが患者さんのために最前線で働き続けている方々を思うとどんな制限も耐えていかないとと思います。それぞれ環境は異なり偉そうなことは言えませんが、お互いを思いやり、みんなで乗り越えて行けたらと思っております。
神戸発! 82歳のハイセンス
木村眞由美さん
「80過ぎても攻めのおしゃれでコロナに勝つ!」
@kobehananoki
フォロワー数 5.2万人
子ども服と婦人服のセレクトショップ『hananoki』のオーナー。夫を亡くした2015年よりインスタグラムをスタートし、注目を集める。
80歳を過ぎてさらに
おしゃれが楽しい!
「年なんて気にしない、人が言うことも関係ない。私はわたし、人と同じにはしたくない。着たいものを着る。おしゃれは何よりも楽しまなくちゃ!」
と語る木村さん。ベーシックなアイテムを基本にし、色や柄、小物で遊ぶスタイルが幅広い世代をザワつかせている。
「インスタを始めてから“素敵ですね”“82歳とは思えません!”と、お褒めのコメントをいただくのですが、これは何十年も毎日やってきた定番スタイル。ファッション感覚に迷いはありません」
年を重ねるにつれてどんなファッションにすればいいか悩む女性が多いのに、まったくブレないのがすごい!
「シンプルな白シャツやパンツ、トレンチコート、エルメスのバッグ。色ならキャメルが定番。これを面白おかしく崩していったら、なんでも自由に着られるようになりました」
と話すが、スタンダードを崩すのもなかなか難しいが……。
「セオリーがないわけではありません。長いおしゃれ人生で、ときにはとんだ失敗をしながら得てきた私なりのルールがあります」
それは“はずす”“くずす”“色で遊ぶ”こと。
「ハイブランドを着れば正解とか、タイトスカートの足元はハイヒールとか、お決まりファッションはつまらない。高級な毛皮にスニーカーを合わせたり、ユニクロのTシャツとデニムにグッチのコートを羽織ったり」
あえてはずし、ギャップを出すのがカッコよさのコツなのだ。
「崩し方はジャケットやシャツは無造作にひじまでたくし上げ動きを出したり、襟をクシャッとさせ胸元をブラが見え隠れするぐらいまで開けてしまうのもいい」
と大胆なルールも!
「色は3色以上使わないこと。2色中心で3色目に差し色を。全身グレーなら派手色の小物を持つだけでいいの。それだけで華やいで地味が洗練に一変します」
木村さんの毎日のスタイルには自分のこだわりがたくさん詰まっているのだ。
「なんといっても大切なのはおしゃれを楽しむこと。今日のファッションに少し遊び心を足してみて。きっと鏡の中にいつもと違うあなたがいるはずよ!」
“おしゃれスタイル”が
完成していてカッコいい!
ベーシックなアイテムをベースに、色や柄アイテムをプラスしてコーディネートをカッコよくブラッシュアップ! 木村さんお得意のスタイルを紹介。
Camel×Purple
パープルは白や黒に合わせがちだけど、それだと普通になっちゃう。キャメルと合わせることでなんでもないスタイルもパッとおしゃれに見えるのよ。
All Black Style
シニアは黒を着がちだけど、気をぬいて着ると老けて見える難しい色。小物もすべて黒で統一して、仕上げにダークレッドのルージュをキュッと塗って完成!
Burberry
トレンチコートを主役にホワイトでまとめた上品なカジュアルスタイル。スカーフとパンプスをレオパード柄で統一して遊び心を入れたのがポイントやね。
Pink×Orange
人間誰でも気分が落ち込む日はあるもの。そんなときは明るい色を組み合わせてコーディネートを華やかに。アクセはあえてつけないのがやりすぎにならないコツ。
White T×Denim
私がいちばん大好きなスタイル。でも、このままだとただのおばさんでしょ(笑)。これに小物をジャラジャラつけたり、差し色をしたりおしゃれの足し算をするのが大事!
Impact Color
昔は黒と白ばっかり着ていたけど、新しい色にチャレンジしようと思い選んだカーディガン。シンプルなスタイルに羽織るだけで雰囲気がパッと華やぎます。
Actress
One-piece
街歩きをしていて、その鮮やかな朱赤にひと目惚れしてしまったワンピース。これ1枚で十分派手なのでアクセサリーはつけず、大判の柄スカーフで動きを与えます。
木村さんの巣ごもり生活の基本は
「好きなこと」&「美味しいもの」!
おしゃれなのに気取らない!
自然体の暮らしぶり!
長引く自粛ライフをどうやって楽しく健康的に過ごしているのか? 自分が大好きなもの・ことを毎日、無理なく取り入れていくのが、木村さん流の過ごし方なんです。
美味しいものをよく食べ
気分をアップ!
心躍る時間を作る
嫁入りの一環として昔はようやっていたお茶を再開。おなつめ、袱紗、茶器を探し出してお点前を。茶筅は古いけれど器だけはいいもんがあるんです。おうすをいただきま~す。
朝起きて必ずやるのは身体を動かすこと。若いときにやっていたバレエをアンドゥ・アンドゥと5分~10分ほどやっています。血の循環がよくなって1日が気持ちよく始まります。
昔ジャケ買いしたお気に入りのレコード。昔からフランク・シナトラが大好き。夕飯を食べたあと、コーヒーを飲みながら聴いてます。
おうち生活は食べてばかり!
本音トークもインスタで
毎日、ほんま退屈やわ~。読書も映画もすぐ寝てしまう(笑)。だからおうち生活で食べることは楽しみのひとつ。ドーナツもアイスクリームも、抹茶ゼリーも、好きなものは我慢しない!
好きなことを
マイペースに楽しむ!
旦那様を亡くしてからひとり暮らしの木村さん。自粛中の今の毎日は、どんな感じ?
「バレエで軽く身体を動かすのが1日の始まり。朝食はしっかり食べるのが基本です。ヨーグルトにパン、卵、フルーツ、トマトジュース……身体にいいものを数多くとって免疫力をアップ! ひとり暮らしやから病気をして周りに迷惑をかけたくないからね」
日中はお気に入りのCDを聴いたり、大好きなスイーツを食べたり、昔使っていた茶道具をひっぱりだしお茶をたてたり。運動不足にならないように家の周りを20分散歩するのも日課で、季節のお花を眺めて気分転換しているそう。夕食後はインスタのコメントに返信。気づかないうちに深夜になることも。
好きなものは我慢せず、健康にも気を遣いながらマイペースに過ごすのが木村さん流。巣ごもりも、楽しもう。
読者にメッセージ
昔から周りの人たちに言っているのは、愛っていうのはもらうものじゃなくて、あげるもの。自粛生活が続く中で、いろんな環境や事情でみなさんも大変だと思います。コロナの時代だからこそ要求するのではなく、優しい気持ちで人に接しないといけないと思っています。愛はブーメラン。捧げれば自分にもきっと返ってきます。